旧海軍司令部壕レポ|戦後80年の今訪れたい沖縄公園
- 掲載日:
- 2025.06.20
はいたい、マハエです(^^)/
もうすぐ「慰霊の日」という事で、那覇空港からもアクセスしやすい戦跡公園「海軍壕公園」内にある「旧海軍司令部壕」をご紹介いたします!
慰霊の日を迎えるにあたって、沖縄の学校では平和月間として平和学習を行うこともあります。
戦争体験者らの高齢化により、語り部が減少している今、これからも平和をつないでいくために「旧海軍司令部壕」で戦争の記憶や歴史に触れてみませんか?
マハエの体験レポートをぜひ沖縄旅行の参考にしてみてくださいね。
Index 目次
「慰霊の日」ってなんだろう?
「慰霊の日」(6月23日)とは、沖縄戦犠牲者を追悼し世界の恒久平和を願う日のこと!
沖縄県は、この日を条例で記念日として制定していて、県内の公的機関や学校は休日となります。
「海軍壕公園」を徹底解剖!
那覇市の南西、豊見城の小高い丘にある海軍壕公園は、東シナ海、那覇市街、首里城が一望できる絶景スポットです!
しかし、第二次世界大戦の末期には、日本海軍の司令部壕が置かれ、激しい戦場であった歴史があります。
現在では、世界に平和を発信する戦跡公園として、地元民の交流や憩いの場、平和学習に訪れる学生や観光客へ広く親しまれているそうですよ。
未来の”平和”のために訪れたい「慰霊之塔」
首里城や南部市街が見渡せる高台に位置する「海軍戦没者慰霊之塔」。
この塔が建つ場所は琉球王朝時代、国外から入って来る船の存在を知らせるため、狼煙を上げていた高台なんだとか。
そんな高台なので、現在は那覇の街や海が見渡せる絶景スポットとなっています。
沖縄で戦った部隊の隊員だけではなく、沖縄戦に参加した部隊も共に祀られているこちらの塔。
石碑に刻まれている戦艦の数に、改めて戦争の悲惨さを感じました。
\もっと詳しく!/ 平和ガイドと一緒にまわってみよう
海軍壕公園では、公園内施設について詳しく説明してくれる”平和ガイド”さんが在籍しています。
20名未満の団体、数名で訪れた個人客の方は平和ガイドに参加可能、20名以上の大人数の場合は施設到着後、約10分間のミニ講話をしてくれますので、ぜひ事前に予約して参加してみて下さいね!
平和ガイドやミニ講話を通して巡る海軍壕
団体でも個人でも大丈夫!
①平和ガイド(約1時間)
■団体(20名未満)、個人
→広場で施設などの概要説明を受けた後、写真展や資料館を自由に見学していただき、その後、スタッフが壕内を案内いたします。
※対応時間:金曜日限定(14:30、16:00)。
団体で金曜日が難しい場合はその他の日時で調整可能。要事前相談。
②ミニ講話(約10分間)
■団体(20名以上)
→施設到着後、スタッフが慰霊之塔の前でミニ講話を行います。
※20名未満でミニ講話希望の場合は調整可能。要事前相談。
戦争体験者の記憶や想いをつなぐー 「ビジターセンター」
ビジターセンター内には写真展と資料館があり、最近壕内から発掘された遺留品を展示する特別展も実施されていました。
特別展の会期は無制限延長中とのことです。
資料館
資料館は沖縄戦が始まった経緯が時系列にまとめられていてとても分かりやすかったです。
手製の槍が展示されていて、こんな原始的な武器で銃を持った敵と戦わなければいけなかったと思うと、とても胸が苦しくなりました。
旧海軍司令部壕
ビジターセンターには地下に続く105段の階段があり、地下20mに日本海軍設営隊によって掘られた司令部壕が当時のまま現存しています。
米軍の艦砲射撃に耐え、持久戦を続けるための地下陣地としてつくられた壕は、カマボコ型に掘り抜いた横穴をコンクリートと杭木で固めながら建てられたもの。
こちらの壕は戦後しばらく放置されていたとのことですが、遺骨収集が行われた後に復元されたものなんだそうです。
上記の4K・3Dパノラマ映像で、バーチャル体験も可能ですがぜひ実際に訪れてリアルな雰囲気を体験してみてください!
マハエも戦争の残酷さを再認識し、改めて未来の平和な世界のためにこのような事実を風化させてはならない、と背筋が伸びました。
アイスを食べながら一休憩!「サービスセンター」
平和学習でたくさん歩いた後は、売店のアイスクリームで小休憩。
アイスクリームは沖縄らしいフレーバーばかり!
平和学習で見聞したことに思いを馳せながら、いただきました。
番外編|SDGsな取り組みも!沖縄で環境について考える
つくる責任!つかう責任!|再利用活動にも取り組んでいます
海軍壕公園では、強風や台風などにより倒木した木々を薪やウッドチップなどに再利用する廃棄物削減の取り組みを行っているんだそうです!
昨今のキャンプブームも相まって、5kg500円の薪は多くの方にお買い求めいただいているんだとか(*'▽')
今年の沖縄旅行でキャンプにチャレンジしたいと考えているアクティブな方は、ぜひこちらで薪を調達してみてくださいね。
陸の豊かさを守ろう!|金色さなぎ見たことある?
海軍壕公園では「ホウライカガミ」というツル科の植物を育てる植樹の取り組みが行われています(^^♪
金色のさなぎから育つ、オオゴマダラの幼虫はこの葉しか食べないので海軍壕では沖縄の県蝶オオゴマダラを見かけることが出来ますよ。
ホウライカガミは、喜界島以南にしか生息していないため日本では沖縄や鹿児島の離島でしか見ることができないそう!
ぜひお越しの際は、オオゴマダラや金色のさなぎを観察してみてくださいね(^^)/
番外編|過ごし方はあなた次第!公園&ピクニック
2025年8月の全面供用開始を目指して整備が進められている遊具広場。
老朽化していた遊具を撤去して、ガジュマルの木をテーマとした大型の遊具が設置されるということでマハエはワクワクが止まりません!
現在は一部エリアのみ開放されています。なお、西遊び広場は引き続き全面開放中です。
お子さまと園内を満喫するのはもちろん、近くのお店でランチをテイクアウトして広場でいただくのもおすすめですよ~(*^^)v
いかがでしたか?
平和学習だけでなく、SDGsや自然の大切さまで肌で感じながら楽しめる海軍壕施設はこれから来る夏休みに向け、お子さまの情操教育にもぴったり!
那覇空港からのアクセスが抜群なのにも関わらず、自然いっぱいの海軍壕公園にぜひ訪れてみて下さいね。