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台風の中での沖縄の過ごし方

外に出ない!海に行かない!

沖縄における台風シーズンは概ね7月から10月頃ですが、早い時期では5月や6月、遅ければ11月に接近することもあります。沖縄に接近する台風は県外に比べると勢力が強く、台風の接近中に屋外に出ると、強風にあおられて転倒したり、飛来物の直撃を受けてケガをしたりする危険があります。台風接近中には外出は避け、ホテルなどの屋内で過ごしましょう。海辺に近寄るなどはもってのほかです。リゾートホテルやシティホテルであれば、施設内でプールやスパ、クラフト体験、マッサージなどを楽しめるところもあり、ホテル内でも旅行気分が味わえます。逆にビジネスホテルなど、食堂や売店のない施設に泊まっている場合は、風が強まる前に食料や水の買い出しを済ませておくと安心です。また、暴風警報が出ると、県内を走る路線バスやモノレールも運休します。

そして台風の中心が通り過ぎると、風はいったん弱まりますが、今度は逆の方向から強風が吹く「吹き返し」が始まります。「風が弱くなったから大丈夫」と早合点せず、台風が遠ざかるまで慎重に行動しましょう。

台風が来たときに必要な手配

飛行機や船の変更、延泊の手配は早めに

沖縄に台風が接近して暴風警報が出ると、沖縄を離発着する飛行機や船は欠航する可能性が高まります。もし旅行出発前に台風が発生したら、まずは台風の予想進路をチェック。いつ頃、どの程度の影響が出そうかを確認するとともに、航空会社や船会社のWEBサイトなどで運航状況を調べ、出発するかどうかを検討しましょう。仮に行きの飛行機が飛んだとしても、滞在中に台風が直撃すれば、その間はホテルにこもるしかなく、海遊びも観光もできません。飛行機の場合、台風の接近によって欠航の可能性があると判断された便については、変更手数料やキャンセル料が不要となることもあります。規定は航空会社によって異なるので、航空会社のWEBサイトなどで確認しましょう。

なお、船は飛行機よりも台風の影響を受けやすく、強風域レベルでも早々に欠航することが多いです。船で移動する離島での滞在をメインに考えていた場合は、台風発生の時点でリスケジュールを検討したほうがよいかもしれません。

一方、沖縄滞在中に台風が接近した場合は、帰りの便が欠航する可能性が出てきます。このときもまずは、航空会社のWEBサイトなどで情報を集め、予約便が飛ぶかどうかを確認しましょう。欠航の可能性が高そうな場合は、滞在を早めに切り上げて前日便などで帰るか、欠航を覚悟してぎりぎりまで待ち、欠航したら滞在を延ばし台風が通り過ぎてから帰るか、どちらかを選択することになります。前者の場合は予約便の変更とホテルやアクティビティのキャンセル、後者の場合は延泊先の確保が必要になるため、いずれも早めの判断と行動が大切です。

ちなみに予約便が台風の影響により欠航した場合、ほとんどの航空会社でキャンセル料等は免除となります(LCCなどは条件があります)。また、ホテルやアクティビティを台風の影響でキャンセルした場合も、キャンセル料はかからないことが多いですが、条件等は施設により異なるため、必ず確認が必要です。

沖縄の天気は変わりやすい

突然の雨に気をつけて

沖縄というと「青い空」のイメージが強いかもしれませんが、もちろん晴れの日ばかりではありません。特に冬場は曇天の日も多く、しかも風が強いため、体感温度が低下して、かなり寒く感じることもあります。また、沖縄の天気は変わりやすいのも特徴。直前まで晴れていたのに、突然雨が降り出すことも珍しくありません。ときには「道の右側は晴れていて、左側だけ雨が降っている」なんてことも。沖縄ではこれを「片降(=カタブイ)」といいます。天気予報が晴れであっても、折りたたみ傘は持ち歩いていた方が安心です。

熱中症と紫外線対策

沖縄の直射日光と紫外線に注意

沖縄は直射日光が強烈で紫外線も強く、沖縄県外に比べると、熱中症や日焼けのリスクも高まります。

熱中症は、高温環境下で体温の調節ができなくなり、体内の水分や塩分のバランスが崩れて発症するもので、最悪の場合は死に至ることもあります。めまいや立ちくらみ、体のだるさや吐き気、けいれん、高体温など熱中症の症状が出たときは、すぐに涼しい場所に移動して体を冷やし、水分や塩分を補給しましょう。意識がはっきりしなかったり、自力で水分補給ができないときは、ただちに医療機関に。夏場の旅行中は、こまめに水分を取ったり、外出時は日傘や帽子で直射日光を遮り、室内では熱がこもらないよう冷房を使うなど、熱中症の予防対策を心がけましょう。

また、短時間で強い紫外線を浴びすぎると日焼けが生じ、肌が赤くなって傷んだり、水疱ができたり、場合によっては発熱や悪寒などの症状が現れ、入院が必要になることもあります。海辺はもちろん街中でも、帽子や日傘を使う、日焼け止めをこまめに塗る、なるべく日影に入るなどして、肌を紫外線にさらさないよう気をつけましょう。紫外線は目にもダメージを与えるので、サングラスの利用もおすすめです。

掲載日:
2023.03.22

※掲載内容は、掲載日もしくは更新日時点での情報です。最新情報は、ご利用前に各施設などにご確認下さい。