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レンタカー

運転時は沖縄独自の交通事情に注意

沖縄でレンタカーを運転する場合、いくつか注意すべきポイントがあります。

まずは「渋滞が多い」こと。車社会の沖縄では、県民の主な移動手段は車です。渋滞が起きやすいのは、主に朝夕の通勤・通学時間帯ですが、大きなイベントがあるときなどは、予想もつかないところで渋滞が起こることも。渋滞に巻き込まれたら長時間身動きが取れなくなり、予定通りの旅ができなくなる可能性もあります。沖縄をレンタカーで旅する時は、時間に余裕を持ったスケジュールを立てましょう。レンタカーの貸出時と返却時も、手続きに時間がかかることがあります。

また、沖縄では路線バスの正常運行を確保するため、平日の朝夕は国道58号線や国際通りなどで、一部の車線が路線バス優先となる「バスレーン規制」が行われています。規制が行われている時間帯、一般車両のバスレーン通行は禁止です。知らずに走っていると、取り締まりの対象となるので注意しましょう。加えて那覇市内の一部では、渋滞解消のため、交通量に合わせて中央線の位置が変わる「中央線変移」が実施されています。変移に気付かずぼんやり運転していると、道路を逆走しかねないので、十分に注意してください。

そして、道路の滑りやすさにも注意が必要です。沖縄では、潮風の影響で路面に塩分がつくこと、アスファルトに琉球石灰岩が配合されていること、強烈な直射日光の影響でアスファルトの劣化が早いことなどの理由から、他県に比べて道が滑りやすいと言われています。特に雨の日は、よりいっそう滑りやすくなります。沖縄では「普段より道路は滑りやすい」と意識しながら運転するとよいでしょう。

これら以外にも、高速道路の制限速度が80kmであること(他県は100kmが一般的)、米軍関係者が乗る「Yナンバー」の車が走っていることなど、沖縄には独特の交通事情が存在します。不慣れな道で事故を起こさないよう、普段以上に安全運転を心がけて運転しましょう。

なお、沖縄本島北部や離島では、ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコ、カンムリワシなどの希少生物が交通事故に遭う「ロードキル」と呼ばれる被害が発生しています。これらのエリアを走行するときには、スピードを出しすぎないよう要注意。万一希少生物を車でひいてしまった場合は、すぐに保護センターなどに連絡してください。

◎ヤンバルクイナ・ケナガネズミ

クイナダイヤル TEL 090-6857-8917
環境省やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館 TEL 0980-50-1025

◎イリオモテヤマネコ・カンムリワシ

西表野生生物保護センター TEL 0980-85-5581

◎カンムリワシ

石垣自然保護官事務所 TEL 0980-82-4768

バス

沖縄県内各所をつなぐバス

沖縄本島内では、主に4つのバス会社が中心となって路線バスを運行しており、本島南部から北部までをカバーしています。本島の北端や離島でも、自治体などが運営するコミュニティバスを含め、路線バスが走っている地域は多く、県民の足として活用されています。

沖縄のバスは路線が多くルートも複雑なため、土地勘がないと少しわかりにくいかもしれません。しかし近年はバス専用のナビゲーションアプリや検索サイトなども登場しており、乗車地と目的地を入力するだけで、最適なルートを瞬時に確認できます。車の運転が苦手な方や、観光しながらお酒も楽しみたい方、地元のローカルな雰囲気を味わいたい方には、バス移動もおすすめです。バスで移動する際は、渋滞などで到着時間がある程度遅れることも想定して、スケジュールを立てるようにしましょう。

また、バスで料金の支払いに使えるのは、沖縄独自の交通カード「OKICA(オキカ)」と現金のみです。SuicaやPASMOなど、県外の交通カードは使えません。車内では二千円以上の紙幣の両替はできず、また運賃箱に運賃以上の額を入れてもおつりは出ないので、乗車前に小銭の用意をお忘れなく。ただ、支払はカードのほうが圧倒的にラクなので、もし滞在中にバスを積極的に使うつもりであれば、あらかじめOKICAを購入してしまうのも一手です。そのほか、沖縄本島内の路線バスが一日、または三日間乗り放題になる周遊パスも販売されています。

なお、バス路線の中には空港とリゾートホテルや観光施設を直結する、観光向けのシャトルバスやリムジンバスもあります。旅の主目的がホテルステイである場合や、車で観光地を回る予定がない場合は、空港からこうしたバスを利用するのもおすすめです。

モノレール

空港と那覇の観光スポットをつなぐ

沖縄都市モノレールは、沖縄県内を走る唯一の鉄道路線です。「ゆいレール」の愛称で呼ばれており、那覇空港から首里を経て、浦添市までの17kmを約40分でつなぎます。

ゆいレールを利用するメリットは、なんといっても時間に正確なこと。バスや車のように渋滞に巻き込まれることもなく、予定通りに行動できます。駅も、ショッピングスポットの集まる国際通りやおもろまち、観光名所の多い首里などにあるため、那覇市内で観光や買い物を楽しむにも便利です。一日(24時間)または二日(48時間)乗り放題の乗車券もあるので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。道路の上の高い場所に線路があり、車窓からの眺めがいいのも魅力です。

なお、ゆいレールでは沖縄独自の交通カード「OKICA」に加えて、JR東日本の交通カード「Suica」も使えます。

タクシー

短距離も長距離もラクラク移動

沖縄のタクシーは沖縄県外に比べると運賃が安く、比較的気軽に利用できます。通常のタクシーのほか、那覇空港から本島中部・北部のリゾートホテルに直行する予約制のシャトルタクシーや、自分が行きたい観光地を運転手がガイドとなって案内してくれる観光タクシーもあります。中でも「ちゅら島沖縄観光タクシー」は、観光ガイドの専門家として、OCVBの認定を受けた乗務員が運転する観光タクシー。地元のベテランドライバーによる案内で、じっくりと観光地巡りを楽しめます。

ちなみに、沖縄のタクシーは迎車料金がかかりません。最近は沖縄でもタクシー配車アプリが普及しつつありますが、電話でも気軽に呼ぶことができます。

シェアサイクル

電動自転車で効率よく移動できる

沖縄で近年、急速に普及してきたのがシェアサイクル。店舗で借りて店舗に返す従来のレンタサイクルとは異なり、借りる場所と返す場所が決まっていないのが特徴で、ステーション(自転車置き場)があるところならどこででも借りられ、どこにでも返すことができます。ただし借りる際はステーションに自転車があること、返す際はステーションに駐輪スペースがあることが前提。那覇市を中心に本島南部・中部で展開する「HELLO CYCLING」の場合、レンタル料は15分ごとに100円、12時間で1800円とリーズナブル。予約や支払いはスマートフォンのアプリで行います。自転車は電動式なので、首里など坂の多いエリアもラクラク移動できます。

船・フェリー

離島への移動は欠航リスクも考えて

島しょ県の沖縄では、沖縄本島・石垣島・宮古島とその周辺の離島を、高速フェリーなどの船がつないでいます。船は飛行機に比べると風の影響を受けやすく、台風のときはもちろん、冬場の強風などで波が高くなったときも、早々に運航が取り止めになります。時期とルートによっては、欠航率が5割を超える月も。また、離島の中には船が一日一往復しかなく、日帰りが難しいところもあります。船でしか渡れない離島に滞在するときは、船の欠航リスクや運航スケジュールも頭に入れたうえで、無理のない計画を立てるようにしましょう。

掲載日:
2023.03.22

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