首里高生が挑む、沖縄の味の新しい伝え方
- 掲載日:
- 2026.06.22
首里城の復興とともに歩む若い力
2019年の火災から復興が進む首里城。2026年11月22日(日)に正殿復元の完成式を開催し、11月23日(月・祝日)に正殿の一般公開を開始することが決まりました。そんな首里城のすぐ隣で学ぶ首里高校の生徒たちが、沖縄の食文化を未来へつなぐ新たな挑戦を始めました。
舞台は全国の高校生が地域食材を活用した料理を競う「ご当地!絶品うまいもん甲子園」。第14回大会で準優勝に輝いた首里高生と、株式会社日本アクセスがタッグを組み、“首里高生のレシピを、実際の商品として世の中に届ける”プロジェクトが始動しました。
歴史と文化が身近にある学びの環境
沖縄県立首里高等学校は、2025年に創立145周年を迎えた伝統校。普通科と染織デザイン科の2学科を設置し、学校のすぐ横には世界遺産に登録された首里城がそびえたつなど、沖縄の歴史と文化を感じられる場所に校舎があります。
生徒たちは日々の通学や学校生活のなかで、沖縄の歴史や伝統文化に自然と触れながら学んでいます。2019年の火災以降、首里城が再びその姿を取り戻していく過程を間近で見守ってきた世代でもあり、地域の文化や伝統を未来へ受け継ぐことの大切さを実感しています。今回の取り組みも、沖縄の食文化という地域の宝を次世代へつなぎたいという思いから生まれたもの。首里高生たちは、首里城復興とともに歩みながら、地域の魅力を新たな形で発信する挑戦を続けています。
高校生のレシピを、商品として届けるプロジェクト
株式会社日本アクセスは、昨年の第14回「うまいもん甲子園」準優勝校(首里高校)と共に商品開発に取り組みました。
商品開発に関するルールは2つです。
1つ目は、老若男女に親しまれる「おむすび」をテーマに、ご当地を象徴するメニューや食材を活用しレシピを考案すること。
そして、2つ目は品質を保ったまま全国へお届けするため、冷凍食品での商品化を前提とした商品開発を行うこと。
このテーマとルールをもとに首里高生がレシピを考案し、度重なる打ち合わせや試食を行いながら商品を作りあげました。
おばぁ直伝の味から生まれた「じゅ~しぃおむすび」
沖縄の家庭で親しまれてきた郷土料理の味を、もっと多くの人に届けたい――。
そんな想いから首里高校の生徒たちが考案したのが「じゅ~しぃおむすび」。じゅーしぃ(炊き込みご飯)やアンダンスー(豚味噌)、にんじんしりしり(千切りにしたにんじん炒め)など沖縄らしい食材や料理を一つにまとめた一品となりました。
沖縄の名物をおむすびひとつで味わえるように考えた一品です!
アンダンスーやにんじんしりしりは、おばぁに習った私たちオリジナルのレシピです。
沖縄の味をうさがみそーれ!(めしあがれ!)
第14回ご当地!絶品うまいもん甲子園で準優勝に輝いた首里高生の3人
アイデアを“売れる商品”へ
首里高校の生徒たちは、日本アクセスの商品開発部の担当者と意見を交わしながら、地域の魅力を伝える商品づくりに取り組み、実際のビジネスの現場を学びました。
「料理を作る」から「商品を届ける」へ
地元の味を全国に届けるため、生徒たちは冷凍後の味や食感の変化について検証を重ねました。家庭で作る料理と商品として販売する食品の違いを知り、多くの工夫や改良を経て商品化を目指しました。
また、商品として販売するためには、おいしさだけでなく品質の維持や安全性、流通方法も重要です。生徒たちは製造から販売までの流れを学び、消費者の手元に届くまでを見据えた商品づくりの大切さを実感しました。
料理のアイデアを考えるだけでなく、商品として多くの人に届けるために必要な工程を学んだ生徒たち。開発から販売までの流れを体験することで、食を通じて地域の魅力を発信する視点や、社会とつながる力を育みました。
おばぁの味から始まる未来へのバトン
首里高校生たちの挑戦は、単なる料理コンテストや商品開発ではありません。復興が進む首里のまちで受け継がれてきた食文化や人々の想いを、次の世代が新しい形で発信する取り組みです。首里城が未来へ受け継がれていくように、沖縄の味や文化もまた、高校生たちの手によって未来へとつながっていきます。
今後、商品のパッケージや店頭POPのデザインも高校生のアイデアが形になっていく予定です!完成した商品は、実際の売り場で手に取っていただける可能性もあります。ぜひご期待ください!
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沖縄が好きな人、沖縄に行きたいけどなかなか行けない人に沖縄の味を感じてほしいと思い、この商品を考えました。
じゅーしぃやポークたまごおにぎりは有名ですが、具材入りのじゅーしぃおにぎりは見たことがなかったので、食べてみたいと思ったことがきっかけです。
沖縄の郷土料理のひとつであるにんじんしりしりや、大会でも使用したアンダンスーを取り入れました。
県内の人にもおいしいと思ってもらえるようアンダンスーの味付けやじゅーしぃの塩味調整が難しかったです。
じゅーしぃの香りや味、アンダンスーを広げる範囲、にんじんしりしりの食感、見た目がおいしそうに見える具材選びなど、味も見た目もこだわりました。
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