6月23日は、沖縄慰霊の日
- 掲載日:
- 2022.06.17
6月23日は、沖縄戦での犠牲者の霊を慰め世界の恒久平和を願う日「慰霊の日」です。
慰霊の日とは
77年前の6月23日に、太平洋戦争末期に県民を巻き込んだ地上戦が終結しました。
沖縄県では、沖縄戦の終結の日を、沖縄戦の戦没者の霊を慰め平和を祈る日「慰霊の日」として県の条例で記念日に定めています。
例年、糸満市摩文仁(まぶに)の「沖縄平和祈念公園」では、沖縄全戦没者追悼式が執り行われています。
沖縄県全域では正午の時報とともに鳴るサイレンにあわせて1分間の黙祷を捧げ、戦没者を追悼する沖縄県民にとっては大切な日となっています。
沖縄戦とは
太平洋戦争末期の1945年、米軍を中心とする連合軍と、日本軍との間で行われた戦いのことです。
連合軍による沖縄侵攻の目的は、日本本土への進攻と攻略のための航空基地確保と補給基地の確保であったと言われています。
米軍は1,500隻近い艦船と、約54万人の兵員をもって沖縄本島に上陸を開始し、沖縄の海はたくさんのアメリカ軍の艦船で埋め尽くされていたといいます。
戦中に使用された銃弾・砲弾の数は、約20万トンともいわれ、地形が変わるほどの激しい艦砲射撃は「鉄の暴風」と表現されるほどでした。
米軍の慶良間諸島上陸により始まった激しい地上戦により、20万人を超える大切な命が失われています。
一般の犠牲者は約9万4千人といわれ、地上戦により多くの一般市民が命を落としたことになります。
平和について学べる県内施設
日本の中で唯一住民を巻き込んだ地上戦が行われた沖縄には、多くの歴史的な戦争戦跡や平和学習施設が存在しています。
糸満市摩文仁の丘にある「平和記念公園」には、沖縄戦の写真や遺品などを展示した平和祈念資料館や、沖縄戦で亡くなられた全ての人々の氏名を刻んだ「平和の礎」、戦没者の鎮魂と永遠の平和を祈る「平和祈念像」などがあります。
また、「ひめゆり平和祈念資料館」には沖縄戦で亡くなったひめゆり学徒227名の遺影や遺品、生存者の証言映像や手記が展示されています。「ひめゆりの塔」のそばのガマ(防空壕)の実物大模型があり内部を見ることができます。
他にも沖縄県内には、沖縄戦を知ることができる様々な施設があり、戦争の悲惨さや命の尊さについて考えたり、平和を学ぶことができます。
沖縄戦が終結した日から77年後のこの日。
二度と戦争が起こらないために何ができるか。皆さんも一緒に、平和ついて考えてみませんか?