舞台を旅したい
やんばるの特産品を買いたい
沖縄土産に「ちんすこう」や「紅イモのタルト」などを手に取ったことのある人は多いと思いますが、【やんばるのお土産】をチョイスしたことはありますか?沖縄は狭いようで広い!!地域によって、そこでしか作れないもの、そこだからおいしい特産品が、実は数多くあります。
はたして、やんばるにはどんなものがあるのでしょうか。やんばる各地の道の駅とセレクトショップから、オススメのお土産をご紹介します。お土産選びの参考にしてくださいね!
沖縄最北端の村にある道の駅「ゆいゆい国頭」
名護市内から車で約45分、国道58号線をひたすら北上していったところにあるのが沖縄最北の村・国頭村の道の駅「ゆいゆい国頭」。国頭村には21もの集落があり、各地からの特産品がいろいろと集められています。そこで、オススメのお土産を、ゆいゆい国頭の統括・田場聡さんに教えてもらいました!
オススメその①!【世界自然遺産グッズ】
なんといっても、ここ国頭村は、世界自然遺産に登録された「森と水とやすらぎの里」。2016年9月にやんばる国立公園に指定されたのち、2021年7月に国内5か所目となる登録認定が決定しました。なんと、村域の84%が亜熱帯の森。国頭村の最大の魅力は豊かな自然です。
そこで、名実ともに人気のお土産なのが、ここにしかいない固有種や希少種である「ヤンバルクイナ」や「ノグチゲラ」、「ヤンバルテナガコガネ」などをモチーフにしたグッズ。商品数もかなりあって、世界自然遺産コーナーも大きく作られています。
一番人気は生き物のマスコット。中でもダントツの売れ行きなのは「ヤンバルクイナ(成鳥とヒナもある)」。ほかに「オキナワイシカワガエル」「ケナガネズミ」もあります。できるだけ自然に忠実に伝えたいという思いから丁寧にデザインされていて、リアルなのにとてもかわいく仕上がっています。ここだけにしかないオリジナル商品です。
もう一つのオススメは、世界自然遺産コーナーから立体図巻「やんばる生き物ボックス」。 これはもう、生き物好きにはたまらない!!ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ジュゴン、ヤンバルテナガコガネ、リュウキュウヤマガメ、ハブ、オキナワイシカワガエル、ヤシガニの8種類のフィギアがセットになっているんです。やんばるだけでなく、琉球列島の生き物も加えてのラインナップ。それぞれの生き物についての詳しい解説書もついています。
オススメその② 【国頭お茶シリーズ 緑茶とカラギ茶】
国頭村最北の集落・奥集落には、かれこれ80年ほどの歴史ある茶畑が広がっています。地名をかけて名付けられた「おくみどり」がその総称ですが、実は3種類ほどお茶の種類があって、時期によって「やぶきた」「いんざつ」「ゆたかみどり」の茶葉が出回るのだそう。だた、後継者不足で生産量が減っているのに対し、そのおいしさから需要が伸びているため、すぐに売れ切れてしまうとのこと。
奥の共同売店でも販売されていますが、取扱量は道の駅ゆいゆいの方が多いので、運が良ければゲットできるかも。
そして、もう一つの特産品のお茶といえば「カラギ茶」。カラギは琉球シナモン、オキナワニッケイとも呼ばれ、国頭では地域の人の間で昔から親しまれています。カラギの葉を乾燥させたものなのですが、こちらも希少価値アリ。手掛けている人は村内たった一人で、栽培・収穫・乾燥・カットまでその方の手作業。見つけたらラッキーです。
オススメその③【食べるおくみどり「おくみどりチーズタルト」】
ゆいゆい国頭には、数店舗が軒を並べるフードコートがあります。その中にあるのが2015年にオープンした国頭スイーツの店「ゆいカフェ」です。国頭産素材のスイーツがいろいろ並んでいますが、オススメは「おくみどりチーズタルト」。なんとタルト生地におくみどりが練り込まれているのです。抹緑茶の上品なおいしさと食べたときの香りが最高です。
【店舗データ】
- 店名
- 道の駅 ゆいゆい国頭
- 住所
- 沖縄県国頭郡国頭村字奥間1605
- 電話
- 0980-41-5555
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- 年中無休(但し、年末年始・お盆は時間短縮営業あり)
【オマケ画像】
やんばる長寿の里に2020年にオープン!「道の駅おおぎみ・やんばるの森ビジターセンター」
