連載・おきなわ41物語/石垣島北部平久保半島で癒しの時を
- 掲載日:
- 2026.02.09
41、それは沖縄県にある市町村の数です。
本連載「おきなわ41物語」では、41市町村のイマの魅力を現地ライターが独自取材。
地元民しかしらない地域ならではの魅力や穴場スポット、とっておきの寄り道グルメなど、沖縄をもっともっと好きになってしまうような、唯一無二の旅のアイデアを紹介してまいります。
41の物語とともに、新しい沖縄を再発見してみませんか?
大自然と芸能が調和する八重山諸島の玄関口/石垣島
コバルトブルーの海と空、そびえたつ南国の山々と満天の星、軽快なリズムの中にどこか郷愁をかきたてる三線の響きと歌声。石垣島は豊かな自然と芸能が調和する、八重山諸島の玄関口です。
島の東側にある玉取崎展望台からは、広々とした青い海を見渡すことができ、透明度の高い川平湾は、息をのむほどの美しさで訪れた人を魅了します。
一方、日没後は暗い海の果てに星の群れがきらめき、南国の明るい太陽の下とは違う顔を見せてくれます。
この島では、マリンレジャー以外の南国の楽しみ方もたくさん見つけられるはずです
INDEX
| Access |石垣島までの行き方
| interview |新たな発見がある、おすすめの目的地を教えてください
島の東側にある玉取崎展望台からは、広々とした青い海を見渡すことができ、透明度の高い川平湾は、息をのむほどの美しさで訪れた人を魅了する石垣島ですが、地域を知り尽くしたみなさんに、ズバリこんな質問をしてきました。
「新たな発見がある、おすすめの目的地や新しい楽しみ方を教えてください」
この問いに答えてくれたのは、石垣島出身の星空ガイド新垣 信成さん
「 石垣島北部に平久保半島があります。ここで私は星空ガイドをしていますが、ここで見られる天の川は八重山諸島いや世界一の美しさです!また平久保半島には豊かな自然も残っています。お店や体験アクティビティも充実しているんですよ!そんな平久保半島を多くの方に知っていただきたいです!」
では、新垣さんの案内で、石垣島北部の平久保半島を見ていきましょう。
新垣 信成(あらかき のぶなり)さん
石垣島出身の星空ガイド/流れ星の丘(ホシハク合同会社 代表) 平久保半島自治協議会 事務局長
沖縄・石垣島で10年以上にわたり星空ツアーを運営し、これまでにご案内したお客様は累計6万人以上。
世界的にも貴重とされる、濃く壮大な天の川が望める石垣島・平久保半島の大自然の中で、「本物の星空の感動」を伝えることを使命に活動している。
また、平久保半島の自然と星空を守るための啓発活動や、光害(ひかりがい)を防ぐ取り組みにも力を入れ、100年後も変わらぬ星空が見られる場所であり続けることを目指している。
流れ星が降る半島 /ここはひらくぼ宇宙!満天の星に包まれて
南に位置する八重山諸島は日本の中でも多くの星が見えるエリアですが、市街地から離れた位置にあり、さらに沖縄県最高峰の於茂登岳が光を遮っているため、よりたくさんの星を観ることができます。
石垣島の平久保半島で 最高の星空が見られる理由
平久保半島は、石垣島の中でも特に人工の光が少なく、満天の星を楽しめる特別な場所です。その理由は、平久保半島ならではの地形にあります。
平久保半島は、石垣島の北東に細長く伸びる半島で、その長さは直線距離で約20キロにも及びます。半島の入り口は非常に狭く、両側の海の間は直線距離でわずか100メートルほどしかありません。その姿は、まるで石垣島から海に向かって架けられた天然の橋のようです。
この独特な地形により、平久保半島は四方を海に囲まれているため、市街地の光害の影響をほとんど受けません。さらに、石垣市内と平久保半島の間には、沖縄県で最も高いオモト岳がそびえ立っており、その山が街の光を遮る役割を果たしています。
八重山諸島全体で見ても、平久保半島は市街地からの距離が波照間島と同じくらい離れており、特に暗い星空環境が保たれています。新月の夜には、空いっぱいに広がる無数の星々と、まるで宇宙の果てまで続いているかのような天の川を体験することができます。
石垣島で見える代表的な星座と星占い
