首里城正殿復興の今 VOL2(2025年11月)
- 掲載日:
- 2025.11.13
首里城公園では現在、2026年秋の正殿完成に向け、着々と工事が進められています。「見せる復興」をテーマにする令和の復元工事では、これまで復元作業の様子を間近で見学できたり、工事作業の詳しい内容が紹介されたパネルが展示されていたりと、見どころがたくさん!
2025年10月、正殿復元工事を守ってきた素屋根が全て撤去。「見せる復興」は次のステージへ。本記事では、首里城が再びよみがえるまでの道のりを、最新の状況とともにご紹介します。
INDEX
首里城正殿復興の「今」~完成前の今がおもしろい!~
2019年の火災から6年。来秋の完成に向けて、首里城は今も復興に向けて着実に歩みを進めています。
正殿の再建工事が進む現場では、伝統技術を受け継ぐ職人たちの手によって、かつての美しい姿が少しずつ形になりつつあります。
2025年10月、正殿を囲っていた素屋根が全て取り払われ、見学通路からは作業風景を間近に見ることができ、訪れる人々のまなざしには「応援」と「期待」が込められています。
正殿屋根の鬼瓦を間近で見られるのも、“見せる復興”ならではの魅力。人気のフォトスポットとしても賑わっています。
学びの場 ― 首里城復興をもっと知る
復興展示室
有料区域内の復興展示室では、正殿復元工事の解説パネルや装飾品の試作品を展示し、令和の首里城正殿復元の詳細をわかりやすく紹介しています。また、大龍柱や向拝柱(こうはいばしら)、そして令和の首里城に復刻された天然顔料「弁柄」の漆についても解説しています。
正殿の象徴ともいえる唐破風(からはふ)をはじめとした豊かな装飾は、琉球王国時代の高度な技術と卓越した美意識の結晶を感じさせます。
世誇殿(よほこりでん)
世誇殿では、正殿装飾品の試作展示物をご覧いただけます。試作品は、本体の復元前に制作された貴重な物、見ごたえのある展示物が並びます。タッチパネルを利用した首里城解説員による解説は、首里城の歩みや令和の復元で甦る正殿の解説などを行っています。
龍頭棟飾(りゅうとうむなかざり) 正殿の正面・大棟の両端に横たわる巨大な龍の棟飾 この石膏原型を基に造形を確認しながら製作がすすめられています。(展示物は大棟・唐破風1/5石膏模型)
ミュージアムショップ球陽(きゅうよう)~復興と文化をつなぐ場所~
有料区域内にある「ミュージアムショップ球陽」では、首里城にまつわる文化を感じる商品が揃います。紅型柄の小物や琉球漆器、城郭をモチーフにした限定グッズなど、旅の思い出にぴったりなアイテムが並びます。
寄付対象商品を購入すると、売上の一部が首里城復興支援に活用されます。お買い物を通じて、未来の首里城を応援できることも魅力のひとつです。
人気商品や定番商品
首里城に関連したオリジナルグッズ
首里城再建グッズ
新商品
学校法人興南学園 興南高等学校・興南中学校アクト部と連携し開発した商品
首里城公園では、学校法人興南学園 興南高等学校・興南中学校アクト部の生徒の皆さんと連携し、修学旅行生向けの新商品「首里コップクッキー」と「紅型そっくす」の2商品を開発しました。
首里城茶屋で、伝統的な琉球菓子を楽しむ
「系図座・用物座」内の首里城茶屋では、伝統的な琉球菓子とさんぴん茶を味わえる「呈茶セット」を楽しめます。
「花ぼうる」「くんぺん」「ちんすこう」「冬瓜漬(とうがんづけ)」「糕菓子(こーぐゎーし/らくがん)」の中から、季節ごとに4種のお菓子を味わえる、贅沢な「呈茶セット」です。琉球王国時代より今に伝わる代表的な琉球菓子を是非ご堪能ください。
首里城下町で、のんびり、ゆったり首里を楽しむ
11月の沖縄は、夏の暑さがやわらぎ、過ごしやすい気候に包まれる季節です。湿度も低く、穏やかな陽気の中で観光や散策を楽しむのに最適な時期と言えるでしょう。今回は、そんな心地よい季節におすすめの首里城周辺の散策スポットやイベントをご紹介します。
rokkan COFFEE SHURI ~首里城をみながら、沖縄県産コーヒーを飲めるお店~
店名「ROKKAN」には、“第六感”──すなわち「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を超えたところで、食を楽しんでほしい」という店主の想いが込められています。
店内からは、龍潭の向こうに再建中の首里城を望むことができ、穏やかな時間が流れます。
首里城を見学したあとに、ひと息つきに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
rokkan COFFEE SHURI(ロッカンコーヒー シュリ)
首里城をみながら、沖縄県産コーヒーを飲めるお店
- 住所
- 那覇市首里当蔵町2丁目14 やまごうビル1F
- TEL
- 098−943−4399
ウォルフブロイ~首里にあるクラフトビール醸造所&珈琲焙煎所~
首里城を見学したあとは、池端交差点にあるブルワリーカフェ「ウォルフブロイ」へ。
本場ドイツの製法で造られるクラフトビールは、香り豊かでキレのある味わい。さらに、店内で丁寧に自家焙煎されたコーヒーも人気です。首里の余韻をゆったり楽しめる素敵なお店です。
山城まんじゅう~首里に佇む老舗饅頭屋~
首里城見学の帰り道に立ち寄りたいのが、地元で長く愛される「山城まんじゅう」。
創業から受け継がれる素朴な味わいは、ふっくらとした皮と上品な甘さの餡が絶妙です。
蒸したてを頬ばれば、どこか懐かしい首里の風景がよみがえります。
観光の合間に、昔ながらの手づくりまんじゅうでほっと一息ついてみてはいかがでしょうか。
第5回首里の朝市~11月16日(日)開催~
第5回首里の朝市
11/16(日)7:00~12:00開催
そして出店店舗も過去最大!!72店舗の予定。
お馴染みのあのお店から、初出店のお店も多数ございます。フードやドリンク、物販販売を始めお子様向けのワークショップや音楽の演奏など老若男女が楽しめる様々なコンテンツをご用意しております!
また、当日は首里城周辺を巡る駅伝スタイルのランイベント"すいまーいラン"が開催されます🏃♂️
@suimai_run
ぜひランナーを応援しながら首里の朝市をお楽しみください〜
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観光のプロに聞いた!~首里城周辺のディープな首里さんぽ~
第一弾「沖縄観光のプロに聞いた!大自然やんばるの魅力!」、第二弾「沖縄そばジョーグー(愛好家)に聞いた!~私のそば~」に続き、70周年記念企画の第3弾として、「首里城周辺」にスポットライトを当て、首里を愛するOCVB職員へのインタビューしています。









































































