観光客のみなさまへ 現在、沖縄本島地域は少雨傾向にあり、ダム貯水率が低下し続けています。節水へのご協力をお願いいたします。

環境にやさしい滞在とは?

#南部

■沖縄旅行で、環境について考える。
これまでよりもちょっとアクティブで、
ちょっと優しい観光を。

那覇市久茂地、旅人もウチナーンチュも行き交う繁華街の端っこにある「THE KITCHEN HOSTEL AO」。
1Fがカフェ、2Fが宿泊施設になっていて、寝心地の良い上質なベッドとリーズナブルで美味しい朝食が自慢のホステルです。
一見するとアメリカンスタイルのインテリアがお洒落な普通のカフェですが、入ってみると様々な環境に対する配慮があり、たくさんの気づきを得ることが出来ます。

ホステル事業部マネージャーの上原綾乃さん。
5年程前からエシカルな活動に関わってきた上原さんは、約1年半前、こちらの「THE KITCHEN HOSTEL AO」のリニューアルオープンを期にマネージャーに就任。
カフェでのお菓子のバルク売り、県産パイナップルの繊維で作られたストロー、エコラップや「mymizu」ステーションの導入など、様々なサスティナブルなスタイルを取り入れています。

■お菓子のバルク売りと
エコラップでプラゴミ削減

カフェでは、県内で2件しか扱いのないお菓子のバルク売りを導入しています。個包装をしないから、大幅にゴミが削減出来ます。オーガニックのナッツやドライフルーツなど、素材に拘ったお菓子が1カップ500円から。

もともとは上原さんが趣味で作っていたという「エコラップ」は、使い捨てのラップと違い何度でも洗って使えるのでゴミの削減に繋がります。着なくなった衣類など余った布をカットして蜜蝋でコーティングしているので、電子レンジには使えませんが、体温で温めるだけで簡単に型がつくのでカフェでも朝食のサラダなど、様々なところで活用中。作り方はとても簡単なので、スタッフへ希望を伝えていただければエコラップを作成するワークショップの開催も可能です。

バルク売りのナッツを入れてみました。このままポケットやかばんに入れて持ち歩き、食べ終わったら畳んで仕舞い、ホステルに戻ってから軽く洗えばOK。エコバック同様、かばんに入れておいたら、いろいろ活用できそうですね。

■お水だけでも、気軽にどうぞ
ーmymizuステーションー

「mymizu」とは、カフェや公共施設など無料で飲み水を提供してもらえるスポットを紹介するアプリ。マイボトルを持ち歩いて、必要に応じて給水させてもらうことで、ペットボトルの削減に繋がります。

東京を中心にSDGsに取り組む全国の企業や自治体などでも給水パートナーが増えていて、沖縄にも少しずつ浸透してきたところです。カフェの利用はなく、お水だけもらいに来るのもウエルカム。

「東京では50mおきくらいにmymizuステーションがありますが、沖縄では増えてきているといいつつもまだまだ。もっとパートナーが増えて、どこでも給水できるようになったら当たり前にマイボトルを持って歩く習慣が出来るはずなので沖縄でも浸透してほしいですね」と上原さん。

■電動キックボードによる、新しい観光のスタイルの可能性

沖縄旅行の拠点を那覇にすると、悩むのは移動手段。
街歩きは楽しいけれど、那覇って意外に広くて徒歩だけでは大変です。
でも、中心地はいつも混んでいて駐車場もあまりないから、車での散策はちょっと億劫。1人なのに5人乗りの乗用車を借りるのは、環境にだって優しくない。
そんな時に活躍するのが、「THE KITCHEN HOSTEL AO」で貸し出している電動キックボードです。

自らを広告塔に、毎日のように乗って那覇の街を散策している上原さん。
最近では認知度が上がってきた電動キックボードですが、出始めの頃は悪いイメージもありました。だからこそ、イメージを変えるべく、ルールを守って毎日丁寧に運転しているうちに、興味を持って声をかけてくれる人が増えたといいます。

電動キックボードは、原動機付自転車(原付)と同じ扱いのため、ヘルメットの着用と原付免許が必須です。ガソリンを使わないから空気を汚さず、最高時速20キロとゆったりとしたスピードで走れるので細い路地や街の散策にぴったりなのです。

「今までと違う旅のスタイルとして、なにか新しいことをやってもらいたいと思ってこの電動キックボードを導入しました。毎日これに乗って散策していくうちに、色々な発見や出会いがありました。今後は、キックボードを使って沖縄の歴史文化を知ってもらう、リトリートツアーなども提案していきたいと考えています」と上原さん。

■サスティナブルなスタイルを、ゆるく提案するホステル

「THE KITCHEN HOSTEL AO」では、SDGsの取り組みを意識しつつも、あまりストイックになりすぎないように気をつけていると上原さんは言います。
「だって一人でも気軽に来れてリラックス出来る空間を提供したいじゃないですか。ストイックになり過ぎたら息苦しいし、同じ思考の人しか来てくれなくなる。色々な考えの人が来て、うちの取り組みに気づいてちょっとでも環境について考えて行動してくれるようになったら良いなと思っています。これは私の個人的な意見ですが、これからの時代、環境に配慮した行動を出来る人の方が生き残っていくと思うのです」と上原さん。

ベッドルームは男女MIX(カップルで一緒に宿泊したい方もこちら)、女性専用エリアと2つに分かれています。どちらにもエントランスがあり、宿泊者しか入れないよう施錠されるため、セキュリティは万全。スタッフも24時間常駐するので、女性ひとりでも安心です。

ベッドマットやリネンは上質なものを使い、寝心地抜群。各ベッドにはコンセントやライトも設置されているので、安心して旅の疲れを癒やすことが出来ます。ベッドメイクは専門のスタッフが行いますが、チェックアウトの際には宿泊者自身がシーツ類をはがして指定の場所へ。

共有スペースが広く、開放的なので圧迫感は感じません。一人旅でも、グループでも。リピーターが多いのも頷けます。
タオルは有料でレンタル。その他のアメニティ類は、必要な分だけフロントで受け取ります。

スタッフはみんなママ。
だからこそ、細部まで清潔な気持ちの良い空間を作り上げることが出来るのです。

最近は「THE KITCHEN HOSTEL AO」の取り組みを自然に受け入れ、リピーターになってくれているお客様も増えています。「アメニティはいらない」と持参してくれることも。そんな小さなことの積み重ねが、地球のためになり、結果として自分のためにもなるのです。

INFOMATION
THE KITCHEN HOSTEL AO
掲載日:
2023.10.26
更新日:
2023.10.27

※掲載内容は、掲載日もしくは更新日時点での情報です。最新情報は、ご利用前に各施設などにご確認下さい。

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