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那覇空港

那覇空港は、沖縄の玄関口として国内外各地を結ぶ拠点空港であるとともに、県内離島と沖縄本島を結ぶハブ空港として重要な役割を果たしている。今回は、水際対策に取り組む現場を取材した。

利用者の皆さまが安心して降り立てる空港に

沖縄県との協力体制で水際対策を万全に

沖縄県との協力体制で水際対策を万全に

 2021年8月の輸送実績で、約26万人の旅客が到着した那覇空港。前年比は約136%と、底打ちからの回復傾向にあるように見える。「コロナ前に比べれば肌感覚で6割減。国際線がゼロになった影響も大きいです」と、苦しい実状を話すのは那覇空港ビルディング株式会社の新里慎太郎さん。水際対策の第一歩として、新型コロナウイルスが流行し始めた2020年4月、到着口と出発口にサーモグラフィーを導入。以降、発熱が認められた人には声をかけ、検査を促している。
「サーモグラフィーでの熱感知を実施してから、ほとんどのお客様は平熱の方ばかりですが、ごくまれに発熱されている方を検知し、検査を促した事例もあります。注意喚起という意味で多くの空港でもスタンダードなものとなっていて、利用されるお客様へ安心感を与える効果も出ていると思います」
 現在、沖縄県としては来訪者に対し、出発地での事前のPCR検査等を推奨しているが、諸事情で搭乗前に検査を受けられない人のために、那覇空港へ到着後にPCR・抗原検査が受けられる体制を整備した。この那覇空港PCR検査プロジェクト(通称NAPP)は空港1階に設置されている。また、県では旅行者専用相談センター沖縄(通称TACO)も同じく空港1階に設置。こちらは、発熱した人の電話相談に応じる窓口となっている。

玄関口の管理者としてベストを尽くす

玄関口の管理者としてベストを尽くす

 不特定多数の人が利用するターミナルビル。そこで消毒の専任スタッフを配置し、エスカレーターの手すりやエレベーターのボタン、発券機まわりなど、利用者が手指を触れる頻度が高い場所を巡回して消毒。接触による感染を防いでいる。
一方で、感染症対策の要点が見えてきた現在に比べ、当初は不特定多数の人が来る空港という場所で働くこと自体を不安に思うスタッフもいたのだそう。
「働く人間の安全・安心を守ることは、お客様の安全・安心にもつながります。そこで警備員や清掃員もマスクの上にフェイスシールドをつけるなど、スタッフを守ることも大切にしています」

お客様が少ない今だからこそ、できること

お客様が少ない今だからこそ、できること

 施設の補修・保全、設備の設置などを行うのも空港ビル管理企業としてのミッションだ。お客様が少ないという状況だからこそ発想を切り替え、前向きに取り組んでいることも。
「補修工事などは安全に進めやすいと捉えています。主に防災関連の工事が多いのですが、出発ロビー天井やバックヤードなどの補修は、お客様が多い時期は制限が多く工事しにくいのですが、今なら利用者への影響を最小限に進められます」
搭乗待合スペースの充電用コンセントを増設するなど、目立たないけれど利便性が向上する工事にも着手している。また、以前は台風で欠航が出ると空港での滞留者が目立ったが、航空会社や利用者の欠航や振替の判断が非常に早く、減少傾向にあるという。
台風や災害はゼロにできないが、現場の創意工夫で減災はできる。比較的時間の取れる今だからできることを一つひとつ重ねているのだ。
「日本全国に沖縄ファンの方々がいらっしゃいます、皆さまを一日でも早く笑顔でお迎えしたい。お客様の安全・安心と快適が途切れないよう、引き続き準備していきます」

那覇空港ビルディング株式会社<br>施設部施設課係長:新里 慎太郎さん
お話を聞いた人
那覇空港ビルディング株式会社
施設部施設課係長:新里 慎太郎さん
店舗HP
https://www.naha-airport.co.jp/

2021年10月時点

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