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車なしで沖縄旅行はきつい?満喫できるモデルコースはコレ!

掲載日:
2023.02.07

沖縄観光は車なしだときつい?

沖縄観光といえば、「車がないとどこへも行けず、楽しめない」というイメージを持っている人もいるでしょう。個人で沖縄旅行をする場合、点在するさまざまな場所へ気軽に移動できる車は確かに便利です。でも実は、工夫すれば車を利用しなくても沖縄旅行を十分に楽しむことは可能です。ここでは、車を使わずに沖縄旅行を満喫するメリットとコツ、車なしの場合におすすめの観光スポットやモデルコースを紹介します。

INDEX

沖縄を車なしで観光するメリット

沖縄を車なしで旅行する場合のメリットをご紹介しましょう。レンタカーを借りなくても、
モノレールや各種バスなどの公共交通機関を上手に活用することで、次のようなメリットを享受しながら沖縄の旅を楽しむことができます。

運転の必要なし!

グループや家族内に運転好きな方がいれば、丸く収まる「誰が運転する?問題」。慣れない旅先での運転には不安がつきものです。沖縄には細い筋道や勾配のある道が多く、通勤時間帯の「バスレーン規制」や、時間帯によって中央線が変わる道路など、独特の交通ルールもあります。現在は那覇市内を中心に走る沖縄都市モノレール(ゆいレール)や近距離〜長距離のシャトルバス、県外よりも料金が安く気軽に利用できるタクシーなどの公共交通機関が充実しているので、想像しているよりもずっと快適に沖縄旅行を楽しむことができます。

駐車場の心配なし!

車があればどこにでも行くことができますが、沖縄には駐車場がない店舗も多く、週末の繁華街では満車になることもあるので、駐車場を探すのに苦労することもあります。また、ホテルによっては宿泊する際に駐車場の予約が必要だったり、料金がかかる場合もあります。レンタカーなしの旅ならば、こうした心配をする必要がありません。駐車場問題から開放されて、旅の時間を有効に使えます。

移動時間も思い出の1ページ!

旅は目的地までの移動時間も楽しみたいもの。沖縄には青い海をはじめ、緑豊かな自然や趣きのある街並みなど、車窓からの風景も印象深いものが多く、非日常感を楽しむことができます。例えば、高架橋を走るゆいレールからは亜熱帯都市・那覇の街並みが一望できて、まるで空中散歩のよう。たくさんの地域を網羅している路線バスには絶景スポットを通過するルートもあって、レンタカーでは味わえない光景を目にすることができます。こうした公共交通は地元の人たちもよく利用するので、沖縄の日常風景を感じることもできます。

みんなでお酒を楽しめる!

旅先、しかも南国沖縄に来たら、陽気な雰囲気に誘われてランチタイムから乾杯したくなりますよね。こんな時、ハンドルキーパーはお酒を楽しめないという悲しい状態に…。でも、レンタカーなしの旅なら問題ありません。県内に点在している泡盛酒造所やビール工場での試飲や飲み比べもできますし、青い海が輝くビーチでも、昼間から気軽にお酒を楽しむことができます。

車なしで沖縄観光を楽しむコツ

続いて、車なしで沖縄観光を楽しむコツを紹介します。次のポイントを押さえておくことで、より一層「車なしの沖縄旅」を満喫できますよ。

定期観光バスを利用する

旅行中の1日はあっという間に過ぎていきます。貴重な1日を有効に活用して、効率よく観光スポットを周りたいなら、定期観光バスの利用がおすすめです。一口に定期観光バスといっても、特定のエリアを中心に周るツアーや、テーマに沿って点在する観光スポットを巡るツアー、ダイビングなどのアクティビティとセットになっているツアーなどバラエティ豊か。また、プロのガイドさんと一緒に各所を回るので、沖縄の言葉や歌など、沖縄についてより深く知ることもできます。

拠点を決めて観光する

車と違って、公共交通機関では自分の思い通りに移動できないというデメリットがあります。けれど一方では、訪れたいスポットや観光施設がより多いエリアに行き先を絞って、宿泊もそのエリア内にするなど拠点を決めて観光することで、時間を効率的に使うことができます。レンタカーなら切り離せない、慣れない土地での運転の不安や駐車場の悩みからも解放されます。旅の1日目や最終日は、空港に移動しやすく、お土産も買いやすい那覇市内のホテルに滞在するのがおすすめです。各種交通機関や定期観光バスは那覇市内からのアクセスが良いため利便性も高く、観光の拠点として最適です。

移動手段を使い分ける

沖縄には、先に紹介した定期観光バス以外にも、路線バス、シャトルバス、空港リムジンバスなどの各種バスや、ゆいレール、高速船、レンタサイクル、シェアサイクルなどさまざまな移動手段が整っています。目的の観光地や旅のプランによって、これらの移動手段を上手く使い分けたり、時には組み合わせてみましょう。例えば、那覇市内は交通量や細道が多く、駐車場も見つけにくいので、目的地の最寄り駅まではゆいレールで行き、そこからバスやタクシーに乗り換える方法もおすすめです。こうすることで、渋滞を回避して快適に移動することができます。また、沖縄のタクシーは県外に比べて初乗り料金が安いので、複数名での利用や近距離移動の場合、思ったよりもお得に移動できることもあります。これらの移動手段を上手く使い分けることができれば、あなたも沖縄旅行マスターです!

