【今月の沖縄そば】南風原町で味わう、ゆし豆腐そば|黄金屋
- 掲載日:
- 2026.11.05
沖縄グルメの定番「沖縄そば」。
この記事では、沖縄県在住の「おきなわ物語」編集部ライターが、実際に訪れたおすすめの沖縄そば店をご紹介します。
話題の新店から地元で長年愛される老舗の名店まで、今月出会った一杯をお届け。あわせて、立ち寄りたい周辺スポットもご紹介します。
気の向くまま、足の向くまま。
あなたも沖縄そば巡りを楽しんでみませんか。
南風原町ってどんなところ?
織物のまちとして知られる南風原町。国の伝統的工芸品に指定されている「琉球絣」や「南風原花織」が受け継がれ、町内には「琉球かすり会館」や「かすりの道」など、織物の歴史や文化に触れられるスポットがあります。
また、県内一の生産量を誇るかぼちゃをはじめ、さまざまな農産物が育まれているのも特徴。各地区では獅子舞や綱引きなどの伝統行事も受け継がれ、地域に根付く文化や人々の思いを今に伝えています。
南風原町について詳しくはこちら
南風原町で出会った「沖縄そば専門店 黄金屋」
南風原中学校の向かい、黄金森公園の豊かな緑に溶け込むように佇む「沖縄そば店 黄金屋」。
2024年にオープンしたこちらのお店。店内は清潔感があり、小さなお子さん連れから年配の方まで、幅広い世代が気軽に立ち寄れる雰囲気です。
昔ながらの窯炊き豆腐が引き立てる、味わい深い一杯
創業から70年以上の歴史を持つ、南風原町の「花城キヨとうふ店」のゆし豆腐を使った一杯が人気とのことで、今回いただきました。
ふわふわと柔らかなゆし豆腐は、口の中に大豆の素朴な甘みが広がります。「花城キヨとうふ店」では、昔ながらの窯炊き製法で豆腐作りを続けているそう。「お客さんには、『いまだに窯炊きで豆腐を作っているの!?』と驚かれることもあるんですよ」と、店主の比嘉さんが教えてくれました。
つるつると喉ごしの良い自家製麺に、豚骨・鶏ガラ・かつお節を合わせたスープ。こってりしすぎず、あっさりしすぎないバランスの良いスープが、ゆし豆腐の優しい味わいを引き立てます。それぞれの持ち味が調和した、上品な一杯に仕上がっていました。
お客さんの中には、じゅーしーだけを買いに来る人もいるという黄金屋。
椎茸がたっぷり入ったじゅーしーは、香ばしさと素朴な味わいが魅力です。濃すぎず薄すぎない、ほどよい味加減で、沖縄そばのお供にもぴったりの一品です。
「食」を通して、人々の笑顔を見続けたい
「振り返ると、子どもの頃に作った味噌汁を母に褒めてもらったことがきっかけで、料理の道を志したんです」と話す店主の比嘉さん。
20代の頃は運送業や内装業の仕事に打ち込み、その後、結婚や子育てを経験。気づけば16年の月日が流れていたといいます。
それでも、子どもの頃から抱いていた「地元・南風原で沖縄そば屋を開きたい」という夢は、心の中にありました。夢の実現に向けて動き出したものの、資金集めや店舗の場所探しは難航。約3年の歳月をかけ、ようやくオープンにこぎ着けたのが、現在の「黄金屋」なのだそうです。
「食は人の幸せをつくる。食べている人の笑顔を見続けたいです」
苦労を重ねながらも夢を実現した比嘉さん。その歩みの根底には、食を通して人々を笑顔にしたいという温かな思いがありました。
「変わったことはしない。普通の上等がいちばん」
沖縄そば作りで大切にしているのは、「変わったことはしない」ということ。お子さんから年配の方まで幅広く親しんでもらえる、シンプルな味わいを目指しているといいます。
比嘉さんが掲げるのは、「普通の上等」。奇をてらわず、誰もがほっとできるような沖縄そばを届けたいという思いが込められています。
南風原町を訪れた際は、そんな比嘉さんの思いが詰まった沖縄そばを味わってみてはいかがでしょうか。
食後は、南風原町の伝統工芸に触れるひととき
沖縄そばを堪能したあとは、南風原町に受け継がれる伝統工芸に触れてみませんか?
今回は、おきなわ物語編集部が「琉球かすり会館」を訪れ、伝統工芸の体験に挑戦してきました。
黄金屋から車で3分「琉球かすり会館」
琉球王府時代から受け継がれてきた琉球絣。現在では、その多くが南風原町でつくられています。また、明治時代から母から娘へと受け継がれてきた南風原花織は、多彩な色彩と紋様が特徴です。
「琉球かすり会館」では、琉球絣や南風原花織の反物をはじめ、ポーチやバッグ、絣ウエアなどのオリジナル商品を展示・販売しています。
琉球かすり会館では、国や県の検査官による厳しい検査に合格し、証紙が貼られた反物だけが展示されています。
「おきなわ物語」編集部が訪れた日も、組合員が持ち込んだ反物を、県の検査官が一つひとつ丁寧に確認していました。わずかな傷も見逃さない検査の様子から、琉球絣の品質を守り続ける人々の真摯な姿勢が伝わってきました。
かすりコースター織り体験
ぜひおすすめしたいのが、「かすりコースター織り体験」です。
色とりどりの糸が並ぶはた織り機には、さまざまな柄のコースター見本が掛けられています。お気に入りの一台を選んだら、スタッフから織り方を丁寧に教わり、いよいよ体験スタート!
一本一本、糸を織り込んでいくと、少しずつコースターの形が見えてきます。自然と作業に集中し、無心になって手を動かす時間は、なんとも心地よいもの。
完成したコースターは、多少のほつれも手作りならではの味わい。自分の手で織り上げた、世界に一つだけのオリジナル作品です。
琉球の織物文化に触れながら、まるで琉球の乙女になったような気分に。南風原町を訪れたら、ぜひ体験してみてください。
他にも南風原町で楽しみたい観光・グルメスポット
南風原町立南風原文化センター
沖縄戦から民俗芸能まで、南風原町の昔・今・未来を伝える資料館。沖縄陸軍病院20号壕群を保存・公開して、平和学習が可能な施設となっている。
- 住所
- 島尻郡南風原町喜屋武257番地
- TEL
- 098-889-7399
※掲載している料理や商品の感想は、実際に訪れたライター個人の主観によるものです。感じ方には個人差がありますので、参考としてお楽しみください。
「今月の沖縄そば」シリーズ
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