さそり座は、南の空にくっきりと見える星座で、夏から秋にかけて特に美しく輝きます。さそり座の守護星は冥王星で、変容と再生を象徴します。さそり座生まれの人は、情熱的で探究心が強く、何事にも徹底的に向き合う性格を持っています。旅行中にこの星座を見つけたら、普段の生活から一歩引いて、自分自身の深い感情や新しい変化について考える良い機会かもしれません。
2. オリオン座(12月~3月に見ごろ)
冬の星座として知られるオリオン座は、日本全国で見ることができますが、石垣島ではよりはっきりと観測できます。オリオン座のベテルギウス(赤い星)とリゲル(青白い星)が特徴的で、古代エジプトではオリオン座が王家の象徴とされていました。旅行者にとって、この星座は「旅の守護星」とも言われ、未知の場所への冒険を応援するエネルギーを持つと考えられています。
3. 南十字星(4月~6月に見ごろ)
石垣島ならではの星座として、「南十字星(みなみじゅうじ座)」があります。これは、日本国内では沖縄県の南部地域でしか見ることができない貴重な星座です。南十字星は、航海の指標としても使われてきた星で、旅行者にとっては「人生の方向性を示す」シンボルとも言えるでしょう。石垣島の旅の締めくくりに、この星座を眺めながら、今後の人生の目標について考えてみるのも素敵です。
流れ星の丘(星空観察場所)のここがスゴイ!
石垣島で生れ育った地元の人間が認める、石垣島で最も星が見える場所‼平久保半島久宇良にあるプライベートスペースの天体観測所!それが【流れ星の丘】です。
ポイント2 星空の下で聞く島唄三線の生演奏がスゴイ!
三線の音色と星空は世界中探しても見る事の出来ない八重山石垣島の星空を演出してくれます。三線の音色は八重山石垣島の歴史を伝える先人の教えでもあります。曲の中には星を歌った物もいくつもあります。かつて栄えた琉球王国の雰囲気を三線の音色とともに星空の下で感じることができます。
ポイント3 流れ星が高確率でスゴイ!
流れ星が高確率‼(闇夜に限ります)自信をもって「流れ星が見れます!」なんてなかなか言えない、でも、ここでは1時間のツアー中に5個なんて普通の事。多い時には10個観測したことも、これだけ多くの流れ星を観測すると、その種類の多さに感動します。一瞬で消える一瞬タイプや、西から東まですーーーーと願い事が3回くらい言えちゃうくらい長い超ロングタイプ、緑の極太雷が走り花火のように光る爆発タイプなど様々。つまり、あなたの心は流れ星に射貫かれるはずです。
3分で石垣島の星空ツアーに行った気分になれる動画in流れ星の丘
日中も楽しい平久保半島/ 豊かな自然や個性的なお店の数々
石垣島最北端に伸びる平久保半島は、夜空一面の星々で知られる “流れ星の降る半島”。しかしその魅力は夜だけに留まりません。日中は、海・空・大地が最も鮮やかに輝き、雄大な自然と心地よい島時間を味わえる特別なエリア。そこに、個性的で旅人を惹きつける小さなお店も点在し、昼の観光がより楽しいものになります。
玉取崎展望台から平久保半島を見下ろす景観
玉取崎展望台では、平久保半島全体と南側の海岸線まで見渡せる大パノラマが広がります。ハイビスカスに彩られた遊歩道も南国らしい魅力です。
neo earth cafe Roots石垣島
neo earth cafe Roots 石垣島は、伊原間集落にあるサステナブル志向のヴィーガンカフェ。島の無農薬フルーツを使ったスムージーや、彩り豊かな島バナナアサイーボウル、オーガニックローケーキが人気です。隣接するショップにはハンドメイド雑貨やエシカル商品が並び、自然豊かな平久保半島の癒しを感じながらゆったり過ごせる空間です。
サビチ洞/日本で唯一海に抜ける鍾乳洞
サビチ洞は、日本で唯一“海へ抜ける”珍しい鍾乳洞として知られ、平久保半島・伊原間に位置する人気スポット。数億年の時をかけて作られた石筍や石柱を進むと、潮の香りとともに視界が開け、エメラルド色の海が目の前に広がります。干潮時には奇岩や小さな砂浜にも近づけ、まるで冒険のような体験が味わえる場所です。
西表石垣国立公園指定/平久保半島エコロード