車なしで行ける沖縄おすすめ観光スポット|那覇市

那覇市内での移動手段は、基本的にゆいレールと徒歩でおおよその観光スポットをカバーできます。ゆいレールの駅から「徒歩では少し遠いかな?」という場所は、那覇市内をくまなく走る路線バスを活用することで、ほぼアクセスすることができます。また、近距離の移動には、タクシーを賢く利用することもおすすめ。真夏や雨の日でも快適に那覇観光を楽しめむことができます。健康的にからだを動かしたい人には、レンタサイクルやシェアサイクルを使って、のんびりと那覇市街をサイクリングしてはいかがでしょうか。

国際通り

沖縄県庁前の久茂地交差点が起点の国際通りは、全長約1.6kmにわたって土産店や雑貨店、居酒屋、食堂などが軒を連ねる沖縄きっての観光ストリート。周辺には市場やホテルもあり、朝から夜まで賑やかに楽しめます。

壷屋やちむん通り

アーケード街の平和通りを抜けると、そこは焼物(やちむん)のふるさと、壺屋。通りには白い琉球石灰岩が約400mにわたって敷き詰められ、陶芸工房や直売店、ギャラリーや焼物博物館などが軒を連ねています。

波の上うみそら公園・波の上ビーチ

波の上ビーチは那覇市内で唯一の遊泳ビーチで、那覇でも海で泳ぎたい、帰る前に海が見たいという人におすすめ、更衣室、シャワー、ロッカーなどの設備も整っているので、泳いだ後にそのまま街に行くこともできます。近隣には地元の信仰を集める「波上宮」があり、うみそら公園は夕日が綺麗な市民憩いのビーチとしても知られています。

車なしで行ける沖縄おすすめ観光スポット|那覇市外

那覇市外の観光スポットにアクセスする場合は、那覇空港や那覇バスターミナルからの移動が便利。乗り継ぎの少ない高速バスや、リムジンバスで回れるスポットがおすすめです。滞在時間も考慮しながら、自分好みの旅行プランを立ててみましょう。

DMMかりゆし水族館

これまでの水族館のイメージを一新する、最新の映像表現と空間演出を駆使したエンターテインメント水族館。サンゴやクラゲの水槽な、ペンギンやカワウソなどの小動物コーナーなども。那覇空港からバスで約20分と近く、ショッピングセンター「イーアス沖縄豊崎」に併設されているのでショッピングやグルメも一緒に楽しめます。

美浜アメリカンビレッジ

那覇市内からバスで約40分の北谷町、美浜アメリカンビレッジは、おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかなリゾートタウン。アメリカ西海岸のような雰囲気の海沿いにカフェやレストラン、リゾートホテルのあるショッピングエリアが広がり、ビーチや映画館、温泉施設まで揃っているので、朝から夜まで1日中楽しむことができます。

海中道路

沖縄本島中部の東海岸にある勝連半島から、近隣の離島に伸びている全長約5kmの道路。 実際は海の上に伸びた橋で、四方に広がる青い海は絶好のお散歩ロード。浜比嘉島、伊計島などの周辺離島を巡るコミュニティバスも走っています。

ナゴパイナップルパーク

沖縄の特産品であるパイナップルを丸ごと体感できるテーマパーク。パイナップル号に乗って亜熱帯植物でいっぱいの園内を回ったり、オリジナルのパイナップルスイーツやワインを味わったりと、子どもから大人まで楽しむことができます。那覇市内から高速バスや船でアクセスできる名護市内にあり、周辺にはホテルも多いので、名護を拠点にして北部観光を楽しむのもおすすめです。

沖縄美ら海水族館

沖縄の人気観光スポットである水族館。那覇から約90km離れた本部半島にあって不便な印象がありますが、実は、高速バスやリムジンバス、定期観光バスなど、いくつものバス路線を利用することができる、車なし観光の最強スポットでもあります。周辺のホテルに1泊して、朝いちばんや夕方以降など、比較的空いた時間に入館するのもおすすめですよ。

慶良間諸島

世界中のダイバーが恋する「ケラマブルー」の海が待つ慶良間諸島へは、那覇の泊港から高速船で約40分〜1時間で到着します。港からバスでビーチに行ける渡嘉敷島や座間味島、橋で繋がっている慶留間島やビーチに自転車で行ける阿嘉島など、日帰り、車なしでも離島の雰囲気と透明度の高い海を満喫することができます。