やんばるの大自然への玄関口として、旧大宜味中学校跡地を利用して造られた「道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンター」。その中に、地域の特産品を集めた直売所「がじゅまる館」があります。ここは数ある道の駅の中でも、地域の人が利用する地元のスーパーのような役割があり、時間帯によっては地元の人たちと交流する楽しみもあります。気になる食材の食べ方などが聞けるかも。
2020年のオープンと同時にコロナの影響を受けた「道の駅 おおぎみ」。苦しい時期でもコツコツと村内外から商品を集めたおかげで、品揃えの良さに、今では県内各地からお買い物に来る人が増えているそうです。
今回、そんな道の駅おおぎみのがじゅまる館、オススメの特産品を案内してくれたのは センター長の安里勝之さん。もちろん、大宜味村出身です。
オススメその①【大宜味といえば、やっぱりシークヮーサー】
さすがシークヮーサーの村だけあって、生絞りからジュース、珍しいところで最近人気なのがシークヮサーバター、その他にもスィーツやジャムなど品ぞろえがスゴイ。数ある中からご推薦いただいたのが、地元大宜味中学校の生徒さんが開発した人気3商品です。
地元に一校しかない、大宜味中学校。2018年に1年生が最初に作ったのが、シークヮーサー酢でした。村を元気にしたい!!と授業を使って考案。「中学生が知恵を絞ったらおいしくなりました」というコピーも効いて7万本のヒット。そして、第2弾として2021年に2年生が作ったのが「いぎみだし」。いぎみとは、大宜味を意味する昔の地名。こちらはシークヮーサー入りの万能だし。さらに同じく中学2年生が開発したのが「クヮーサーCUP」。シークヮーサーに冬瓜を加えた甘いジャム入りのケーキが、地域の行事やお供えの菓子として人気です。まさに、ここでしか買えない特別な特産品。お試しあれ。
オススメその② 【地元・やんばる酒造の世界自然遺産ラベル泡盛】
沖縄最北の泡盛酒造所、やんばる酒造が手掛ける世界自然遺産記念ラベルの泡盛です。泡盛好きの方は「マルタ」というとすぐにわかるかもしれませんね。やんばる天然水仕込みの泡盛に、かわいいラベルがついています。ヤンバルテナガコガネ、リュウキュウヤマガメ、ホントウアカヒゲ、ケナガネズミ、ノグチゲラ、コノハチョウ、イボイモリ、クロイワトカゲモドキ、ヤンバルクイナ、カエルの全10種類。お気に入りを連れ帰ってください。
オススメその③【地釜炊き カラキハの飴】
2016年からカラキの育成と生産に取り組んでいる大宜味村。その中から生まれた一品がこの「カラキハの飴」です。カラキは、琉球王朝時代から重宝されていた植物で、オキナワニッケイや琉球シナモンとも呼ばれています。カラキハの飴は、カラキの葉を粉末にして練り込み、地釜で炊き上げた職人による手作りの飴。さわやかな香りがとても気持ちをリフレッシュしてくれるので、ドライブのお供にも最適ですよ。
【店舗データ】
- 店名
- 道の駅 おおぎみ やんばるの森ビジターセンター
- 住所
- 沖縄県国頭郡国頭郡大宜味村字津波95
- 電話
- 0980-44-2233
- 営業時間
- 9:30~18:30
- 定休日
- 年中無休
【オマケ画像】
東海岸ドライブのホットステーション「東村 道の駅 サンライズひがし」
やんばるの東海岸側に位置する東村。ゆったりした雰囲気と深い緑が心地よい東村ですが、ここは、パイナップル生産量日本一!年間を通して購入できるパイン製品など、東村の道の駅も魅力いっぱいです。
オススメその① 【なんといってもパイナップル】
入口でウェルカムしてくれるのはパイナップル。収穫が始まるのは4月中旬くらいからで、例年9月あたりまで採れたてのパイナップルが並びます。路地ものが出回るのは6月頃。
ちなみに、沖縄で何も品種名が書かれておらず単にパイナップルとの表記で置かれているものは、ほとんどがスムースカイエン種(N67-10)なのだそう。これは沖縄で初めて品種登録されたパイナップルで、糖と酸のバランスが最高!地元に愛されているパインです。
パイナップルの高級品「ゴールドバレル」も収穫の時期になればもちろん並びますが、なんとひとつ2300円程度と一般的な価格に比べてとてもお手頃なので、見つけたらぜひ!道の駅では、ひとつからでも全国に発送してくれます。
もちろん、パイナップルの収穫時期以外に訪れても大丈夫!
