観光客のみなさまへ 現在、沖縄本島地域は少雨傾向にあり、ダム貯水率が低下し続けています。節水へのご協力をお願いいたします。

沖縄の海を安全に楽しむため気を付けたいこと|2023年版

掲載日:
2023.06.16

沖縄では、海水浴をはじめシュノーケルやダイビングなど、様々なマリンレジャーを楽しむことができます。一方で、毎年のようにマリンレジャー活動中の事故により、多くの命が奪われているのも事実です。

今回は、旅行者のみなさんに安全に海を楽しんでいただくために、事前に知っておきたい準備や注意事項をまとめました!

要チェック!海で遊ぶ際の事前準備や注意事項

熱中症・日焼け予防について

沖縄の陽射しはとても強く、地元の人は水着で海には入らないほどです。
日焼けによる炎症や熱中症を引き起こしやすいため、こまめに水分・塩分補給をおこない、パラソルや日傘、日焼け避けの羽織りものを用意しましょう。
お子様や特に日焼けが気になる方はラッシュガードなどを着用することをおすすめします。

遊泳場所について

「遊泳禁止区域」に定められている場所は、危険生物との遭遇や急な潮流、海水の変化によって命の危険にさらされる可能性があります。 海水浴やシュノーケリングなどをする場合は、必ず「遊泳可能域」に限定し、監視員やライフセーバーなどの指示にしたがってください。

また、危険な地形だったり、危険生物(海に潜む危険生物)が生息しているエリアや養殖をしているエリアは遊泳禁止になっています。もしも立ち入った場合、処罰の対象になることもありますので注意してください。

『セーフティーマップ』でビーチの危険情報を確認しましょう!

沖縄県では、ビーチごとの危険情報や過去の水難事故の情報をまとめたセーフティーマップを提供しています。ビーチを選ぶ際にぜひ活用してください。

参照:Okinawa marine safety

マリンレジャーの注意点

海に囲まれた沖縄県では、海水浴や釣り、シュノーケルなど、さまざまなマリンレジャーを楽しめますが、一方で毎年のようにマリンレジャー活動中に事故がおこっています。大切な人を守り、安全にレジャーを楽しむためのポイントをあらためて確認しましょう!!

「体調不調や飲酒後は海に入らない」
体調不良の状態で海に入ることは大変危険で事故につながる恐れがあります。少しでも体調に異変を感じるときは、海に入ることは控えましょう。また飲酒後、海にはいることは絶対にやめてください。

「ライフジャケットの着用を」
釣りや磯遊び、水上オートバイなどで海に落ちても、ライフジャケットを着用していれば、海面に浮かんで助けを待つことができます。シュノーケリングでもライフジャケットの着用が推奨されており、浮力体を使用せずにシュノーケリングを行うのは非常に危険です。ライフジャケットは体格にあった物を選び、ベルトやファスナーは確実に締めて、適切に着用しましょう。

「緊急時の連絡手段を確保」
緊急時の連絡体制確保には防水パックに入れたスマートフォンが最適です。マリンレジャーの大半は海浜や沿岸で行われることから、スマートフォン・携帯電話の電波圏内であることが多く、防水パック等にスマートフォン・携帯電話を入れて携行していれば、事故に遭ったり目撃した際に助けを呼ぶことができます。

マリン事業社を選ぶ際は『マル優マーク』を目印に安全対策が満たされた事業社を選びましょう!

海のレジャーを安全に楽しむためにも、マリンアクティビティ事業社を選ぶ際は、ホームページや店頭に「安全対策優良店(マル優)」マークが掲示されたショップを選ぶようにしましょう!
 

【安全対策優良店(マル優)マーク】


 

安全対策優良店(マル優)制度とは、沖縄県公安委員会が、「水上安全条例」などに定める安全対策基準が十分に満たされていると認めた海水浴場、潜水業、 プレジャーボート提供業、スノーケリング業及びマリーナ業の事業者を「安全対策優良海域レジャー提供業者」いわゆる「マル優」事業者として指定する制度です。
 

マル優の指定を受けるには、一定の資格を有する水難救助員やガイドダイバーなどの人的要件の整備や定められた 安全設備などの条件を整備した事業者が、指定申出書を公安委員会に提出して審査を受けることが必要となっています。
安全にマリンサービスを提供できる基準を満たした事業社の目印としてマリン事業社探しにお役立て下さい。

マル優事業社とは|沖縄マリンレジャーセイフティービューロー

珊瑚や生態系を守るために

沖縄には日本でも数少ない、貴重な珊瑚が生息しています。
近年では生きた珊瑚が非常に少なく、生態系を守るためにも、また安全に海水浴やマリンスポーツを楽しむためにも、ご注意ください。

「干潮時のサンゴにご注意」
干潮時に極端に遠浅になるようなビーチでは、波打ち際のサンゴに注意してください。無理に浅い所で泳ぐと、珊瑚で身体を傷つけたりるだけでなく、貴重な珊瑚を折ってしまうことになります。

「魚の餌付けをしない」
餌付けは魚の生態系に影響を与える可能性があります。
特に市販されているパン、食肉加工品、菓子類には多くの添加物が含まれている場合もあるため、魚に悪影響を与え、自然の生態系を崩す事になりかねません。

海に潜む危険生物に注意!

沖縄の海には、猛毒を持つハブクラゲが生息し、6月初旬頃から人体へ影響を及ぼす大きさに急激に成長します。海水浴、マリンレジャー等で、刺症被害も多く発生しておりますので、お出かけの際は「ハブクラゲ侵入防止ネット」が設置されているビーチなどで楽しまれてください。

海の生き物の珍しい容姿にひかれて、近づいたり触ったりすると危険です。波打ち際や海に浮いている事もありますが、むやみに触らないようにしましょう。

もしもの時の緊急連絡先

海の事故・災害は

万が一、海難・人身事故に遭遇又は目撃した場合は、局番なしの「118番」まで連絡してください。
携帯電話・スマートフォンでもかけることができます。

事故・事件にまきこまれたら

事故や事件に巻き込まれてしまったら、または目撃したら、局番なしの「110番」まで連絡してください。
携帯電話・スマートフォンでもかけることができます。

救急を必要とする場合は

救急を必要とする場合は、局番なしの「119番」まで連絡してください。
携帯電話・スマートフォンでもかけることができます。

海上保安庁では、聴覚や発話に障がいを持つ方を対象に、スマートフォンなどを使用した入力操作により、海上保安庁への緊急時の通報が可能となる「NET118」というサービスを運用しています。

事前登録が必要となりますので、お出かけまえに登録をお願いします。

海の「事件・事故」は118番

沖縄の海を安全に楽しむために

シュノーケル、マスク、フィンなどの取り扱いには慣れが必要です。
足の届く範囲で熟練者やインストラクターに使い方を教えてもらいながら練習しましょう。
その際、岸から沖へ向かう潮の流れ「リーフカレント」には十分注意してください!
また、飲酒後や体調不良時のマリンスポーツは事故に繋がり大変危険です。
十分な睡眠と体調管理を徹底してくださいね。

関連動画&リンク

沖縄県の海で安全に遊ぶための説明動画

【危険】離岸流(リーフカレント)の怖さを体験!水難事故を防ぐための大切なポイントを学ぼう

【海上保安庁 第十一管区】美ら海に潜む危険「リーフカレント」について