平久保半島の東側を走る平久保半島東線、通称「平久保半島エコロード」は伊原間の入口付近から平野までの約13km、石垣島の海、空、山、草原が丸ごと楽しめる自然散策道です。車も通行可能ですが、狭いところや携帯電話の電波が入らない場所もあるため、走行には注意が必要です。
※平久保半島エコロードは、途中未舗装箇所が多数あり、レンタカーを傷つけたり、レッカーを呼ぶケースが多発していますので、徒歩での侵入をお勧めします。
※「西表石垣国立公園」に指定されていることから、貴重な自然環境を保全しながら観光や体験学習などを通して有効に活用されることが望まれます。
※道路以外の私有地への侵入はおやめください。
石垣島馬広場
石垣島馬広場は、石垣島最北端平久保崎灯台のそば、平野集落にある在来和種馬のヨナグニウマを中心とした観光牧場です。
草原の中をお散歩したり、ビーチをお散歩したり、夏は海の中でも馬に乗って遊べます!見学のみでも可能。子供から大人まで、一人でも家族連れでも楽しめる馬広場です。
平久保崎灯台
石垣島最北端・平久保崎に立つ白亜の平久保崎灯台は、東シナ海と太平洋を一望できる絶景スポットです。1965年に初点灯し、現在は“恋する灯台”としても人気を集めています。
やちむん屋 太朗窯
石垣島最北端・平久保地区にある太朗窯は、島の土を生かした温かみのある“やちむん”を手がける窯元です。普段使いしやすい器から個性的な一点物、シーサーまで幅広く制作しており、手頃な価格も魅力。平久保崎灯台近くに位置し、旅の途中に立ち寄るにも最適な工房です。
吉田サバニ造船
吉田サバニ造船は、石垣島・平久保半島の久宇良集落で伝統的な木造帆船「サバニ」を造る造船所です。鉄釘を使わず木を継ぐ“本ハギ”技法を受け継ぎ、航海に耐える丈夫な船を一つひとつ手作業で制作しています。サバニに乗るツアーも人気で、帆走しながら石垣北部の自然を体感できます。
吉田サバニ造船
石垣島の平久保半島に位置する吉田サバニ造船。
ここ制作されたサバニで平久保半島の雄大な自然を満喫できます。帆で風を受け、海を走るサバニ。美しい珊瑚礁でシュノーケリング、海に沈む夕日を見ながらサンセットクルージング。
あなたはこの旅で一生の思い出を手に入れるでしょう。
- 住所
- 沖縄県石垣市字平久保234-243
- TEL
- 0980-89-2525
平久保半島自治協議会/ 平久保半島ブランドを確立する事を目指して活動中
石垣島の最北部に広がる平久保半島は、手つかずの自然と静かな集落の風景が残る、島でも特別な地域です。エメラルド色に輝く海、豊かな森、ゆったりとした時間が流れる集落の景観——訪れた人が「ここだけは違う」と感じる魅力の裏には、地域住民の地道な努力があります。その中心となっているのが、伊原間・明石・久宇良・平久保・平野の5公民館で構成された「平久保半島自治協議会」です。
平久保半島自治協議会は、自然環境と地域の暮らしを守りながら、訪れる人を心地よく迎え入れるためのさまざまな活動を行っています。道路の整備や安全対策、災害時の連携、集落行事の運営サポートといった地域の基盤づくりに加え、観光客が増える中で重要性が高まっている“環境保全”や“マナー啓発”にも力を入れています。
半島の海岸線や道路沿いには、台風による漂着ごみや観光の増加に伴うごみが残ることがあります。自治協議会では、住民や地域事業者が協力し、定期的なクリーン活動を行っています。また、希少生物が多い地域であることから、生態系を守る取り組みとして注意看板の設置や啓発も行い、自然を未来へ残すための工夫を続けています。
さらに、観光客の増加に伴い課題となる迷惑駐車や無断立ち入りに対しても、地域全体で話し合いながら対策を進めています。訪れる人が安心して楽しめるよう、そして住民の生活が安心して続けられるよう、双方が心地よく共存するための環境づくりを目指しています。
一方で、平久保半島の魅力は自然だけではありません。久宇良や平野に残る伝統行事や祈りの文化、地域の人々の穏やかな暮らしぶりは、観光客にとっても深い魅力となっています。自治協議会はこうした文化や集落のつながりを守るため、祭祀や地域行事の支援、子どもたちの見守りといった“日常の暮らし”を支える活動も続けています。
