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【11/1は泡盛の日】森の中にある酒造所に工場見学に行ってきました!

掲載日:
2016.11.01

はいたい♪マハエです!
11月1日は「泡盛の日」です!

酒造が11月から最盛期をむかえるため、1989年に沖縄県酒造組合連合会により制定されました。

泡盛は、琉球王国時代から続く伝統的な蒸留酒です。
沖縄では欠かせないお酒・泡盛のことをもっと学びたいと思い、名護市にある「ヘリオス酒造」さんを訪れました!
今回、マハエは工場見学に参加させていただき、特別に工場内を撮影、取材させていただきました。

ヘリオス酒造さんの工場は、森の中にあります。
自然に包まれて、よりいっそうおいしい泡盛がつくられそうです!

泡盛の原料米はタイ米です。
日本でよく食べられる白米(うるち米やもち米)より細長いのが特徴ですね。
泡盛をつくる行程の1つ目は、タイ米を洗い(洗米)、水分を含ませ(浸漬)、水を切り、やわらかくするために蒸します。

お米の主成分であるデンプン質に黒こうじ菌を加えて、ブドウ糖に変化させます。
アルコールを生成するための酵母は、ブドウ糖にしか分解できないのだそうです。
デンプン質を発酵させブドウ糖に変化させて、米こうじができあがります。
この工程を「製麹(せいきく)」 と呼びます。

黒こうじ菌を使用することは、世界的にもとてもめずらしいそうです!
こちらは、黒こうじ菌がついた状態のタイ米です。
黒こうじを使うとクエン酸が生成され、雑菌に強い米こうじができあがるそうです。
気温が高い沖縄にはうってつけのこうじ菌なんですね。

また、黒こうじが泡盛の独特の香りにも反映されているのだそうです!

初めに製造工場を見学させていただきました。
建物の壁が黒くなっているのは、黒こうじの胞子が付着しているからだそう!

工場に入ると、銀色の大きなタンクが目に飛び込んできます!
このタンクは製麹(発酵)をおこなうタンクです。
米こうじにお水と酵母を加え約2週間かけてお米を発酵させると、アルコールが生まれるそうです☆彡

辺りには、お醤油やお味噌に似たこうじの香りが漂っていて、ここで泡盛がつくられているんだ!と実感します。

こちらは、先ほどのタンクの上部です。
丸い穴の中では、米こうじが発酵しています!

ショップにあった工場の模型で見ると、このような構造になっているとわかります!

その後蒸留器に移され、もろみの中から泡盛となるアルコール分を抽出します。

ヘリオス酒造さんの蒸留器は、県内で唯一の銅製です!
 通常、銅製の蒸留器は、ウイスキーなどの洋酒づくりに用いられることが多いのですが、
ヘリオス酒造さんでは泡盛づくりに使用されています。

ヘリオス酒造さんは、もともとラム酒の酒造所として創業されたこともあり、そのノウハウが活かされているそうです!
ラム酒は、現在も製造されていますよ~!

蒸留器にかけられた後、冷却器でクールダウンされ、その後タンクに貯められて行きます。
蒸留を経ると、アルコール度数が44度に変化し、泡盛が誕生します☆彡

蒸留された後に貯めるタンクを特別にのぞかせていただきました!

とっても広くて深いです~!
容量は、なんと52,420リットルもあるそうです!!

その後は、ステンレス製タンクや甕に移し、泡盛を熟成させます。

さらに、ヘリオス酒造さんには、樫の木(オーク)の樽で熟成させる、独創性のある泡盛があります!
泡盛としてはめずらしい琥珀色をしているのが特徴です!
光が当たると、金色にも見えます☆

マハエは、何度かいただいたことがありますが、甕仕込みの泡盛とは違う味わいが楽しめますよ♪

この樽詰めの泡盛が貯蔵されている「二の蔵」を見せていただきました!

わー!樽がたくさんあります!!

こちらの泡盛は、3年以上熟成させた「古酒(クース)」です。
製造日を見ると、約11年前に樽詰めされたものや20年を経たものまでありました!
泡盛は、熟成させるほどまろやかになります。
この樽の中から専任のブレンダーさんが選定し、製品へと生まれ変わるそうです☆彡

オーク樽は、この二の蔵に2000本あるそうです!
そして、もう1つの「一の蔵」には600本あるそうです!!
こちらが一の蔵です。ツタがからまり、趣きがあります。

樽1本から720mlの泡盛瓶が2500本つくることができるので、一の蔵、二の蔵にある樽を合わせると、
650万本の泡盛瓶をつくることができます~!
すごいなぁ!

古酒蔵には、100年醸造を目指す泡盛もありました。
現在、26年目だそうです!
「100年後も平和な世界であり続けるように」とのを願いをこめてつくられたそうです!
74年後にどんな泡盛ができるのかな~。

100年樽にも刻まれているヘリオス(HELIOS)という名前は、ギリシャ神話の太陽神・ヘリオスに由来しているそう。
ヘリオス酒造さんは、ラム酒の酒造所としてスタートした時は「太陽醸造」さんという名前だったのですが、
その後、外国から来られたお客様にもわかりやすいようにとのことで「ヘリオス酒造」さんに名前を変更されたそうです。

いち早く、うとぅいむち(おもてなし)の心を持たれていたんですね☆彡

また、古酒蔵ではヘリオス酒造さんの歴史などを知ることができる上映会もあります。
蔵の中で見られるなんて、うれしいですよね(^▽^)

その後は、古酒蔵ショップに移動して、試飲タイム♪

最近、美容や体にいいものがブームのマハエは、もろみ酢をいただきました!

無糖のものや黒糖入りのものなど、どれも普通のお酢よりもまろやかでおいしいです☆

紅いものもろみ酢もありました!
紅いものもろみ酢は、紅いもの泡盛を製造する過程でとれたもろみからつくられているそうです。
口に含むと、ほんのりおいもの風味を感じました~(≧▽≦)

紅いもの泡盛もとてもめずらしいんですよ!

ヘリオス酒造さんは、泡盛以外にビール、発泡酒、リキュール、スピリッツ、ウイスキーとさまざまなお酒をつくられています!
いろんな種類があって、ショッピングするのも楽しい♪

樽詰めでつくられている泡盛も豊富なラインナップが☆

泡盛には色の規定があるそうなのですが、こちらのこの泡盛の原酒は、
その規定によると泡盛とは認定されず、「スピリッツ」に分類されるそうです!
 色に規定があると初めて知りました(◎_◎)

いろんな面から泡盛を知ることができて、とっても勉強になりました!
そして、さらに泡盛が大好きになりました♪
まだまだ泡盛の研究を続けていきたいと思います~!

 

工場見学は、事前予約制になっていますので、皆様もぜひ予約をしておでかけください!
ヘリオス酒造 公式サイト

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花笠マハエ