第71回に登場!
ドラマに出てくるアレ!
沖縄の旧盆
「沖縄のお盆は、本土と同じように大事な旧暦行事」
ご先祖様と過ごす大切な三日間
沖縄では旧暦に合わせた行事がたくさんあり、旧暦が記載されているカレンダーや手帳を持っているウチナーンチュも多くいます。お盆も旧暦行事の一つで、旧暦の7月13日~15日(今年は8月10日~12日)にかけて行われます。初日の13日は「ウンケー(お迎え)」、14日は「ナカヌヒー(中の日)」、15日は「ウークイ(お送り)」と呼ばれ、期間中は仏壇のある家に家族や親族が集まってご先祖様と一緒に過ごします。 ウンケーの日には仏壇を掃除して、ウンケージューシー(炊き込みご飯)をお供えしてご先祖様を迎えます。ウークイの日には、お供えしていた重箱やごちそうを囲んでみんなで過ごします。締めくくりは“あの世のお金”である「ウチカビ」を燃やして、また一年みんなが幸せに過ごせますようにと願いを込めて、ご先祖様を見送ります。
通りに鳴り響く、エイサー太鼓の音にちむどんどん
お盆の夜になると、どこからともなくエイサーの太鼓や三線、掛け声が聞こえてきます。子どもからお年寄りまで、通りに鳴り響く太鼓の音にちむどんどんする人は多いはずです。エイサーは先祖の霊を供養する念仏踊りが始まりとされ、無病息災、家内安全、商売繁盛を願い、旧盆の夜に行われてきました。エイサーを踊りながら練り歩く「道じゅねー」は、地域の隅々まで歩くため深夜まで続きます。地域の境目などで青年会の道じゅねーが鉢合わせると「エイサーガーエー(オーラセー)」が始まります。エイサーがさかんな沖縄市ではよく見かけることができるエイサーガーエー。ガーエーやオーラセーは方言で「喧嘩」や「決闘」という意味で、青年会が互いの太鼓や歌や踊りを競い合い、真夏の夜の戦いを繰り広げます。