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今年は通常開催!沖縄三大綱引き(与那原・糸満・那覇)

掲載日:
2023.08.10

沖縄では旧暦の6月~8月(新暦の7月から9月頃)にかけて各地で綱引きが行われます。

沖縄の綱引きは、基本雄綱と雌綱と呼ばれる2本の綱の先に作られた輪をカナチ棒で結合させて、東側の雄綱と西側の雌綱に分かれて引き合うのが特徴です。中には、激しくぶつかり合いをする「けんか綱」と呼ばれる綱引きもあります。

もともと地方における農村行事としての綱引きは“綱を引くことで豊年を引き寄せる”とされ、豊漁・豊作祈願・厄払い・害虫よけ・雨乞いの意味が込められ、勝負の結果で吉凶を占ってきました。

基本は年に1回行うところが多いですが、中には、数年ごとに引くところ、あるいは毎年やって数年ごとに大きく引くところ、さらには年に2回引くところと地域によって様々。それぞれの個性の違いを比べてみるのも綱引きの楽しみ方のひとつです。

ここでは、沖縄三大綱引きと言われている『与那原大綱曳』、『糸満大綱引』、『那覇大綱挽』をご紹介します。

INDEX

与那原大綱曳

与那原大綱曳は、豊年祈願と子孫繁栄を願う神事として、行われてきた伝統ある行事です。東西合わせて90m、重さは5トンあり、支度を乗せた大綱が街を練り歩く様は、竜神のうねりを思わせ勇壮。大綱が合わさりカナチ棒が入った瞬間、綱が地面に叩き付けられて綱曳がスタート。東西に引き合いながらの攻防は見る人を魅了し、曳く人の心を熱くさせます。大綱曳に参加すると無病息災、子孫繁栄のご利益があるといわれ、毎年、町内外から多くの人々が訪れます。ほかにもコンサートや花火なども開催されます。

与那原大綱曳の大きな特徴は、400名以上の担ぎ手により綱曳会場まで大綱を運ぶところです。 出陣とばかりに支度(したく)と呼ばれる人物が綱の上に乗り、大綱が動き出します。総重量約5トン、全長90Mの綱を持って運ぶのですから、担ぎ手の人数が東西約400名以上集まらなければ大綱は動きません。まず最初にボラ、鉦鼓(ソーグ)と太鼓の合図から始まり、旗頭、金鼓隊と続いて、前舞いの女性陣が踊りながら綱を招いて会場まで案内していきます。この「道ジュネー」見たさに来訪されるファンも多いようです。与那原町民以外の訪問客・観光客の方、誰でも大綱を担ぐことが出来るので、是非挑戦してみてください。

大綱曳本番。綱曳の綱は東と西の2つに分かれています。 2つをつなぐために「カナチ棒」を差し込み大綱を結合させた瞬間、担ぎ手が一斉にその綱を地面に落とすと大綱曳が開始されます。「大綱曳本番」も「道ジュネー」同様、与那原町民以外の訪問客・観光客の方、誰でも参加ができます。 場所によってはもみくちゃになることもあるかもしれませんが参加者にはご利益があるという説もあるようですので是非一緒に参加して楽しんでみてはいかがでしょうか。

日時 2023年8月19日(土)・20日(日)
※19日は大綱作り、20日は大綱曳本番です。
場所 大綱曳会場:御殿山青少年広場(与那原小学校道向かい) 与那原町字与那原832
まつり会場:与那古浜公園(マリンプラザあがり浜道向かい) 与那原町字東浜77番地
問合せ 与那原大綱曳まつり運営委員会
TEL:098-945-5323

与那原大綱に触れて、乗って、作ることができます。VRゴーグルを装着して仮想体験も!

与那原大綱曳資料館には、実際に曳いた大綱や各係の衣装が展示されており、本番さながらの迫力を感じられます。綱作りをはじめ、VRゴーグルを装着して実際の大綱曳を仮想体感したり、大綱に乗ったり、大綱曳を盛り上げる太鼓や前舞などの体験もできるので、大綱曳の文化を存分に体感できます。映像を見ながらスタッフの方が優しく丁寧に解説してくれるので初めてお方でも心配ありません。十分なスペースがあるのでご家族やグループで訪れても楽しめます。

与那原大綱曳資料館

与那原大綱曳を次の世代に受け継いでいくため、与那原大綱曳や、与那原大綱曳を育んだ町の歴史に関する資料が展示されています。また、その特徴を知る上で欠かすことのできない町内外の綱引に関する資料も見られます。与那原と、他地域との綱引を比較することで、より与那原大綱曳とは何か、綱引とは何かを理解する事が可能となります。

