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「ちむどんどん」で平良三郎役を務める片岡鶴太郎さんに単独インタビュー!

掲載日:
2022.09.13

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で、横浜鶴見にある沖縄県人会の会長 平良三郎役を演じる片岡鶴太郎さんに、おきなわ物語編集部が単独インタビューを行い、片岡さんが感じている「沖縄の魅力」や「ドラマを通じて伝えたいメッセージ」などをお伺いしました。

片岡鶴太郎さんが考える沖縄の魅力とは?

「沖縄」は都会に住んでいる人間が忘れてしまっているものが息づいている場所

沖縄の魅力はやっぱり「豊かな自然」。
本土にはない海の美しさ、自然の豊かさ、それから人の温かさ。
これが何をさておいても沖縄の魅力ですね。

そうした魅力に惹かれて沖縄に行ってみたいという人がものすごく多い。
特に海外には行きづらい現在の状況で、国内で旅行に行きたいと思った時に沖縄はすぐに思い浮かべる素敵な場所です。

沖縄には、独特のエネルギーというか、都会に住んでいる人間にとっては、忘れてしまっているものが息づいている場所だと感じています。そうした魅力に惹かれて、多くの人が来ているのではないでしょうか。

自然と離れた生活をしている現代人。どこかに置き忘れているものがいっぱいある。
沖縄には、自然と生き物たちとの共存がある。
そうした魅力に触れることによって人間としての心の豊かさを取り戻し、忘れてはならないものにはっと気づかされることがある。沖縄はそういう場所なのではないでしょうか。

ちむどんどんで演じる平良三郎さんはどのような人物ですか?

三郎は「青春」というものを精一杯生きてきた人

三郎は、鶴見の沖縄県人会の会長で、ウチナーンチュではなく沖縄二世という設定。
都会で生まれ育って、島言葉を話さずに、沖縄の文化も知らずに育ってきた。
そこが、三郎としてのコンプレックスでもあるんだと考えています。

同時に、三郎の父親が県人会の会長を務めて、父に対する想いや尊敬もある。
自分も沖縄の血を継ぐ人間として、鶴見に住む沖縄の人たちを守っていきたい、サポートしていきたいという想いの強い人だと思います。

三郎は、若い時は父に反発もした。やんちゃもした。恋愛も喧嘩も。
「青春」というものを精一杯生きてきた人。心に背負った傷も持っている。酸いも甘いも経験してきた人。男としての経験してきた厚み、深みを持っている人。だと感じています。

どのような想いで三郎さん役を演じていらっしゃいますか?

三郎のように深みのある言葉を言える人物でありたい

三郎は、多くは話さないが、ぽつぽつと発する言葉に深みがある。

三郎には「俺が行かなきゃしょうがねーだろ」的な男気があり、ドラマの中で揉め事が起こると、きまって三郎がまとめ、解決に導いてきた。
そうした揉め事の解決や、いろんな人たちの相談に対する解決策を的確に言葉する。
そうした役回りのため、要所要所で三郎さん語録が生まれている。

三郎としてセリフをいただいた時、「この人のように深みのある言葉を言える人物でありたい」と思いながら、これまで演じてきました。

鶴太郎さんにとって「ちむどんどん」はどのような作品ですか

「ちむどんどん」には胸が打たれるほど素敵な家族が描かれている。

今回の作品は「家族の絆」がものすごく深く描かれている。

三郎は第6週から登場するのですが、登場前から作品を通してずっと、胸が打たれるほどの素敵な家族が描かれていて、特に、暢子が最初に東京へ行くバスのシーンは泣けましたね。
私も「なんて素敵な家族なんだろう」と思いながら見ていましたから。

それとなんといっても素晴らしいのは兄弟たちの絆。ニーニーが何度も何度も騙される度に、みんなでかばい合って・・・。
何度騙されてもやっぱり長男。家族にとって、ニーニーというのは特別なんですね。
ニーニーには、一日も早く立派な社会人になってほしいですね。(笑)

最後におきなわ物語の読者の皆様へメッセージをお願いします!

本土の方々は沖縄に対する憧れがあって、家族で旅行したいと思ってくれる方も多いと思います。実際に、今朝沖縄入りしたのですが移動するときの飛行機は、夏休みを楽しみに訪れる家族連れでいっぱいでした。
ちむどんどんを観て、沖縄の魅力を知った人たちがたくさん沖縄を訪れてくれるようになると私も嬉しいです。

片岡鶴太郎さんへのインタビューを終えて

去る8月28日に沖縄県名護市で開催された「ちむどんどんファン感謝祭」の開演前のお忙しい合間を縫ってインタビューにご対応いただきました。

鶴太郎さんとしてお話をお伺いしながらも、時折顔を出す「頼れる三郎さん」に、妙な「安心感」を覚えながら、鶴太郎さんが感じる「沖縄の魅力」や「作品への想い」を熱く語っていただきました。

インタビュー後に行われたトークショーでは、楽器が苦手という鶴太郎さんが、三線を弾くシーンの撮影が始まる1年前から毎日欠かさずに三線の練習に励んでいたというエピソードをお話されていて、鶴太郎さんの役作りと作品にかける想いを感じることが出来ました。
インタビューを終えた後に観る「ちむどんどん」と「三郎さん」からは、これまでと違った新たな一面を発見できそうな気がしています。

「ちむどんどんの舞台・沖縄」特設サイトを公開中!

「ちむどんどんの舞台・沖縄」特集ページでは、放送を機に沖縄をもっと知りたくなった方や旅したくなった方に向けた情報を発信しています。沖縄らしい食べ物や風景、沖縄特有の文化や風習などを少し掘り下げて知ることができる「ドラマに出てくるアレ」や、ドラマに出てくるうちなーぐちの意味と使い方がイラストでわかる「ちむどんどんで使われるうちなーぐち」など様々な切り口で紹介していますので、是非この機会に合わせてご覧ください!