
沖縄県民に育てられた、沖縄育ちの「わったーアイス」でみんなを笑顔に
山本 隆二さん
フォーモスト ブルーシール株式会社 代表取締役社長
今年で創業74年になるブルーシール。「沖縄のアイスと言えば ”ブルーシール”と言っていただけるアイスメーカーであり続けたい」というフォーモスト ブルーシール株式会社 山本社長にお話を伺いました。
商品展開を通してドラマのストーリーを感じるお手伝い
- 「ちむどんどん」の放送をきっかけに取り組んでいることを教えてください。
- 弊社は沖縄が本土復帰する以前から、県民の皆さんに育ててもらって今年で創業74年になります。「ちむどんどん」は復帰前後の沖縄が舞台のドラマですが、ドラマのストーリーと重なる今からちょうど50年前にも販売されていたアイスフレーバー「ライムシャーベット」と「レインボーシャーベット」を今年5月、復刻販売しました。発売してからすぐに多くの反響をいただき、県民の皆様からも「懐かしい味わい」や「昔のように箱で売ってほしい」など店舗や本社へお問合せの電話やメールを多くお寄せいただきました。当時を懐かしんだり、ドラマの時代に思いを馳せて商品を手に取ってくれた方が多かったのかなと嬉しく思っています。 その他にも、ドラマとコラボをして、ロゴをあしらった2種類のアイスバーを数量限定で発売しました。ドラマの舞台となった「やんばる」のシークヮーサーとグァバの果汁を使用したもので、ヒロインの暢子がシークヮーサーをまるかじりしているように、主人公になったつもりで果実の香りと食感を楽しんでいただけると嬉しいです。

ドラマの舞台の魅力を後世に残すお手伝いができれば
- ドラマの舞台「やんばる」の自然保護活動に向けた取り組みをされているとお伺いしました。
- ドラマには美しい自然風景が度々出てきますが、舞台になっている沖縄本島北部の「やんばる」は、昨年7月に世界自然遺産にも認定された豊かな海と山、そして奇跡の森が残されている地域です。弊社では、ドラマの舞台「やんばる」の自然遺産を保護する活動に賛同し、主力商品の売り上げの一部を寄付する取り組みを行っています。「ちむどんどん」の放送をきっかけにドラマの舞台を訪れた方が、描かれていた自然風景を体感していただけるように。やんばるの自然保護の取り組みは、「ちむどんどん」の舞台の魅力を後世に残していきたいという想いで取り組んでいます。

県民に支持してもらえるブランドだから観光客にもアピールできる
- ドラマの放送をきっかけに沖縄に対する関心が高まっていますが、沖縄を代表するアイスメーカーとしてこれから計画されていることなどはありますか?
- 沖縄には、これまで国産としては製品化がなかなか難しいとされてきたチョコレートの原料となるカカオや、バニラビーンズ、コーヒーといったアイスと大変相性の良い素材を生産できる条件が整っています。こうした沖縄ならではの素材を使った商品展開を進めていきたいと考えています。地元企業として、大手では使えないような少量しか採れない県産素材を積極的に使っていくことで、沖縄の一次産業を支える一助になればと考えています。地産地消に繋げ、生産者に還元していくような継続的な活動を続けていきたいですね。 ブルーシールが沖縄で育ち、これからも沖縄とともに発展していくためには、地元の人たちの日々の生活に寄り添う取り組みが大切です。県民の皆様に「わったー(私たちの)アイス」としてご支持いただいていればこそ、観光客の皆様にも喜んでいただけるという想いでこれからも商品展開を進めていきます。 いつの日か口にしたアイスクリームの味は、嬉しい、楽しいといったポジティブな気持ちと共に記憶されていきます。この先もアイスを通じて皆様が笑顔になれる活動を続けていきたいですね。

お話を聞いた人

福岡県出身。2020年にフォーモスト ブルーシール株式会社取締役兼営業部長として来沖。2021年より 同社代表取締役社長に就任。「アイスがもたらす笑顔のために」沖縄県民と観光客を笑顔でつなぐべく日々奔走中。
フォーモスト ブルーシール株式会社