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11月16日は「いい色・琉球びんがたの日」

掲載日:
2022.11.16

11月16日は「いいいろ」の語呂合わせから「いい色・琉球びんがたの日」として、琉球王朝時代から続く「顔料」と「染料」を併用した「琉球びんがた」の活用の場を広げ、技を次世代へ引き継ぐことを目的に、2019年に日本記念日協会によって認定されました。

琉球びんがた(紅型)の特徴

13世紀頃に生まれたと言われている「琉球びんがた」は、沖縄の豊かな自然風土の中で生まれ、独自の染技で育まれてきた沖縄の染物です。長い歴史の中で、古くは王族や士族をはじめ、今なおその独特な美しさ・華やかさで人々を魅了し続けています。

「琉球びんがた」のびんは「色彩」を意味し、がたは「模様」を意味していると言われています。
いろいろな手法によって白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に染め分けられ、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方が「琉球びんがた」の特徴となっています。

琉球びんがたを100年先まで残していくための様々な取り組み

沖縄の風土と文化が育んだ、美しい染め物 琉球びんがたを未来に繋げ、産業として活性化させるため、沖縄県内では様々な取り組みがスタートしています。

一般社団法人琉球びんがた普及伝承コンソーシアムでは、びんがた職人が制作した作品をデジタルデータ化し、作品の背景にあるストーリーをデザインに結び付けながら商品開発、企業へのデザイン提供を行っています。

「いい色・琉球びんがたの日」に合わせて11月16日に、琉球びんがた事業協同組合、琉球びんがた職人、民間企業が連携したコラボ商品などが発表され、美しい琉球びんがたのデザインをモチーフに、すでに活用がスタートしている商品や、今後発売が予定されている商品などがお披露目されました。

琉球びんがたに触れたり体験できる施設

2022年4月30日(土)に那覇市首里にグランドオープンした「首里染織館 suikara」は、実際に琉球びんがたを見て、触れて、体験することが出来る施設となっています。

施設の1階は展示ギャラリー・ショップコーナー・情報コーナー、2階には琉球びんがた事業協同組合、3階には那覇伝統織物事業協同組合が入居していて、お気に入りのびんがた商品を購入することもでき、実際に染め物を体験することもできます。