麻しん(はしか)患者の石垣島来島に伴う注意喚起
- 掲載日:
- 2025.05.29
今般、下記のとおり兵庫県疾病対策課より、麻しんの確定患者が感染可能期間に石垣島内で不特定の方と接触している可能性があることが公表されました。
麻しんウイルスは非常に感染力が強いため、患者と接触した方への注意喚起として、広く情報提供するものです。
1.麻しん患者が利用した施設と時間帯
・利用箇所:島内大型スーパー、飲食店施設、宿泊施設等(調査中)
・所在地:石垣市内
・当該患者が利用した時間帯:令和7年5月17 日(土)昼頃から5月19 日(月)夕方頃にかけて
・関西空港から石垣島空港に到着後、レンタカーで島内を移動
※麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下とされています。現時点において当該患者が利用した施設等を利用されても、当該患者を原因とする麻しんウイルスに感染することはありません。
2.この時間帯に石垣市内の施設を利用された皆様へ
令和7年6月9日までに「麻しん(はしか)」が疑われる症状が出た場合、必ず事前に医療機関に連絡の上、速やかに受診してください。また、受診の際は、周囲の方への感染を広げないよう可能な限り公共交通機関の利用を控えるようお願いします。
なお、ワクチンを2回打っている方や抗体価がある方、過去に麻しんに罹患したことがある方への感染リスクは低いことが報告されています。
3.麻しんについて
麻しんウイルスの感染によって起こります。感染力が強く、飛沫・接触感染に加え、『空気感染』もあるため、手洗い・マスクのみでは予防できません。重症化することがあり、先進国においても、約1000 人に1人の割合で死亡するといわれています。
主な症状等:感染後、約10 日間の潜伏期間を経て発症します。38℃前後の発熱、咳、鼻水、めやになど、風邪のような症状(カタル症状)がみられます(カタル期)。発疹出現の1~3 日前に頬の内側に白い小さな斑点(コプリック斑)がみられ、発熱は2~4日続いた後、いったん解熱します。その後、再度発熱し、それとほぼ同時に発疹が出現します(発疹期)。発疹は数日で茶色の色素沈着を残して消失し、解熱します(回復期)。
4.麻しんの予防方法について
麻しんは予防接種で防げる病気であり、予防接種は最も有効な予防方法です。麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)は、『2回』接種することで十分な免疫を獲得することができ、麻しん(はしか)・風しんを予防することができます。
定期接種対象者(1歳児、小学校入学前1年間の幼児)は、予防接種が済んでいるか確認し、未接種の場合は早めに予防接種を受けましょう。
■お問い合わせ先
沖縄県保健医療介護部地域保健課 感染症対策班
担当:宮平、仁平
電話:098-866-2215