
第115回に登場!
ドラマに出てくるアレ!
命名
「健やかという字で健彦」
ズラリと並んだ命名札に込められた思い
第115回では、暢子が元気な男の子を出産し、「健彦」と名付けました。日本では赤ちゃんが生まれると、出産内祝いに命名札を添えて贈る慣習があります。命名札とは、子どもの名前と生年月日が書かれた短冊状の紙のことで、命名紙とも呼ばれています。本来は、赤ちゃんが生まれて7日目に、命名札を床の間や神棚などに貼りつけ名前をお披露目し、赤ちゃんの無病息災を願う風習ですが、今ではあまり見られなくなりました。
しかし、沖縄では、おじい・おばぁの家に行くと、今でも台所や床の間の壁に貼られた命名札をよく目にします。沖縄は出生率が全国一ということもあって、親戚が多いと命名札がズラリと並んでいます。子どもの名前と誕生日がわかるので、入学祝いなどを忘れないというメリットもあります。子どもを大切にし、人のつながりが強い沖縄ならではの風習ですね。

人生初の占い!? タンカーユーエー
「タンカーユーエー」は、赤ちゃんが一歳になった誕生日に行うお祝い行事です。中国から伝わった風習で、沖縄の方言で「タンカー」は満1歳の誕生日、「ユーエー」はお祝いを意味します。当日は、親戚や友人知人を招いて、火の神様であるヒヌカンと仏壇への祈願をしたあとに、メインイベントの占いが始まります。
6つの物を赤ちゃんの前に並べ、赤ちゃんが最初に手に取った物で将来を占います。 親戚の人数が多い人向けに、県内のホテルや料理店ではタンカーユーエーのプランもあるんです。子どもが1歳まで無事に育ったことに感謝し、これからも元気に育つようにと願う素敵な風習ですね。
