
第93回に登場!
ドラマに出てくるアレ!
モーウイ
「このモーウイ、うちが育てたんだよ!」
黄色いキュウリ!? モーウイ
第19週の題名は、「愛と旅立ちのモーウイ」でした。ドラマの中では、優子が野菜嫌いの晴海にモーウイを食べさせるシーンがありましたね。「モーウイ」とは赤毛瓜のことで、沖縄でよく食べられているウリ科の野菜です。中国華南地方から沖縄に伝わり、琉球王朝時代には宮廷料理に使われました。台風の多い沖縄でもよく育ち、夏の時期に収穫のピークを迎えます。
沖縄では「黄色いキュウリ」と呼ばれることもあるモーウイ。どんな味がするのか気になりますよね。表面の色は黄土色で、果肉は白く、生だとシャキシャキとした食感があります。癖のない味で胃に優しく、食欲が落ちる夏にぴったりの食材です。細切りにし水でさらした後(アクを取ったあと)、和え物や酢の物にするのが一般的な食べ方ですが、加熱しても煮崩れしにくいため、中華風煮込みやツナと炒めものにすると美味しいですよ。

モーウイの親戚・シブイは夏バテに効果あり
沖縄では、モーウイの他にウリ科の冬瓜がよく食べられています。冷暗所に保存すれば冬まで食べられることから冬瓜という名前がついたという説もありますが、沖縄では「シブイ」という方言で親しまれています。煮つけにした「シブインブシー」を食堂で見かけることもあります。
サイズが大きく、食べ方に悩む人も多いシブイですが、案外いろんな料理に使える食材なんです。味は淡白でさっぱりしており、肉や魚の旨味がしみ込むため、汁物や煮物にぴったりです。沖縄ではソーキ(豚のあばら肉)と煮込んで食べることが多いですが、鶏肉と一緒に煮込むのもオススメですよ。シブイは95%以上が水分ですが、ビタミンC、カリウム、マグネシウムなどの豊富な栄養素を含んでいます。免疫力を高め、疲労回復にも効果があるので、夏バテにはもってこいの食材です。