住所
島尻郡与那原町上与那原16-2 社会福祉センター 2F
TEL
098-945-0611

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糸満大綱引

糸満大綱引は毎年旧暦8月15日に行われる古式豊かな伝統行事で、県内でも中秋の名月に綱引きを行うのは糸満大綱引のみとなっています。旧暦8月15日に行われることから、別称でハチグヮチ・ジュウグヤー、またはジュウグヤーとも呼んでいます。大綱引の前には、「道ズネー」と呼ばれるパレードがあり、旗頭を先頭に舞踊や伝統芸能を披露しながら練り歩きます。
糸満大綱引の大綱は、衆人綱(スニンヅナ)・万人綱(マンニンヅナ)とも呼ばれ、大綱引には大人から子供まで誰でも参加ができます。糸満大綱引は平成25年度に、ふるさとイベント大賞において全国169件の中から大賞を受賞し、名実ともに糸満を代表する伝統行事となりました。

糸満大綱引の特徴は、綱引きの当日に大綱作りをする点です。綱引き当日は朝から県道256号線の糸満ロータリーと白銀堂の間を交通規制して、雄綱・雌綱合わせて約180メートル、最大直径約1.5メートル、重さ約10トンの2本の綱を作ります。綱が完成すると午後には旗頭を先頭に市民約千人の舞踊や歌、子供エイサーなどのパレードが行われます。その後、南北両陣営から「イチマンマギー」、「マカビチャーン」という糸満の伝説上の人物に扮した若者が綱の中央で対峙し、にらみ合いがすんだら、いよいよ綱引き本番です。

日時 2023年9月29日(金)
場所 県道256号線 白銀堂~糸満ロータリー
問合せ 糸満大綱引行事委員会
TEL:098-840-8135

糸満大綱引のことを詳しく知りたいなら「くくる糸満 常設展示室」に行こう!

海人のまちとして古くから栄えた糸満には、まだ旧暦行事や伝統文化が色濃く残っています。また、グスクや戦跡も残ります。
くくる糸満 常設展示室は、入口の「糸満の海」エリアから「今も息づく伝統文化」エリアまで7つのブースに分かれています。映像や模型などを見て楽しめる工夫がされており、糸満の多彩な側面を楽しみながら体感することができます。糸満大綱引のコーナーもあるので、詳しく学ぶことが出来ます。

シャボン玉石けん くくる糸満

糸満市観光文化交流拠点施設「 シャボン玉石けん くくる糸満」は、沖縄県南部観光ルートの入口部分に位置し、糸満市の暮らしや伝統文化を身近に感じることができる展示をはじめ、演劇や講演会、MICE等で使用できる大ホール、セミナーや会議室として利用できる小会議室を持つ文化・平和・観光振興センターです。

住所
糸満市潮崎町1丁目1番2 (糸満市役所となり)
TEL
098-992-2500

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那覇大綱挽

那覇大綱挽は1450年ごろに慶賀綱として始まり、古い歴史文化と誇り高い伝統を有する綱挽行事です。1971年に那覇市制50周年記念行事として復活し、大綱の綱を挽くことにより、幸せと平和を引き寄せ、家庭円満、商売繁盛、子孫繁栄、無病息災を願う沖縄の伝統的文化行事となりました。1995年に、全長200m・総重量43トン・挽き手15000人・参加人員27万人(米藁で製作された世界一の綱)としてギネス認定。以来、県内外のみならず、海外からの参加者も年々増加し、今では沖縄を代表するイベントとなっています。

那覇大綱挽の特徴は、地方の農村行事としての綱引きが、稲作のための雨乞い・五穀豊穣・御願綱を起源とするのに対し、都市の綱として、交易都市那覇を象徴する大綱挽だという点です。
那覇は、古くは浮島とよばれた一港村でしたが、海外との交易品を保管する御物城、親見世の設置、中国から渡来した人たちの居住地久米村、冊封使の宿泊施設である天使館、在番奉行所などの設置で大きく発展し、西村、東村、若狭町村、泉崎村の那覇四町と言われる都市になりました。那覇大綱挽は、その那覇の発展とともにそれぞれの村の心意気を発揚し、競い合う行事として成立してきました。

日時 2023年10月8日(日)
場所 うふんなすねーい(旗頭行列 14旗):国際通り
那覇大綱挽:国道58号、久茂地交差点
問合せ 一般社団法人 那覇大綱挽保存会
TEL:098-866-4858

でかい!太い!那覇大綱モニュメント!

那覇市の伝統行事「那覇大綱挽」で使用される大綱の実物大のモニュメントが、牧志の希望ヶ丘公園内にあります。展示されている大綱は、カヌチ(頭)部分のみとなっているが、男綱(をぅーんな)と女綱(みーんな)を合わせて長さ10m、重さが約7tとなっています。国際通りから徒歩3分のところにあるので、散策の途中に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。その迫力に圧倒されるはずです。 

那覇大綱モニュメント

「那覇大綱挽まつり」で使用されている綱は、「嘉例綱(かりーじな)」と呼ばれ、幸福・平和・繁栄をもたらすと言われています。

住所
那覇市牧志3丁目2番(希望ヶ丘公園内広場)

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那覇大綱挽の舞台裏をマハエちゃんがレポートしました!

私が那覇大綱挽の舞台裏をレポートしました!是非ご覧ください!

真夜中の国道に巨大なヘビ!?那覇大綱挽の舞台裏

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