観光客のみなさまへ 現在、沖縄本島地域は少雨傾向にあり、ダム貯水率が低下し続けています。節水へのご協力をお願いいたします。

朝ドラ「ちむどんどん」の舞台・沖縄で島野菜を知る・買う・食べる

掲載日:
2022.09.05

今月30日に最終回を迎えるNHK朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」には、シークワーサー・沖縄そば・サーターアンダギー・麩チャンプルー・ゴーヤーチャンプルー・てびち・イカ墨ジューシーなど、様々な沖縄食材やそれらを使った沖縄家庭料理が登場します。直近放送された回でも、ヒロイン暢子の姉・良子が職場であるやんばる小学校で島野菜を使った「うまんちゅ給食」の取り組みを行うなど、やんばるの畑で育つ島野菜の素晴らしさが描かれています。

今回は、おいしいだけでなく栄養価も高い沖縄の島野菜についてご紹介。
種類から食べられるお店までまとめてご紹介します。

▶「ちむどんどんの舞台・沖縄」の特集ページも絶賛公開中!
ちむどんどん(沖縄の言葉で胸がわくわくする気持ち)するような情報を沖縄からお届けしています。

沖縄で採れる島野菜について

自然のエネルギーがみなぎる原色

沖縄の野菜は島野菜と呼ばれ、県民に親しまれています。太陽や海風を受けながら沖縄独特の土壌で育った野菜は、抗酸化作用が強く、ミネラルも豊富。スーパーやファーマーズマーケットで手に取ることができ、沖縄料理に欠かせない存在です。

ゴーヤー

種名はニガウリですが、最近では本土でもゴーヤーと呼ばれて夏場に欠かせない野菜として定着しています。ゴーヤーの苦味には食欲を増進させる作用があると言われています。ビタミンCも豊富に含まれ、加熱してもこのビタミンCは壊れないのでゴーヤーチャンプルーとしてよく食されています。保存の際は半割にして種を取り除きましょう。

■科名:ウリ科
■旬の時期:4~7月
■主な産地:名護市、南城市、糸満市、久米島町、宮古島市
■調理例:酢の物、炒め物

島らっきょう

一般的ならっきょうは甘酢漬けや醤油漬けで食されますが、島らっきょうは生のまま調理されたり塩漬け、天ぷらなどにして食べられることが多いです。酒のつまみに最適な浅漬けは本土でも人気が高く、らっきょう独特のからみや香り、歯ごたえはクセになります。選ぶ際には、表面が萎れていなくて傷がなく、ふっくらと丸みを帯びているものがおすすめ。

■科名:ユリ科
■旬の時期:3~5月
■主な産地:伊江村
■調理例:漬け物、天ぷら

ハンダマ

ハンダマ(水前寺菜)は葉表が緑色、葉裏が紫色をしており、加熱するとぬめりが出るのが特徴です。沖縄では古くから血の薬、不老長寿の薬と言われ、民間療法薬として水のある井戸の近くに植えて利用されてきました。葉の紫色にはポリフェノールやアントシアニンが含まれており、抗酸化作用があると言われています。

■科名:キク科
■旬の時期:11月~5月
■主な産地:宜野湾市、八重瀬町など
■調理例:和え物、酢の物、サラダ、汁物

田芋

独特のねばりと甘みがあり、里芋の一種である田芋は水芋とも言われ、水田で栽培されています。水田の中で子芋を次々と増やすことから、子孫繁栄をもたらす縁起物として沖縄の正月や旧盆などの行事に欠かせない伝統食材です。芋はとても腐りやすいので、市場ではすでに蒸したものが売られています。

■科名:サトイモ科
■旬の時期:12月~4月
■主な産地:宜野湾市、金武町
■調理例:田楽、汁物、揚げ物

島野菜が買えるスポット

大宜味村シークヮーサーパーク

「シークヮーサーの里」として有名な大宜味村にある、県内初シークヮーサーのテーマパーク。搾汁工程を眺められる工場見学や、月ごとに収穫したシークヮーサーの飲み比べができるコーナーなど、シークヮーサーの魅力を体感できるます。

道の駅おおぎみ・やんばるの森ビジターセンター

地元で取れた新鮮な野菜や果物、加工品など特産品を数多く取り揃えており、パーラーでは、人気の『シークヮーサーバーガー』、『おおぎみいちごスムージー』を販売しています。

おんなの駅 なかゆくい市場

恩納村農水産物販売センター「なかゆくい市場」は農水産業従事者が直接消費者とふれあい声を聞ける場であり、生産者の技術能力向上に貢献できる市場と同時に観光客と地域生産者とのふれあいの場です。

西原さわふじマルシェ

西原町の新しいランドマークとして2020年12月にオープンした「西原さわふじマルシェ」は、新鮮な食材や美味しいグルメ、観光情報、イベントなどを通して西原町の魅力を体感できる複合施設です。

道の駅「豊崎」

道の駅「豊崎」には、地元特産品をそろえた【JAおきなわ食菜館「とよさき菜々色畑」】と道路・観光情報が入手できる【情報ステーション】があります。

ファーマーズマーケットいとまん「うまんちゅ市場」

朝採り野菜の「新鮮さ」・作り手の顔が見える「安心感」・産地直売の「安さ」を基本的な考えとして、糸満の農家の方が採りたての農作物を直接提供しています。その為、毎日が多くの地元客で賑わっています。

島野菜が食べられるお店

琉球料理ぬちがふぅ(命果報)

沖縄料理をベースとし、料理長が一手間加えアレンジされたお料理を提供させていただいております。食材は県産の物にこだわり、調味料も無添加の物を使用しています。 お部屋からは重要文化財や登り窯が見渡せ、古民家へのエントランスには南国の植物が生い茂り、癒しの空間でお客様をお待ちしております。 繊細な沖縄料理と周りの景色、古民家の雰囲気を心ゆくまでお楽しみください。

手作り田イモ菓子・料理 IRINA

先祖代々、田イモ農家を営んできた又吉さん一家が営むイリナ。普段は、クッキーの生地で田イモのあんを包んで焼き上げた田イモパイや、田イモの持ち味を生かしたムチムチケーキなどの田イモ菓子に、コーヒーなどを出しているが、三日前までに予約をすれば、田イモづくしのイリナ膳やムジ汁定食1500円がいただける。食事は完全予約制。

がらまんじゃく

食があふれる今、私たちは何のために食べるのか。
沖縄の原種野菜や薬草、野草を使って、沖縄の長寿がかつて食していた食事を現代にお届けします。
がらまんじゃくでしか味わえない、琉球薬膳料理をお楽しみ下さい。

笑味の店

むかし、野菜は買うものではありませんでした。広くなくとも土のある地面を見つければ、畑に。種を植えて、気長に待ち、大事に野菜を育てました。炊事のたびに、ちょっとずつ収穫しては、みずみずしい味覚を食卓にのせました。小さな畑に、台所の神様に、いつも手をあわせました。それを今も当たり前につづけているおばぁたちが、沖縄本島北部の大宜味村にいます。

「ちむどんどんの舞台・沖縄」特設サイトを公開中!

「ちむどんどんの舞台・沖縄」特集ページでは、放送を機に沖縄をもっと知りたくなった方や旅したくなった方に向けた情報を発信しています。沖縄らしい食べ物や風景、沖縄特有の文化や風習などを少し掘り下げて知ることができる「ドラマに出てくるアレ」や、ドラマに出てくるうちなーぐちの意味と使い方がイラストでわかる「ちむどんどんで使われるうちなーぐち」など様々な切り口で紹介していますので、是非この機会に合わせてご覧ください!