飲食浦添市

オハコルテ港川本店

浦添市港川の外人住宅街に本店を構えるフルーツタルト専門店「オハコルテ」。コロナ禍にあっても、スタッフ一丸となり共通の夢に向かって突き進んでいる

訪れる人、そして働く人の双方にとって居心地の良い場所を目指して

観光バスが乗り付ける人気店もコロナ禍で苦境に

観光バスが乗り付ける人気店もコロナ禍で苦境に

 「オハコルテ」は、沖縄県内でも大人気のフルーツタルト専門店。オープン以来、素材の美味しさを最大限に活かしたメニューと可愛らしいパッケージで県内外の幅広いファンを獲得している。
「はじまりは2009年、浦添市港川の外人住宅を改装して雑貨のお店として創業しました。 月イチの〈お庭市〉で手作りのお菓子を提供したところ、喜んでもらえたことがきっかけ。「それから現在に至ります」と話すのは、オハコルテの運営会社チューイチョーク株式会社の高良鐘乃事業部長。ちなみに米軍の元ハウジングエリアにある港川本店のハウスナンバーは「18」。自信のあるものを届けるという意味での「十八番(オハコ)」に、TARTE(タルト)の3文字を合わせて「oHacorté」(オハコルテ)と名付けたそうだ。
 コロナ前は観光バスが乗りつけるほどだった港川外人住宅エリアも、コロナ禍で県外からの客足が途絶え、一転して苦境に立たされることになる。
 「不特定多数の方々と接する仕事ですから、もし弊店で感染が広がったら…と悩みました。いったん全て休業しようかとも考えましたが、こういった状況だからこそ、辛い気持ちになっている方々に、美味しさを通してうれしいひとときを提供するのが私たちの使命ではないか?そんな思いから営業し続けることを決断しました」
 営業を続ける上で、店頭へ立つスタッフの不安な気持ちも受け止めた上で、なぜ私たちはお店の営業を続けるのかという想いを港川店スタッフへ伝えた。その後、スタッフから提案された感染対策も取り入れながら、皆で協力し合い店舗の営業を継続したのだそう。
「現在は那覇空港店と小禄店、港川本店の3店舗で営業しています。感染対策としては営業時間の短縮と、消毒と換気を徹底しております。また、店舗にいらっしゃるお客様を店内2組、イートイン2組の最大4組までとさせて頂いております」

課題解決の試みがコロナ対策に活かされる

課題解決の試みがコロナ対策に活かされる

 店舗での売り上げは大きく落ち込んだが、救いは10年ほど前から始めたオンラインショップ(https://shop.ohacorte.com)が着実に伸びてきているという着実に売り上げが伸びているという。また新しい試みとして、オンライン上でテイクアウト予約ができるようにしたところ、感染防止に大きく役立ったそうだ。
「カードでの事前決済ができるので、店頭ではお渡しするだけで対応できます。結果としてお客様の滞在時間が短くなり〈密〉を避けることができるようになりました」
そもそもこのサービスを始めるきっかけは新型コロナ対策とは別のところにあった。
「店舗が忙しくてお客様からの電話を取るのが中々できない上、商品内容について口頭のみで説明するのが難しいという問題がありました。また、せっかくご来店いただいても、お目当ての商品が売り切れということも多く、申し訳ない状況でした。オンラインなら商品の画像と説明文で、詳しく知ることができます。オンラインによる事前予約で売り切れも避けられるようになりました」

苦境の中でも前向きに次なるチャレンジへ

苦境の中でも前向きに次なるチャレンジへ

 苦境でも前を向いてチャレンジするオハコルテ。その一つが冷凍パン事業だ。
「休業中のベーカリー事業を、冷凍パンのオンライン販売で再スタートしようと準備中です」
 冷凍パンなら自宅のレンジを使っていつでも焼きたてが食べられる。また、カフェやレストラン、コンドミニアムに卸すBtoB事業も視野に入れているという。さらに冷凍パンには別のメリットも。
「ブーランジェ(パン職人)の働き方改革も考えています。わたしたちは誰よりも朝早く起きて働くパン屋ではなく、家族と一緒に家を出て、家族揃ってごはんが食べられるパン屋を目指しています。焼きたてのパンを食べていただくことも、スタッフが大切な人と過ごす時間も、どちらもあきらめません」
 スタッフのワークライフバランスにも考慮したい。その想いはスタッフに配る予定の手帳にも込められている。企業の信条や行動指針を簡潔に記した〈クレド〉が記載さており、オハコルテらしくおしゃれでかわいいデザインだ。
「実は私たちの目標は〈理想の街づくり〉なんです。食もその中の一つ。それを共に作っていく仲間として価値観を共有するために、この手帳を作りました」
 訪れる人、そして働く人の双方にとって居心地の良い場所を目指すオハコルテ。新型コロナという未曾有の困難にありながらも、その夢は決して潰えることはない。
「ハードなこともワクワク楽しめるような仲間たちと一緒に進んでいきたいですね。これからもお客さまへの感謝を込めてがんばります」

チューイチョーク株式会社<br>事業部長:高良 鐘乃さん
お話を聞いた人
チューイチョーク株式会社
事業部長:高良 鐘乃さん
店舗HP
https://ohacorte.com

2022年2月時点

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