より快適で安心な沖縄旅行をサポートするレンタカー会社「スカイレンタカー」。コロナ禍を経て生み出された沖縄地区の新サービスと、スタッフの心意気に迫った。
自由で快適な個人旅行に不可欠なレンタカー。県内では、沖縄本島、石垣島、宮古島で5店舗を展開するスカイレンタカーは、新型コロナウイルス感染拡大という難局を経て、新しいサービスや取り組みを次々と生み出している。
その一つは、より徹底した消毒の実施だ。以前から返却後の車両の清掃・消毒は行っていたが、コロナ以降は「ペン1本も使うたびに消毒する」というほど、徹底するようになった。
コロナ禍で観光客が激減し、レンタカー業界は大打撃を受けた。スカイレンタカーも例外ではない。一方、感染防止対策などを通じてスタッフが成長を遂げているという。那覇空港店で店舗サービス課長を務める伊佐昌美さんは語る。
「安心してご利用いただけるよう、お客様が触れるクレジットカード端末から自動販売機など、細部に至るまで消毒に気を配るようになりました。マスクを着用していても声がしっかり届く話し方や、目で笑顔を伝えることなども、意識できるようになりました」
コロナ以降、「密を避ける」「対面を減らす」ことがキーワードとなった。この課題に対応するため、主に2つの新サービスがスタートした。
1つは、那覇空港店、石垣島店、宮古島店で実施している「スマートチェックイン」。オンライン決済を済ませておくことで、店舗到着後は店内に入らずに乗車できる仕組みだ。伊佐さんはどこか嬉しそうに語る。
「混んでいる時は、店舗で30分以上お待ちいただくこともありました。契約の説明や手続きにも通常10分程度かかります。スマートチェックインでは待ち時間がありません。店舗到着後すぐに車にご案内し、説明も短縮できるので、約5分で出発できるんです」
もう1つの新サービスは、那覇店で2021年8月末にスタートした「スマートサービス」。予約から決済・乗車・返却までを、全てスマートフォンのアプリ操作のみで完結できる仕組みだ。那覇店店長代理の城間将蔵さんは、既存のカーシェアとの違いにも胸を張る。
「既存のカーシェアと違い、スマートサービスでは車両返却後には毎回、徹底して清掃・消毒しています。現在はテストケースで那覇店のみの実施ですが、将来的には台数を増やしていきたいです」
徹底した消毒や、スマートチェックインやスマートサービスなどの新サービス。いずれもコロナ禍を経て生み出された。「お客様をできるだけ早く、安心して出発させてあげたい」というスタッフの気持ちが込められた取り組みだ。
利用客の激減で、一時は従業員の約7割に休業を要請する厳しい状況だったのだそう。スタッフは不安を抱えながらも、限られた人員で「何ができるか」を問い直した。そんな中、幾つもの新プランも生まれている。
その一つが「医療従事者向けプラン」。休みなく働き続けた医師や看護師、薬剤師、高齢者施設の介護士など、医療関係者への感謝の気持ちを込めた特別料金プランだ。ワクチン接種を完了した観光客向けの優待キャンペーンも始めている。
沖縄では2021年9月末に緊急事態宣言期間が明け、来県客も増えつつある。伊佐さんと城間さんは喜びと願いを込め、言葉を続けた。
「常連の皆様との再会や、お客様が沖縄を楽しんでくださることが何よりの喜びです。私たちスカイレンタカーはもちろん、沖縄県内各地、さまざまな事業所で消毒を徹底するなど感染防止対策を強化しています。最高の沖縄旅行になるようお役に立ちたいです。安心してご来県ください」
2021年11月時点