車なしで楽しむ沖縄旅行|日帰りモデルコース

バスやタクシーなどの公共交通機関を使って定番以外のスポットまで回る、那覇発着の日帰りコースをご紹介します。歩いて巡る時間も多いので、車での移動では見つけられない発見や小さな出会いも楽しめるはず。

バスとタクシーで巡る「読谷の歴史と文化」にふれる旅

地元ガイドによる村巡りツアーから、人気の「やちむんの里」、世界遺産の「座喜味城跡」、読谷村生まれの「紅いもタルト」まで、読谷村の魅力がギュッと詰まった1日コースです

バス・タクシーで巡る「海人のまちグルメ」

古くから海人(うみんちゅ)の町として知られる糸満。新鮮な海の幸、陸の幸が揃う市場や地元の人気食堂、海ぶどう農場での摘み取り体験など、ちょっと変わった沖縄グルメをあれこれ楽しめるコースです。

Nバス1日乗車券で巡る南城市「癒しの聖地」

南城市内を周遊する「N(エヌ)バス」の1日乗車券を利用して、世界遺産の斎場御嶽や、神の島・久高島を望める知念岬公園、琉球創世の神・アマミキヨの伝説が残る百名ビーチや天ぷらが美味しい奥武島など、癒し聖地・南城市を巡るコース。

車なしで楽しむ沖縄旅行|1泊2日モデルコース

車なしで沖縄旅行を楽しむなら、目的地やテーマを絞ってできるだけ移動を少なくするのがポイント。ゆいレールやタクシーを活用して、「琉球文化」をテーマに首里と南部を旅する1泊2日のモデルコースです。

1日目

 ゆいレール「牧志駅」から徒歩5分、「美栄橋駅」から徒歩6分

1 .那覇市伝統工芸館

那覇生まれの伝統工芸品を展示、実演、販売している工芸館。壺屋焼、首里織、紅型、琉球ガラスと、あらゆる工芸が一同に介しているので、あちこち回らなくてもここですべてを見ることができます。職人さんの手ほどきを受けながらの工房での制作体験もおすすめです。

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徒歩5分の「牧志駅」からゆいレールで約15分、「首里駅」下車、徒歩10分

2 .瑞泉酒造

1887年創業の泡盛酒造所。沖縄戦の後、奇跡的に発見された戦前の黒麹菌を使った泡盛「御酒(うさき)」など、首里で育まれてきた銘酒を購入したり、工場見学もできます。

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徒歩約7分

3.首里城公園

かつて栄えた琉球王国の中心であり、あらゆる琉球文化の礎であった首里城。その城跡の周辺に広がる公園は、1日じっくり見ても時間が足りないほど。レストランや休憩所もあるので、敷地内の文化財や首里正殿の復興のようすまで、少し時間をかけてじっくり楽しむのもおすすめです。

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徒歩13分

4. 首里金城町の石畳道

16世紀に首里から那覇港や本島南部へ通じる道路として造られた古道。現在でも周辺には赤瓦屋根の家があり、琉球球王国時代の城下町の風情を感じさせてくれます。

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タクシーで約8〜10分

5.栄町市場

沖縄の食文化を垣間見れるノスタルジックな雰囲気の市場。昼は市民の台所として、夜は呑み屋街として賑わいをみせます。車を運転しない旅なので、日が暮れてきたら気兼ねなく、島の酒をゆっくりと酌み交わすことができます。

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那覇市内のホテルに宿泊

2日目

那覇バスターミナルからバスで約60分、「斎場御嶽入口」下車、徒歩約7〜10分

1.斎場御嶽

琉球開びゃく神話の神「アマミキヨ」によってつくられたと伝えられている、琉球最高の聖。聖域には巨石や緑が広がり、目には見えない存在に手を合わせる、沖縄の精神文化の片鱗にふれることができます。

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徒歩約15分

2.知念岬公園

神の島といわれる久高島を望める絶景の公園。視界360°に広がるサンゴ礁の海の碧さに、感動すること間違いなし!近くに南城市物産館やレストランがあるので、休憩したり、お土産を探しに立ち寄るのもおすすめです。

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バスで約40分、タクシーで約20分

3.おきなわワールド玉泉洞

沖縄の自然が約30万年の年月をかけて作り上げた鍾乳洞と、ハブの秘密がわかる世界唯一のハブ博物公園、古き良き琉球の城下町を再現したエリアなど、沖縄の魅力が詰まったテーマパーク。時間が許すまで、たっぷり楽しむことができます。

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バスで約60〜70分、那覇空港へ

工夫をすれば、車なしで沖縄旅行を楽しめる!

事前の旅行プランをしっかり立てておくことで、車がなくても、公共交通機関を上手に組み合わせることで沖縄旅行を満喫できます。ぜひ今回ご紹介したコツを参考にして、快適な沖縄旅行を楽しんでくださいね。