新型コロナウイルスの影響により、掲載情報が変更となっている場合がございます。最新情報は、各施設などの公式サイト・SNSなどにてご確認ください。

世界自然遺産やんばるアドベンチャーウォーク 楽しみながら、森を『学び』『守り』『育てる』
手付かずの原生林が残るやんばるの森

世界自然遺産やんばる
アドベンチャーウォーク
楽しみながら、森を
『学び』『守り』『育てる』

YAMBARU × SDGs

陸の豊かさも守ろう

世界自然遺産
『やんばるの森』をガイド散策
森を楽しみ学んで守る〜
体験学習アクティビティ

世界自然遺産登録地域を有し、地元の人に“やんばる”と呼ばれ親しまれている沖縄本島北部エリア。 名護東道路の開通により、沖縄自動車道・許田(きょだ)ICから、東海岸に位置する東村までは30分ほど。窓の外には海あり山ありマングローブありと、絶好のドライブコースです。

ガイドさんに導かれて、「やんばるの森」へ。
楽しく散策しながら、この森の多様性や自然保護の取り組みを体感してみましょう。

森を感じて、やんばるの森を知ろう!

yanbaru-img01
ベテランガイドの鳥居信司さん。
オーストラリア世界遺産ガイドとして、グレートバリアリーフなど同国の世界自然・文化遺産の案内を務める。
2015年11月よりヤンバルンチャーのガイド代表に。

ピンクのドアをくぐって、坂を下り森に足を踏み入れると、まるでスイッチが入ったように空気が変わるのです。 木々を揺らす、しっとりと心地よい風。そして、渓流のせせらぎと鳥や虫たちのさえずるハーモニーが、一瞬にして日々の喧騒を忘れさせてくれます。

yanbaru-img02
ピンクのドアをくぐるとすぐに、やんばるの森が現れます。
yanbaru-img03
坂を降りると渓流が流れ探検隊気分に。長靴も貸してくれるので安心。
yanbaru-img04
yanbaru-img05
細い小径を進むにつれ、ジュラシックパークの世界へタイムスリップしたような亜熱帯植物が生い茂り、
ワクワク感が高まります。

日本の両生類、
爬虫類の約60%が生息!
世界でも有数の多種多様な生態系

気分が高まってきたところで、鳥居さんが芸人さんのような声と口調でレクチャーを始めてくれました。

「やんばるの森は、1億年前から生き続けている古い森なんです。この森には日本の両生類、爬虫類の約6割が生息し、多種多様な生態系を育んでいます。希少な固有種、絶滅危惧種も多く、2021年7月ユネスコ世界自然遺産に登録されました。」

生きた化石とも呼ばれる、背の高いシダ植物「ヒカゲヘゴ」や、トトロの傘でおなじみの「クワズイモ」など、森の中では珍しい動植物をたくさん見ることができます。

yanbaru-img06
yanbaru-img07
yanbaru-img07_2
yanbaru-img08

なぜ多くの動植物が、この森に存在しているのか?それはなんと、年間2000ミリを超える雨が亜熱帯林を育んでいるからだそう。鳥居さんの優しいガイドを聞きながら、マイナスイオンに包まれた森を進んでいきます。

yanbaru-img9
やんばるのシンボル、巨大なゼンマイのようなヒカゲヘゴ。10m以上の大きさになり日陰を作る。
yanbaru-img10
yanbaru-img11
幹の部分の模様が小判に似ていることから、ヒカゲヘゴに触るとお金持ちになるとの言い伝えも
yanbaru-img12
トトロでおなじみのクワズイモ。大人の傘になるような大きさに。
yanbaru-img13
至る所に自生している島バナナ。バナナは木ではなく常緑多年草。草の一種なのです。
yanbaru-img14
パパイヤの木。本州ではフルーツとしてたまに見かけるくらいですが、沖縄では炒め物などにするポピュラーな食材。

