毎年多くの観光客が訪れる沖縄。そんな沖縄には透明度の高い美しい海や、世界自然遺産にも登録されている唯一無二の自然環境、琉球王朝時代からの歴史、沖縄独自の文化、オキナワングルメなど様々な魅力があります。ここでは、そんな沖縄の魅力を5つに分けてご紹介します。

01.自然と癒し

エメラルドの海と緑の森、心癒される大自然

沖縄の魅力といえば、なんといってもエメラルドグリーンに輝く海。沖縄の海は透明度が高く、色鮮やかな熱帯魚やサンゴ礁がきらめく海中は、まるで竜宮城のような美しさです。
冬場はホエールウォッチングが行われており、雄大なザトウクジラが悠々と泳ぐさまを間近で見られます。
一方、沖縄本島北部の「やんばる(山原)」と呼ばれる地域や、八重山諸島の西表島は、世界自然遺産にも登録された緑豊かなエリア。ヤンバルクイナやイリオモテヤマネコなどの希少生物も含め、多様な動植物が生息しており、亜熱帯ならではの風景を満喫できます。
ほかにも、デイゴやハイビスカスなど色とりどりな南国の花、南十字星も輝く満天の星空など、沖縄にはここでしか体験できない・見られない、素晴らしい大自然があります。
沖縄の自然に抱かれて、心と体をゆったりと癒しましょう。

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02.歴史

琉球王国から沖縄へ、悠久の歴史をひも解く

沖縄では14世紀に琉球王国が誕生し、中国や東南アジアなど周辺諸国と交易しながら、「大交易時代」と呼ばれる一時代を築きました。
1609年に薩摩藩の武力侵攻を受けて以降は、薩摩の支配下に置かれましたが、諸外国との交易は続き、日本や中国の文化も吸収しながら、独自の琉球文化を形成していきました。当時の王府があった首里城など県内の9か所の遺跡は、2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界文化遺産に登録され、当時の繁栄を現在に伝えています。
しかしその琉球王国も、1879年に明治維新の余波を受けて幕を閉じ、沖縄県が誕生。第二次世界大戦では、沖縄で日本唯一の地上戦が繰り広げられ、多くの県民が巻き込まれて命を落としました。そして終戦後、沖縄は米軍の統治下に置かれましたが、1972年に本土復帰。現在も沖縄には、復帰前の「アメリカ世(ゆー)」を感じることのできる場所が残っています。

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03.文化

沖縄の伝統的な工芸や芸能・文化に親しむ

沖縄では、独自の歴史に育まれた工芸品や芸能、文化、行事などが、今もしっかりと継承されています。
独特の風合いを持つやちむん(焼物)や琉球ガラス、装飾が美しい琉球漆器、紅型や芭蕉布に代表される染織物などは、土産物としても人気の高い伝統工芸品。
三線は沖縄音楽に欠かせない楽器であると同時に工芸品でもあり、沖縄の心を伝える重要なアイテムです。その三線を使った沖縄の音楽は、琉球古典音楽から民謡、沖縄ポップスにロックやジャズまでバラエティ豊か。琉球舞踊や沖縄の歌舞劇である組踊は、琉球王国時代の王朝文化を感じさせます。
2020年東京オリンピックで正式種目となった空手も、沖縄から世界に広がった文化のひとつ。ここではそうした沖縄カルチャーに加えて、沖縄の生活文化のベースにある旧暦行事や、沖縄独特の家の作り(古民家)についても紹介します。

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04.オキナワングルメ

豊かな風土が育んだおいしい食材と伝統料理

さまざまな国の影響を受けながら、独自の文化を育ててきた沖縄には、食の分野でも沖縄県外とはまったく異なる、ユニークで魅力的な料理や食材がたくさんあります。
島野菜と島豆腐を炒め合わせたチャンプルーや、豚や昆布で出汁をとった汁物など、医食同源に基づく伝統的な健康食のほか、そば粉を使わない沖縄そば、戦後アメリカの影響を受けて生まれた沖縄オリジナルの洋食など、沖縄ならではのグルメな一品も。マンゴーやパイナップルといった鮮やかで芳醇なフルーツ、アグー豚・石垣牛・やんばる鶏などのブランド肉、グルクン・イラブチャーをはじめとする色鮮やかな珍しい魚なども、ぜひ沖縄で味わいたい食材です。
そして、そんな料理にぴったりなのが、世界最古の蒸留酒である沖縄の酒、泡盛。独特のコクと風味が特徴で、特に3年以上寝かせた古酒(くーす)の味わいは絶品です。

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05.うちなんちゅ

「つながり」を大事にするうちなんちゅ

「うちなんちゅ」は、沖縄の方言で「沖縄生まれの人」を指す言葉。
「うちな」は沖縄、「ちゅ」は人という意味で、「おきなわ⇒おきなー⇒うちなー」と変化したとも言われます。うちなんちゅには人とのつながりを大事にする人が多く、沖縄社会には今でも、困ったときは仲間同士で助け合う「ゆいまーる」の精神が根付いています。
人だけでなく、神となったご先祖様を大切にする気持ちも強く、旧盆など先祖供養の行事は必ず参加し、ご先祖様に祈りを捧げます。
一方、沖縄には「いちゃりばちょーでー(一度会ったらもう兄弟)」という言葉もあり、多くのうちなんちゅは初対面の観光客に対しても、やさしい気持ちで接してくれます。沖縄を旅行するときは、ぜひうちなんちゅとコミュニケーションをとってみてください。きっとステキな思い出になりますよ。

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