
すでにあるものを掘り起こしていきたい
具志堅 勝文さん
海生活 marine-life 代表 / 一般社団法人本部町観光協会 理事
本部町観光協会の理事として、また自身も代々つづく海人(うみんちゅ)として代表を務める「海生活marine-Life」を通して、「生まれ育ってきた本部町を活性化させたい」と様々な活動をされている具志堅 勝文さんにお話をうかがいました
「ちむどんどん」の時代とその頃のやんばる
- ドラマを見ていると幼い頃を思い出すとおっしゃっていましたね。
- 私はヒロインの暢子と同世代ですからね。 懐かしいというか、不便だったけどあれはあれで幸せだったよなぁとも感じた時代がよく描けているなと思いますよ。 うちは代々漁師の家系なのですが、このあたりの漁師は昔、半農半漁で生活していたんですよ。 冬に海が時化ると漁に出られない日が続くので、その期間はサトウキビ農家をやっていたりしたんですが、そうした時代のことをちょっと思い出したりもしますね。 家なんかもドラマの世界と同じで、雨戸以外は閉めるところがなかったりするのが普通でした。 その雨戸も台風の時には閉めるぐらいで…。 どこの家もそんな感じでしたね。

ドラマをきっかけにやんばるで一味違う観光を
- ドラマをきっかけにやんばるに興味を持った方にしてほしい旅があるそうですね?
- これはドラマ以前から考えていたことでもあるんですが、新しい観光のカタチを地元発信で提案していきたい。 観光と言えばどうしても施設や観光スポットなどを考えがちなんですが、みなさんすごく「忙しい旅」をされているように感じるんですよ。 ツアーではないのにすごく予定を詰め込んでいるというか駆け足で旅行をされているというか…。 やんばるの魅力として自然があってゆっくりと時間が流れている。 そのゆったりとした時間であったり、そこに住む人々の暮らしに触れられる。 そういった楽しみ方こそ、新しい観光のカタチなのではないか?とを提考えてきました。 やんばるには、自然と時間はすでにたくさんありますからね。 ドラマを機会にやんばるに興味を持った方々に、のんびりすることを目的にした旅や詰め込まない旅を提案できたらと考えています。

もともとあるものを掘り起こして
さらに新しいちむどんどんを
- 現状、取り組んでおられることなどを教えてください。
- 私は海人なので地元でとれる魚も提供できればと考えています。 加えて、毎月第4日曜日に沖縄の昔の遊び”ムカシアシビ”を体験できるイベントを開催しています。 なかでも「いんぬくゎびーちぇー」(沖縄の方言で犬の綱引きと言う意味)という4人1チームで小舟で綱引きをするゲームをやっているんですがこれをもっと大きな大会にできればと考えています。 もともとは雨の日などに家の中で子供たちがやっていた遊びの意味なんですが、本部の渡久地港船主会の皆さんと海でみんなで遊べるようにと考えました。 大人も子供もちむどんどんすること間違いなしですからぜひ参加してもらいたいですね。


