麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起

掲載日:
2025.08.26

今般、下記のとおり沖縄県保健医療介護部地域保健課から、令和元年以来となる麻しん患者の発生が報告されました。

なお、周囲へ感染させる可能性がある期間に当該患者が不特定多数の方と接触したという行動歴は確認されておりません。また、麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下とされており、現時点において当該患者が利用した施設等を利用されても、当該患者を原因とする麻しんウイルスに感染することはありません。

麻しんウイルスは非常に感染力が強いため、患者と接触した方への注意喚起として、広く情報提供するものです。

1.患者の情報

中部保健所管内在住。10 代。麻しん予防接種歴2回有。

【経過】
8/7 (木)カンボジアへ渡航。
8/12(火)カンボジアより帰沖。
8/19(火)発熱、倦怠感症状を呈す。
8/23(土)午前中に中部保健所管内医療機関を受診。発疹あり。
当該医療機関から中部保健所へ、麻しん及び風しん疑い患者報告。
中部保健所から衛生環境研究所へ検査依頼。検査の結果、麻しん遺伝子陽性(風しんは陰性)。
8/24(日)自宅で療養し症状軽快。

2.麻しんについて

麻しんウイルスの感染によって起こります。感染力が強く、飛沫・接触感染に加え、『空気感染』もあるため、手洗い・マスクのみでは予防できません。重症化することがあり、先進国においても、約1000 人に1人の割合で死亡するといわれています。
主な症状等:感染後、約10 日間の潜伏期間を経て発症します。38℃前後の発熱、咳、鼻水、めやになど、風邪のような症状(カタル症状)がみられます(カタル期)。発疹出現の1~3 日前に頬の内側に白い小さな斑点(コプリック斑)がみられ、発熱は2~4日続いた後、いったん解熱します。その後、再度発熱し、それとほぼ同時に発疹が出現します(発疹期)。発疹は数日で茶色の色素沈着を残して消失し、解熱します(回復期)。

3.麻しんの予防方法について

麻しんは予防接種で防げる病気であり、予防接種は最も有効な予防方法です。麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)は、多くの人が『2回』接種することで十分な免疫を獲得することができ、麻しん(はしか)・風しんを予防することができます。
定期接種対象者(1歳児、小学校入学前1年間の幼児)は、予防接種が済んでいるか確認し、未接種の場合は早めに予防接種を受けましょう。

■お問い合わせ先

沖縄県保健医療介護部地域保健課 感染症対策班
担当:喜屋武、仁平
電話:098-866-2215

掲載日:
2025.08.26

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