ひがしオリジナルの缶詰が一年中販売されています。パイナップル本来のおいしさを味わうために、完熟で収穫。東村のパイナップルそのものが十分甘いので、甘さを控えめのライトシロップ漬けにしています。
オススメその②【東村オリジナルの調味料たち】
特産品加工所が開発したヒット調味料の数々。いずれも東村パインと東村ローゼルを使用した証として、それぞれのマークが入っているのが目印。ここでしか手に入らない、東村オリジナルの証です。いずれも東村のパイナップルを入れたことでおいしさが増したとのことで人気。一番の売れ筋はタコライスソースで、野菜や魚介などを煮込むソースに使ってもおいしいと評判です。
ローゼルはハイビスカスに似た植物で、ビタミンCたっぷりな酸味とルビー色の発色がきれいな食材です。
オススメその③【おどろくなかれ!乾燥しいたけ】
沖縄まで来てしいたけがお土産だなんて……と思うかもしれませんが、今、沖縄ではしいたけをはじめとする県産キノコが人気で、2000年と比べて2020年は20倍の約1400トン!に生産量が増加しています。東村ではしいたけ栽培に取り組む農家さんがいて、肉厚で香りがよく、とても人気なのです。設備も整えたとのことで通年出荷も可能になりました。
しかも、とってもお買い得!どんこが一袋550円!ご自宅用のお土産に、しいたけもお忘れなく。
【店舗データ】
- 店名
- 東村 道の駅 サンライズひがし
- 住所
- 沖縄県国頭郡東村字平良550-23
- 電話
- 0980-43-2270(直売所)
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- 年中無休
【オマケ画像】
やんばる在住の作家たちのセレクトショップ「山原工藝店」
実は、やんばるの自然豊かな環境を求めて、移住して制作活動を行う工芸作家がたくさん暮らしています。もちろん、やんばる生まれ・やんばる育ちの作家さんも。「山原工藝店」オーナーの山上晶子さんは、「楽しいことが好きで」と、この店を切り盛りしている理由を話してくれました。お隣の大宜味村で開催されている工芸市を手伝っていて、地元で作られた作品を地元で買う機会が年に1度しかない状況を何とかしたい、と思ったことがきっかけでお店を始め、やんばる在住の作家さんたちの作品を展示販売しています。
やんばる生まれの工芸品が揃う山原工藝店を、山上さんに案内してもらいました。
オススメその①【手染め紅型のヤンバルクイナ】
「これかわいくないですか~?」
山上オーナーに勧められて目をやると、ヤンバルクイナが3匹ゆらゆら。今帰仁村にある紅型工房ひがしやが、本業の着尺や帯とい反物とは別に、紅型をもっと身近に感じてほしいと手掛けている「南の島の布紀行いろいろ」というブランドの作品です。ひとつずつ丁寧に紅型職人が手染めして仕上げています。同じものが2つとないので、ヤンバルクイナと目が合ったら是非、あなたのお手もとに。
オススメその②【やんばるといえばやはり木工クラフト】
沖縄を代表する木工職人、金城修さんの作品です。大宜味村に工房を構え、県産木で日常的に使うことのできる作品に取り組んでいます。こういった器は、木を削って作るのですが、あとから足したりすることができないため、素材となる木のクセと向き合い、慎重に形作って仕上げます。やんばるのいろいろな木を使っているので、ひとつずつ表情が違うのもまた味わいとなります。
オススメその③ 【自由な器たち】
名護の陶芸作家、岸本習太郎さんの作品は自由そのもの。今、やんばる工藝店で並んでいるのは「ピンク」企画で制作したものなので、かわいいピンク色がベースになっているのですが、絵付けが楽しい!やちむんの定番モチーフとは関係なく、ユニークでいてやさしい感性の陶器は、使う人もきっと顔がほころぶはずです。一点物なので、売り切れ必至。ただ、随時入荷しているので、また新作も楽しみにしてくださいね。
【店舗データ】
- 店名
- 山原工藝店
- 住所
- 沖縄県国頭郡国頭村浜521-1(ローソン国頭浜店隣)
- 電話
- 0980-41-3070
- 営業時間
- 11:00~18:00
- 定休日
- 火曜定休