第44回に登場!
ドラマに出てくるアレ!
沖縄の豚肉料理
「足てびちを煮込むときは、焦らず、じっくり、丁寧に」
鳴き声以外、すべておいしくいただきます!
沖縄には豚肉を使った料理がたくさんあります。
豚肉は、家庭料理はもちろん、お盆やお正月などの年中行事で食べる重箱料理など沖縄の食卓には欠かすことのできない食材です。
沖縄では昔から「豚は鳴き声以外すべて食べられる」と言われています。
三枚肉(豚バラ)やソーキ(骨付きあばら肉)、テビチ(豚足)だけでなく、ミミガー(耳)やチラガー(顔)を炒め物にしたり、内臓を中味汁にしたり、骨で沖縄そばの出汁を取ったりと、一頭の豚を無駄なく美味しく食べられるように工夫してきました。
ドラマでも、父・賢三が子どもたちに「“いただきます”とは“命をいただくこと”。
だからきちんと感謝しながらきれいに食べてあげる」と言っていましたね。
戦後のウチナーンチュを支えた豚
琉球王朝時代の宮廷料理として発展してきた沖縄料理には豚肉を美味しく食べるための知恵と技術が詰まっていると言われています。
戦争で食べるものがなくなったウチナーンチュを助けようと、ハワイへ渡った県系移民たちが船で沖縄に550頭の豚と救援物資を送ったのは有名な話。
このとき送られたのは、短期間で大きく成長するチェスターホワイト種というピンク色の豚でした。
豚は3年後に10万頭に増え、今日に至るまでウチナーンチュの生活を支えてきました。