第3回に登場!
ドラマに出てくるアレ!
沖縄角力(おきなわすもう)
「先に相手の背中を地面につけた方が勝ち」
「土俵はないの?」
琉球王朝時代から続く、沖縄独自の伝統文化
沖縄の伝統文化といえば、エイサーや空手が有名ですが、沖縄に角力(すもう)があることを知っていましたか?
「沖縄角力(おきなわすもう)」と呼ばれ、琉球王朝時代から続く、数百年の歴史がある沖縄独自の伝統文化です。
琉球王朝の王様の一人、尚灝王(しょうこうおう・在位 1804年 – 1834年)は大の沖縄角力好きで、その時代には士族と農民の間で競技が行われるほど盛んだったそうです。
そんな沖縄角力ですが、本土の角力と異なる特徴がいくつかあります。
まず、勝負を始める時の体勢です。立ち合いはなく、両手で相手の帯をつかみ、右四つに組んだ状態から始まります。次に、沖縄角力では、裸に廻しではなく、柔道着(角力着)を着て戦います。勝ち負けにも違いがあります。相手の両肩を地面につけた方が勝ちとなります。 戦前は、子どもたちの遊びの一つとして、砂浜で角力をとる姿も多く見られたそうですよ。
現在でも見ることができる沖縄角力
この沖縄角力、今でも見ることができるんです。現在は、沖縄の島々の村祭りや公式戦試合として、年間15〜20回近くも角力大会が開催されています!
特に久米島では、老若男女に人気の競技として古くから親しまれ、歴代優勝力士には久米島出身者が多く名を連ね、いつしか「県下一の角力所」と言われるようになりました。
沖縄本島では、毎年5月の第4日曜日に、ゆいレール(沖縄都市モノレール)牧志駅近くの牧志公園内にて「牧志ウガン奉納角力大会」が開催されます。「ウガン」とは沖縄の言葉で「拝み」という意味。奉納行事としての角力は、牧志ウガン(東之御嶽)前で行われています。毎年、下は中学生から上は60代まで、沖縄県内各地から強者たちが集まり、沖縄角力の熱い戦いが繰り広げられます。