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【#美ら島おきなわ文化祭2022】宮古芸能フェスティバルに行ってきました♪

掲載日:
2022.11.23

はいたい♪「美ら島おきなわ文化祭2022」特別広報大使のマハエです!
宮古島で、『ニガイ(願い)この島の先人の想い 未来へ』をテーマに開催された「宮古芸能フェスティバル」を観賞してきました!

宮古圏域の民族芸能は、神に感謝をし、ニガイ(願い)をする「奉納芸能」が始まりです。ニガイ(願い)の芸能奉納やそこから娯楽へと変化した宮古らしい芸能の舞台をご紹介します♪

まず、フェスティバルのスタートはお正月や新築祝い等の席で、縁起をつけるものとして即興で歌われていた「とうがにあやぐ」です。今は即興として歌われる風習は見かけることが少なくなったそうですが、結婚式の舞台の幕開けとして定着しているそうです。

次に、2頭の獅子が眠りから目を醒まし、地域の発展と無病息災を祈願する「比嘉の獅子舞」!市指定の無形民俗文化財です。

太鼓と鐘の音で、舞台いっぱいに舞う獅子舞の姿に大きな拍手が起こっていましたよ!^^

続いて、交流実演として沖縄本島中部の「金武町並里地区伝統芸能保存会」の皆さんによる、金武(きん)町の棒かじゃで風・なぎなた・高平良万歳が披露されました。

並里区の棒かじゃで風は、棒スケーの技を「かじゃで風」の曲にのせて演じる神事芸能です。戦争を境に途絶えましたが、平成4年に50年振りに復活されたそうです。

そして、宮古の人たちが一番なじみ深い「クイチャー」!その中でも老若男女、踊れる人が多く最も有名な『漲水ぬクイチャー(はりみず)』が披露されました。クイチャーは宮古諸島各地に伝承されている集団の踊りで、雨乞いや豊年を祈る歌として知られています。

クイは「声」、チャーは「合わす」。”ニノヨイサッサイ”のかけ声とともに手拍子もあわさり、会場が一体となり盛り上がりました(≧▽≦)
毎年11月の第1日曜日にクイチャーの祭典「クイチャーフェスティバル」が開かれていますので、ぜひ機会があれば参加してください。

続いては、170年~180年前に作られたと伝えられる宮古の代表的な恋歌「伊良部トーガニ」。第20回伊良部トーガニまつりで最優秀賞を受賞した、砂川奈々夏さんによる独唱です!

男性が小舟を漕いで、思いを寄せる女性の待つ伊良部へ通う祈りを歌い、女性は「平良と伊良部の間に立つ小波は私の手で、心で押し退けて穏やかに貴方を待っています」と歌います。

そして、フェスティバルも半ばにさしかかり、パネラー3名によるトークコーナー「ニガイと宮古圏域の芸能~「継ぐ」を考える~」です。

宮古民謡の唄者として活躍されている與那城美和さん、多良間島「八月踊り」女踊りの担い手でもある桃原薫さん、クイチャーフェスティバル実行委員長の佐渡山武士さんによる、トークセッションです。

その中で與那城さんから、伝統芸能と考えると敷居が高いと感じるかもしれませんが、子守唄やわらべ歌など身近な歌などから受け継がれていくもの。と考えて欲しいとおっしゃっていました。

宮古諸島は豊年祭や祈年祭など、伝統的な行事が多く『継ぐ』をテーマに、観客の方もそれぞれが考える良い機会になりました。

そして、トーク終了後は一旦休憩タイムです!
今回は会場に、美ら島おきなわ文化祭の公式ポスターをデザインした、ミラクルくん(城間ゴンタさん)が制作した「MIRACLE HAPPY FLOWER PARK(ミラクルハッピーフラワーパーク)」のオブジェクトも披露され、休憩時間の合間に皆さん写真撮影などされていました(≧▽≦)

そして後半のスタートは、27年振りに宮古島で演じられる「多良間の豊年祭」(通称八月踊り)塩川字「長寿の大主」です!多良間村外で演じられることも少なく、観覧できるとっても貴重な機会となりました(≧▽≦)
五穀豊穣を祈願する「多良間の豊年祭」は、1976年国の重要無形民俗文化財に指定されています。

長寿の大主が口上で「慈雨で作物は豊作に恵まれ、納税も無事できた。その喜びを祝い遊ばう」と述べ、うなじゃらをはじめ子や孫をひきつれて幸福と豊年を踊り楽しみます。

歩幅を合わせ列を崩さずゆっくりと入ってくる姿と衣装の鮮やかさに観客は釘付けです!

八月踊りは地域で受け継がれている「多良間の豊年祭」で、小学生ほどの小さな男の子から大人までが豊年祭のために踊りを覚え五穀豊穣のために祈願します。
トークコーナーでもあった、「継ぐ」という意味を観覧しながら改めて考えることができました。

そして、後半も「豊年の歌」や保存会の皆さんによる棒踊りが披露されました♪

興味をひいたのは、木遣り唄に合わせておどる踊りで、木を伐りだす場面、その木材を運びだす場面、伐りだしを花笠を持って応援する場面を表現した「ヨーンシー」をそれぞれの保存会の皆さんが披露くださいました!^^

プロの演舞や演奏を見たり聞いたりする機会も多いのですが、今回のステージは地元の豊年祭や祈年祭で踊っている一般の方が多く、民族芸能や伝統を継いでいく意味を深く考える良い機会になりました。

そして、宮古に行ったらぜひ立ち寄ってほしい、宮古の芸能に触れられる施設をご紹介!
「クイチャー」や「ヨーンシー」、八月踊りなど、宮古諸島の民族芸能や伝統芸能がどのように継がれてきたのか、ぜひ宮古芸能を知る機会になっていただければと思います♪

ぜひ、皆さん足を運んでみてください!^^

宮古島三線工房~島の三線屋さん~

三線&カチャーシー体験、琉球衣装が楽しめます♪

宮古島市伝統工芸品センター

宮古島の歴史と自然が育んだ伝統工芸品と出会える場所。2400余年にわたり受け継がれてきた、重要無形文化財認定・宮古上布の歴史や制作工程を学べる施設です♪

宮古島市総合博物館

宮古島の歴史や文化について学べる博物館。宮古島市総合博物館は、宮古の自然・歴史・民俗・文化を紹介することを目的とした博物館です。館内は2つの展示室に分かれており、第一展示室では考古・歴史部門として、宮古に人々が住み着いた時代から第二次世界大戦までを、民俗部門として伝統芸能や行事を紹介しています!

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花笠マハエ