お土産や星空体験ツアーを通してやんばるの魅力をカタチに!
渡名喜 朝之さん
株式会社美ら島フードサービス 代表取締役/一般社団法人本部町観光協会 理事
株式会社美ら島フードサービスの代表として食を通じて地域と観光をつなげるのをモットーに県内の農業従事者と観光産業の架け橋となり、また本部町観光協会の理事としても、地域の自然環境が生み出す魅力を全国に広める活動をしている渡名喜さんにお話を伺いました。
やんばるで僕が感じた感動を伝えたい
- 那覇出身の渡名喜さんは、やんばるに来て驚いたことがあるそうですね。
- 僕は、本土復帰前の那覇生まれ。卒業後は営業の仕事に就き、国内外を飛び回っていました。やんばるには、今から14年前に偶然転勤でやってきたんです。本部町での暮らしを始めてまず驚かされたのが夜の風景でした。満月の夜の明るさや、夏の夜の天の川の美しさに圧倒されて…。同じ沖縄でも那覇とは全く違う環境に、ちむどんどんしました。今でもこの感覚は大事にしようと思っています。沖縄の自然と環境が生み出すありのままの美しさを是非多くの方に知っていただきたいですね。
やんばるに残る日本の原風景を感じる瞬間
- ちむどんどんの放送をご覧になって感じたことなどありますか?
- ドラマは復帰直後のやんばるが舞台になっているんですが、うちなーぐちでの会話や地域のコミュニティ、人間味みたいなものは、現在のやんばるの生活でも感じることができます。そしてそれが魅力でもあると改めて認識しています。よく県外の方に「やんばるはいいところだよね」と言っていただく機会があります。単純に海がきれいとか、温暖な気候だとかそういうことだけではなくて、人のあたたかさとか、人との繋がりとかそういう意味も含めて、どこか日本の原風景を懐かしむような気持で言ってくれているんだと思います。ドラマの世界にあるような人と人のつながりやあたたかさを感じたくなったら、是非沖縄に、そしてやんばるに足を運んで癒されてほしいですね。
やんばるの魅力を感じられる商品開発を
- ちむどんどんの放送を機に取り組んでおられることなどを教えてください。
- ドラマを機に、やんばるの食や自然に関心を持って訪れてくださる方が少しずつ増えていると感じています。そんな皆さんに、やんばるの豊かな魅力をより感じていただける2つの商品開発に注力しています。一つ目は、本部町の特産品”田芋”と”備瀬一号”という紅芋をつかった「ちむどんどんまんじゅう」の開発です。試作を重ねて7/9(土)から本部町内で販売を開始しています。また、今後の展望としては、本部町以外のやんばるを構成する11の市町村にも「地域の特産品を餡にしたおまんじゅうを作ろう」と声をかけていて、近い将来これらをひと箱にまとめた「やんばる ちむどんどんまんじゅう」がお披露目できればと考えています。もう一つは僕自身がやんばるで味わった感動体験を皆さんにもしていただきたいと考えています。特に八重岳から見上げるやんばるの星空は本当に感動しますから。現在、観光協会でやんばるの夜景と星空のナイトツアーをできないか調整しています。夜のやんばるも感動と楽しさがあることを広めたいですね。
お話を聞いた人
那覇生まれ那覇育ち。県内の大学を卒業後、観光系の営業職で日本国内や海外各地を訪問の際、沖縄の魅力を再認識する。14年前から家族とともに本部町に居住。現在は様々な事業を手掛けながら、食を通じてやんばるの魅力を発信するべく奮闘中。
株式会社美ら島フードサービス