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沖縄の伝統芸能 エイサー

三線の音色にのせた躍動感あふれる演舞や太鼓の音が人々の心をも躍らせ魅了してやまない沖縄の伝統芸能エイサー。
沖縄の夏の風物詩をもっと知ってさらに沖縄の夏を楽しんでみませんか?

エイサーとは?

沖縄の6~9月のお祭りやイベントでよく見られるエイサー。
三線の音や歌に合わせて複数人で奏でる太鼓の音は迫力満点で心躍りますね。
運動会や体育祭の演目として踊られることも多く、沖縄県民ならほとんどの人が一度は踊ったことがあるのではないでしょうか。

そんなエイサーですが、もともとはお盆の最終日に先祖の霊をあの世に送り出すために踊られる踊りで、県外でいう盆踊りのようなもの。先祖崇拝の強い沖縄では、お盆はとても大切な行事のひとつ。現在も旧暦で行事を行うことが多い沖縄では、お盆も旧暦の7月13日~7月15日に行われており毎年時期が異なります。(2019年のお盆は、8月13日~8月15日で新暦と一緒)

お盆の期間中は、仏壇のある家庭は仏壇に三度の食事をお供えして線香をあげたり、仏壇のない家庭は仏壇のある親戚の家をまわり、お中元をお供えし線香をあげたりします。
初日の13日は「ウンケー(お迎え)」、14日は「ナカヌヒー(中の日)」、15日は「ウークイ(お送り)」と呼ばれ、なかでも、ウンケーとウークイは大事な日。

ウンケーの日には、仏壇の掃除や果物などをお供えしたり、夜にはウンケージューシー(炊き込みご飯)をお供えして先祖をお迎えしたりします。ウークイの日には、三枚肉や厚揚げ豆腐、天ぷら、かまぼこなどが入った重箱をお供えしたり、「うちかび」というあの世のお金を燃やして家族や親戚でご先祖様をお見送りしたりします。
※各家庭や地域によって異なります。

そのご先祖様を送り出すために各地で踊られるのがエイサーで、各地域では、地区(字)ごとの青年会が市町村内や区域内の道路をエイサーをしながら練り歩きます。
これを「道じゅねー」といい、ご先祖様を見送るためだけでなく、各家の無病息災や家内安全、繁盛を祈って踊られます。最近では、ウークイの日に限らず、お盆期間中であれば、昼夜問わずに道じゅねーするところもあるようです。

この道じゅねーですが、地域の境目などで青年会同士が鉢合わせることもあり、その際にはどちらがペースやリズムを崩さずに踊れるかなどを競う、「エイサーガーエー(オーラセー)」が行われます。
ガーエーやオーラセーは方言で、争う、決闘、喧嘩などの意味。より太鼓の音や音楽、声を高らかにし各青年会が同時に踊り合い対決します。エイサーが盛んな本島中部では、2~4地区の青年会が時間や場所を事前に示し合わせて行う場合もあり、真夜中過ぎまで観客も一緒に盛り上がることもあるそう。

戦前はご先祖様の霊を見送るために踊られていたエイサーですが、戦後はエイサーのコンクールが行われるようになりどんどん変化していきます。各地の青年会が観衆にアピールするために隊系や振付、衣装、音楽などに工夫を凝らし、華やかなエイサーへと変化してきたのです。
創作エイサーでは、獅子舞を取り入れたり、旗を複数取り入れたりと、エンターテイメント色が強くとても華やかなものも。
曲も流行りの歌謡曲を使ったりするので、観光客の方も馴染みやすいかもしれません。

どの団体もそれぞれの個性があって素敵なので、色々と見比べてお気に入りの団体を見つけてみてはいかがでしょうか?

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掲載日:
2018.07.26

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花笠マハエ