
Ethical Travel
循環型のエシカルファッション

小さくて大きなアクションを!
地球を想うエシカルライフスタイルショップ
沖縄県本島中部に位置する北谷町にお店を構える「エシカルストアRE/AO(リアー)」は、代表の村田祐梨(むらたゆり)さんが、貧困問題に対する疑問や「美しい海を守りたい」という想いから2020年11月にオープンしたライフスタイルショップです。



例えば廃タイヤを再利用したサンダル「indosole.(インドソール)」や、すべて生分解性素材でできている「セルロース×へちまスポンジ」、着古されたインドの民族衣装サリーから作られた「マルチクロス」、廃棄されたペットボトル約2本分から作られたサングラス「PLAGLA」、100%紙でできたエコな「紙ハンガー」など、日常に取り入れやすいエシカルなグッズが並んでいます。


こちらで扱う約200種類の商品は、どれも環境に配慮したものばかり。



量り売りで“脱プラスチック”。
水に還るやさしい洗剤
最近注目されているのは、海洋汚染の原因のひとつである“プラスチックごみ”を出さない量り売り。エシカルストアRE/AOでは、容器を持参することで、洗剤やボディソープ、ハンドソープなどを必要な量だけ購入することができます。
村田さんのおすすめは、100%植物由来の洗浄成分でお肌にも環境にも負担をかけない“すすぎ0”で使える洗濯洗剤「海へ…Step」。洗濯時は「洗い」と「脱水」のみで「すすぎ」なしでも、1回すすいだ時と同じ洗浄力を実現しており、さらに柔軟剤を加えなくてもふんわり仕上がるのも人気の理由です。
希釈して作ったスプレーは、家中のお掃除やお皿の拭き取りにも使うことができ、万能。プラスチックごみが減り、さらに節水することもできる魅力的な商品です。
廃棄される生地をリメイクして
新しい洋服に


使用するのは、廃棄前の古着や県内の工場から譲り受けたデッドストック生地(流通在庫品)。

危機感を抱いた村田さんは、衣類の廃棄や環境負荷を減らすために「環境に配慮した循環型のエシカルファッションブランド」の展開を考えるようになったといいます。
原料を新しく調達することなく、すでにある服や本来であれば捨てられるはずの廃棄物にデザインや村田さんのアイデアをプラスし、新しいカタチで生まれ変わった1着。

「祖母の影響で、中学生の頃から洋服を作り始めました」と話す村田さんは現在、廃棄前の古着やデッドストック生地を使用し、アップサイクルでの洋服作りにも取り組んでいます。

服飾専門学校を卒業後、アパレル企業でデザイナーとして活躍していた村田さんですが、働くうちに、短期間のサイクルで洋服が大量生産されることに疑問を感じ始めたそうです。
「服の原料を作るのには大量の資源が必要になります。つまり、洋服を製造する過程で地球に負担をかけてしまっているんです。そして“フェアトレード”とはかけ離れた服作りの裏側や現実にも気づいてしまいました」と村田さん。

もう袖を通すことのない沖縄かりゆしウェアやウェディングドレス、着物など「限りある資源を最後まで無駄にしない」そんな村田さんの想いがアップサイクルの洋服には詰まっています。
さらに店内ではアクセサリーブランド「Limer lana」のピアスやブレスレット、ネックレスも販売。Limer lanaは「仕事を得ることが困難な女性たちが手に職を持ち、自分たちの力で十分な生活ができる環境を作ってもらいたい」という村田さんの想いから誕生したブランドです。


アクセサリーの製作を行うのはフィリピンのセブ島に住む女性たち。技術指導を行うために村田さんは何度も現地を訪れ、製造・販売を通して現地の女性の雇用づくりに取り組んでいます。
アクセサリーに使われている貝殻やパールなどは現地でとれた天然素材で、売上の一部は生産地や周辺の貧困地区に住む子どもたちの生活支援・教育支援に役立てられます。
近年は急速に世界のグローバル化が進んでいますが、同時にさまざまな社会・環境問題も山積みになっています。
個人の力では地球規模の問題を解決することは難しいかもしれませんが、未来のために今できる選択はあるはずです。

地球や環境に優しいプロダクトを目にする機会が増えてきた昨今。決して無理することなく、私たちひとりひとりが毎日のお買い物や日々の生活の中で自然と“エシカルな選択”ができるようになれば、明るい未来に繋がると思いませんか?
そんなヒントを与えてくれるショップ、エシカルストアRE/AOへ、ぜひ一度足を運んでみてください。

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エシカルストアRE/AO
沖縄県中頭郡北谷町美浜2-5-9 1F