【今月の沖縄そば】糸満ののどかな風景の中で|うみんすば
- 掲載日:
- 2026.07.03
沖縄グルメの定番「沖縄そば」。
この記事では、沖縄県在住の「おきなわ物語」編集部ライターが、実際に訪れたおすすめの沖縄そば店をご紹介します。
話題の新店から地元で長年愛される老舗の名店まで、今月出会った一杯をお届け。あわせて、立ち寄りたい周辺スポットもご紹介します。
気の向くまま、足の向くまま。
あなたも沖縄そば巡りを楽しんでみませんか。
海だけじゃない、糸満ののどかな風景のなかへ入っていく。
沖縄本島最南端にあり、漁業が盛んな糸満市。港町としてのイメージが強いかもしれませんが、県内有数の農産地でもあり、豊かな自然に恵まれた地域です。
美しい海岸線はもちろん、畑が広がる素朴でのどかな風景も、糸満の魅力のひとつ。
沖縄の昔ながらの住宅や建物、さとうきび畑、心地よい海風・・・。
糸満には、そんな沖縄らしい原風景を感じられる場所が多く残っています。
今回は、そんな景色の中に静かに佇む、糸満市小波蔵の沖縄そば屋「うみんすば」を訪れてみました。
築50年以上の古民家を改装した沖縄そば屋さん
「うみんすば」で味わう一杯
2026年3月に、糸満市にオープンした「うみんすば」。
築50年以上の古民家を改装したこちらのお店は、静かな住宅地の中に佇んでいます。
糸満の爽やかな潮風が、お店の暖簾を心地よく揺らしていました。
新しいお店として清潔感を感じさせてくれる一方、店内は沖縄家庭の面影が残っています。
どこか懐かしい気がする、あたたかな空気を感じました。
メニューは、三枚肉そば、軟骨ソーキそば、ゆし豆腐そば、素そば、じゅーしー(沖縄風炊き込みご飯)など、シンプルなラインナップ。今回は、「ゆし豆腐そば(並)セット」をいただくことに。
注文を待つあいだ、店内の調理場で特別に、おそばを準備する様子を撮らせてもらいました。
かつて沖縄家庭の台所であった記憶を残したような、そんな光景が広がっていました。
「ゆし豆腐そば(並)セット」にはじゅーしー(沖縄風炊き込みご飯)と小鉢のもずく酢がついています。
そばの出汁は、鰹と椎茸をベースにした、あっさりとやさしい味わい。
細めでつるりとした喉ごしの麺は、上品な出汁ともよく合います。
ゆし豆腐は、糸満の老舗豆腐店「宇那志豆腐店」のものを使用。毎朝仕入れに行っているそうで、地域に根ざしたお店ならではの温かな情景が浮かびます。
ふわふわとした食感とともに、素朴な大豆の風味が口いっぱい広がります。
じゅーしーには椎茸とニラが入っていて、ふわりと香る風味が良いアクセントに。
こちらもどこか懐かしく、ほっとする味わいでした。
お店の庭にも、かつての面影が残されています。庭の中央には、水場とうがんじゅ(拝所)があり、沖縄の人々の暮らしや祈りが息づいてきた風景を垣間見ることができます。
「うみんすば」店主に聞く、沖縄そばへのこだわり
静かな時間が流れる「うみんすば」。
訪れた日は、心地よい糸満の風が店先をやさしく吹き抜けていました。
沖縄そばやじゅーしーとともに、沖縄家庭の雰囲気も一緒に味わえるお店でした。
食後は、つめた~いスイーツでさっぱり♫
あたたかい沖縄そばのあとは、冷たいデザートでお口直し。
糸満市には、地元で親しまれている個性豊かなスイーツ店も点在しています。
ピエノマジェラート
糸満市西川町の静かな住宅街に佇む「ピエノマジェラート」。赤い日よけが目印のお店です。
こちらでは、ジェラートの本場・イタリアから認められた本格ジェラートを楽しむことができます。
オーナーの米盛勝也さんは、2017年にイタリアで開催された国際コンクールの自由部門で、日本人初の準グランプリを受賞、翌年も入賞を果たし、イタリアジェラート協会から「世界ジェラート騎士」の称号を授与された実力派のジェラート職人です。
地元の農家や企業と連携し、沖縄の素材の魅力をそのままジェラートに活かすことを得意としています。
人気フレーバーのひとつ「スイカ(今帰仁産)」は、ひとくち食べるとスイカのみずみずしさと、青々とした爽やかな風味がひろがります。
一方、「タンカン」は、沖縄で親しまれている柑橘・タンカンの甘酸っぱさに、ほのかな苦みがアクセントに。さっぱりとした味わいで、幅広い世代に人気のフレーバーです。
「実は、ショーケースに並んでいるジェラートの多くが原価割れなんです。チョコレートなんて、ずっと原価割れしていますよ」
そう苦笑いを浮かべながら話してくれた米盛さん。
「それでも、美味しいジェラートの研究を続けていきたい。お客様には、日常の中にあるジェラート屋さんとして気軽に楽しんでほしいと思っています」
訪れた際、店内には子ども連れのファミリーから、女子旅中と思われる若い女性グループ、年配の男性客まで、実に幅広い世代のお客さんが訪れていました。
そして印象的だったのは、誰もが嬉しそうに、楽しそうに、そして美味しそうにジェラートを味わっていたことです。
本場イタリアに認められた味を気軽に楽しめる、そんな魅力を持つお店だと感じました。
※掲載している料理や商品の感想は、実際に訪れたライター個人の主観によるものです。感じ方には個人差がありますので、参考としてお楽しみください。
他にも立ち寄りたい、糸満のスイーツ店
いなみね冷やしもの店
創業31年。名物は美味しくてかわいい「白熊」。約30種類もの冷やし物のほか、沖縄ぜんざいや沖縄そば、タコライス、オムライス、定食など、地元にも観光客にも愛されるメニューを提供しています。
- 住所
- 糸満市糸満1486-3
- TEL
- 098-995-0418
海ぶどう農園 海ん道 ~uminchi~
ここでしか食べられない、海ぶどうソフトクリーム。
厳選したソフトクリームに生のぷちぷち海ぶどうをミックスし、1つ1つ手作り。濃厚な甘さに絶妙な塩加減がマッチ♪
- 住所
- 糸満市真栄里1931
- TEL
- 098-994-0016
KOJO CAFE ーProduced by CHINPINDOー
老舗・ちんすこう製造メーカー「珍品堂」が、工場の中に新たにオープンしたカフェ。琉球豆乳マフインといった、オリジナルのお菓子が味わえます。工場ならではの「お得な訳ありちんすこう」も人気♪
- 住所
- 糸満市西崎町4-17-15
- TEL
- 098-840-3040
今月の沖縄そば🍜
毎月、「おきなわ物語」編集部のライターが訪ねた、沖縄そば店をご紹介する連載です。
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当店は、築50年以上の古民家を改装していますが、残せるものはできるだけそのまま残しています。
おそばのこだわりは、出汁です。カツオと椎茸をベースに、シンプルな味に仕上げています。
じゅーしーは、代々受け継がれてきた「おばぁの味」です。沖縄の家庭の味を感じてもらえたら嬉しいです。