身近な世界自然遺産〜
そのメリットとデメリット

yanbaru-img15

「やんばるは那覇空港から車で2時間もかからないほどのアクセスの良さで、その他の世界自然遺産地域と比べて、気軽に行けるのが大きなメリットですよね。 こうしたガイドツアーなどで、楽しみながら大自然と触れ合い、その自然を少しでも残していこうという意識を持っていただければと願っています」と、鳥居さんは笑顔で話す。

同時に、身近な世界自然遺産であるだけに、課題も抱えているそうだ。
「アクセスしやすいということは、それだけ多くの人が訪れやすく、身近であるということは生活圏も近く、周辺にも集落が多い。人間の生活圏に近いやんばるの森は、それだけ生態系を壊されやすい、とても繊細な世界自然遺産なんです。」

yanbaru-img16

やんばるの森を守り、
未来へ引き継ぐために

やんばるで最近問題になっているのが、外来種による被害。特定外来生物に指定された「ツルヒヨドリ」というツル性植物は1日に10センチも伸びるほど強い繁殖力で、他生物が生存できないほど繁茂し生態系に影響を与えてしまいます。

「このツアーを通してできることは限られていますが、まずはこの現状を知ることが大切なのです。やんばるアドベンチャーウォークでは参加者の方へも、ツルヒヨドリなどの外来植物駆除の協力を呼びかけています。」と鳥居さん。 ツアーを通して、この森を「守り、育てる」活動にも参加してみてはいかがでしょうか。

yanbaru-img17
アメリカハマグルマ。可愛い見た目ながら、すさまじい繁殖力で他の植物の生長を妨げる。
あまりの量の多さに特定外来生物に指定されていませんが、沖縄全域で問題視されている外来種。
yanbaru-img18
ツルヒヨドリ。世界ワースト外来種の一つ。なかなか根絶できないので駆除をし続けなければならない。

やんばるの森でみられる希少生物

yanbaru-img19
アカショウビン
yanbaru-img19_2
オキナワイシカワガエル
(青は激レア)
yanbaru-img19_3
イボイモリ
yanbaru-img19_4
リュウキュウヤマガメ
yanbaru-img19_5
オオゴマダラ
yanbaru-img19_6
オキナワキノボリトカゲ

やんばるアドベンチャーウォークを
体験するためのポイント

「身近」=「私たち一人ひとりの行動が大きな影響を及ぼす」世界自然遺産でもある、やんばるの森。訪れる際には、周辺集落の住民への配慮や、山道での運転マナーなどに気をつけることが必要です。 事前の心得と準備をしっかりと持つこと。安全に自然を楽しむことが、この世界の宝物を未来に受け継ぐことにも繋がるのです。

やんばるの森と正しくふれあうためにツアーの前日は、「やんばる3村ルール&マップ」をチェック。

自然を楽しむために知っておきたい、アドバイスや注意事項、ルールや心得が書かれています。
自分の身を守り、自然を楽しむために、予習しておきましょう。

やんばるアドベンチャーフィールド

〒905-1205 沖縄県国頭郡東村慶佐次718-28
TEL:0980-43-2666
掲載日:
2022.12.01
更新日:
2022.12.07

※掲載内容は、掲載日もしくは更新日時点での情報です。最新情報は、ご利用前に各施設などにご確認下さい。

お気に入り登録について

あなたの「お気に入りリスト」をみんなと共有しよう!

当サイトでは、情報一覧の♡アイコンや各ページに表示されている「お気に入り」ボタンをクリックすることで、あなただけの「お気に入りリスト」が作成できます。 下記「お気に入りリストを共有する」ボタンをクリックすると、SNSなどで共有できるあなたオリジナルの「お気に入りリスト」URLが発行されます。

お友達やご家族と共有したり、PCで作成したリストをスマートフォンに送ったり、旅のプランニングに是非お役立てください。

お気に入りリストはこちらから

花笠マハエ