GI登録で注目!沖縄黒糖の魅力
- 掲載日:
- 2026.01.13
INDEX
「地理的表示(GI)保護制度」とは
「地理的表示保護制度」は、その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を、地域の知的財産として保護する制度です。
ビジネスにおいては、その地域ならではの要因と結び付いた品質、製法、評判、ものがたりといった、産品の強みや魅力が見える化され、国による登録やGIマークと相まって、効果的・効率的なアピール、取引における説明や証明、需要者の信頼の獲得を容易にするツールになります。
農林水産省は、学識経験者からの意見聴取等を経て、令和7年11月17日(月曜日)に、地理的表示法に基づき、「沖縄黒糖」を地理的表示(GI)として登録(登録番号第 172号)しました 。
登録された産品は「GIマーク」を使用可能となり、消費者に対し“本物の地域産品”である証を示すことができます。この制度により、生産者の価値向上や地域経済の活性化、そして消費者の信頼獲得が期待されます。
沖縄黒糖について
古くから沖縄では、亜熱帯の気候を生かしてさとうきびを栽培し、黒糖を作ってきました。かつては県全域にあった黒糖工場も現在は八つの島(伊平屋島・伊江島・粟国島・多良間島・小浜島・西表島・波照間島・与那国島)のみとなり、さとうきびの汁を搾って、そのまま煮詰めるという昔ながらの製法を守りながら沖縄黒糖を作り続けています。
家事や畑仕事の合間に黒糖を食べて一息ついたり、近所の人が来ればお茶うけとしてすすめる。お料理やおやつ作りにも使われ、沖縄ではどの家庭でも常備されているほど身近な存在です。
近年、沖縄の伝統的な家庭料理が長寿の秘訣として取り上げられ、黒糖の健康効果にも注目が集まり、多くの人に黒糖が認知されるようになりました。
サンサンと降りそそぐ南国沖縄の太陽を浴びて育ったさとうきびから作る沖縄黒糖をみなさんも日々の暮らしのなかに取り入れ、その良さを実感していただければと願っています。
出典:沖縄県黒砂糖協同組合・沖縄県黒砂糖工業会ホームページ
八つの島の八つの黒糖
青い空の下、一面に広がるさとうきび畑。風に吹かれて緑の葉が波打つその光景は沖縄を感じれる風情あるものです。
沖縄では黒糖が作られるようになったのは、今から400余年前の江戸時代のこと。製造方法を中国に学び、さとうきびの栽培も沖縄全土で盛んになりました。以来、さとうきびは沖縄を代表する農産物になり、県の耕地面積の半分にさとうきびが植えられています。
しかし、現在はその大半が上白糖などの原料(粗糖)を製造していて、黒糖になるのはわずか5〜6%ほど。かつては数百あった黒糖工場も1970年代以降めっきり減りました。現在、黒糖を製造して県外に出荷しているのは、伊平屋島、伊江島、粟国島、多良間島、小浜島、西表島、波照間島、与那国島の八島のみ。
各島の製法には大差はありませんが、島の土壌や天候、さとうきびの栽培方法などの違いが、黒糖にストレートに反映されています。
色、形、味、香り、食感…。
八つの島ごとに、それぞれ違った顔をみせているのです。
出典:沖縄県黒砂糖協同組合・沖縄県黒砂糖工業会ホームページ
GI登録をきっかけに、沖縄の“甘さ”を旅の思い出に
GI登録をきっかけに、沖縄黒糖は「食べるだけでなく、知って楽しむ」存在になりました。沖縄の風土と人の営みが生んだやさしい甘さを、旅の思い出としてぜひ持ち帰ってみてください。
一緒に読みたい記事
おきなわ41物語/島をやさしく包み込む緑の風景 多良間島
多良間島は、宮古島と石垣島のちょうど中間に位置する島です。
サンゴ礁からなる平坦な地形に広大なサトウキビ畑が広がり、収穫期には黒糖の甘い香りが島中に漂います。心地よい風が吹き、ゆるやかな時をのんびりと過ごすには最適な島です。
起伏のない平坦な島なので、夜は空がほぼ半円級のドーム型に広がり、プラネタリウムにいるような感覚で星空観賞を楽しめます。