こうした取り組みはすべて、“平久保半島という場所を未来へ残すため”。
地元の人々が守ってきた自然と文化が、訪れる人の心にも深く響き、この地域への旅がより豊かで特別なものになることを願っています。
平久保半島の美しさは、ただ景色が素晴らしいだけではありません。そこに暮らす人々の想いと努力があるからこそ、今も変わらぬ姿で迎えてくれるのです。
こんな素敵な人たちが頑張っている平久保半島に、ぜひお越しください。
静かな自然、温かい人、そしてゆったり流れる島時間が、きっとあなたをやさしく迎えてくれます。
平久保半島 自治会協議会
本会は、平久保半島の住民が自ら考え行動することで、先人が築き上げてきた歴史や文化、星空を含む貴重な自然資源を活かし次代へ継承するとともに、平久保半島の新たな魅力を創出するための地域ブランドの確立を目的とします。またそれらの活動を通して、すべての住民が平久保半島で暮らせることを誇りとし、緊密な連携のもとで時代の変遷に即した持続可能な地域社会となるための地域循環共生圏の形成を目指します。
- 住所
- 沖縄県石垣市平久保234 久宇良公民館(内)
- TEL
- 090-9382-0744(事務局 新垣信成)
| model course |紹介スポットも回れる、とっておきの旅プラン
手つかずの北部と賑わう市街地 石垣島の“素顔”を巡る2泊3日
初めての方にもリピーターにもおすすめの、島の“素顔”に出会える旅
このモデルコースは、石垣島の大自然・文化・食をバランスよく体験できる内容です。1・2日目は手つかずの自然が残る北部・平久保半島を中心に、海・森・星空・島グルメを満喫。3日目は地元ガイドと巡る集落体験や酒蔵、人気スポット川平湾まで、石垣島の暮らしと観光の魅力を深く味わいます。初めての方にもリピーターにもおすすめの、島の“素顔”に出会えるコースです。
| comment |一般社団法人八重山ビジターズビューローからのメッセージ
一般社団法人八重山ビジターズビューロー
石垣島は、豊かな自然、美しい海、温かい島人の心が息づく癒しの島です。ゆったりと流れる時間の中で、心ほどける特別な旅をお楽しみいただけます。自然を大切にしながら、皆さまを笑顔でお迎えします。そんな石垣島にぜひお越しください!
・住所:沖縄県石垣市大川547番地興ビル206号室
・電話番号:0980-87-6252
・FAX番号:0980-87-5509
・営業時間:8:30〜17:30(平日のみ)
・定休日:土日祝祭日・年末年始
・駐車場:あり
編集後記
今回は、石垣島北部の平久保半島を、星空ガイドの新垣さんに案内していただきました。取材を通して強く感じたのは、「石垣島の有名な景勝地・平久保灯台に行って帰るだけでは、本当にもったいない」ということです。中央には小高い山々が連なり、そのふもとには東シナ海と太平洋が広がる独特の地形があり、豊かな森と美しい海が息づいています。ここでは、八重山一、いや世界一ともいわれる星空観察や、サバニ乗船体験など、自然を丸ごと味わえる時間が待っています。
さらに、個性的なお店や、この地を心から愛し守り続ける人たちとの出会いが、旅をより深く、温かいものにしてくれました。静けさと人の温もりが共存するこの半島で、多くの方に癒しの旅を楽しんでいただきたいと思います。
【ピックアップ】連載・おきなわ41物語/沖縄にはまだ知られていない魅力いっぱい
連載・おきなわ41物語
沖縄にはまだ知られていない魅力いっぱい
41、それは沖縄県にある市町村の数です。おきなわ「41」物語では、41市町村のイマの魅力をひとつずつ独自取材。
地元民がおすすめする地域ならではの魅力や是非訪れてほしい穴場スポット、寄り道グルメなど、新しいローカル旅の目的地を紹介してまいります。
41の物語とともに、新しい沖縄を再発見してみませんか?




































































































