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農家とお店の美味しい関係
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農家とお店の美味しい関係

素敵な野菜を作る人、素敵な野菜料理を作る人。
この2組がいるからこそ、
私たちは美味しい料理をいただけるのです。
お店と生産家が、どのようにしてとっておきの
一皿を生み出すのか。
その現場に、ちょっとお邪魔してみました。

L LOTA x 奈良幹さんの畑L LOTA x 奈良幹さんの畑

遠くには緑豊かな山並みが連なり、鳥がのどかにさえずる大宜味の奥深く。隠れ里のようなこの場所に、約4000坪もの大きな畑が広がっていました。この地で農業を始めて9年目。奈良幹さんは、約40種類もの多品目の野菜をそれぞれ少量で育てています。古宇利島のレストラン『L LOTA』では、奈良さんに特定の品種をオーダーすることなく、その時に畑で採れた野菜をおまかせで調達。奈良さんの野菜に全幅の信頼を寄せているあかしです。「奈良さんの野菜は味が濃いんです。他ではあまり見ないような珍しい品種もたくさん作ってくれるので、何が来るか毎日ワクワクします。お店ではお客さんから『この野菜は何ですか?』と聞かれることも。野菜をきっかけにコミュニケーションできるのもいいですね」と語るのは、L LOTAのシェフ、赤坂望さん。 

L LOTAシェフ生産家 奈良幹さん生産家 奈良幹さん

皆で畑を歩いていると、奈良さんが綺麗な花の前でふと立ち止まりました。「これはナスタチウムというエディブルフラワーです。少し辛味があって美味しいですよ」と花びら一枚ちぎり、その場でパクリ。からし菜のような刺激と柔らかな食感が新鮮です。すると赤坂さん、「これ、お店用に少しいただけますか?」と、その場で交渉成立。この他にもルタバガというスウェーデンかぶや紫色のインゲンなど、見慣れぬ野菜がそこかしこに。「非日常的な野菜も作りたくて」と笑う奈良さんの畑は、シェフでなくても、まるで野菜の宝の山のように見えました。

眼の前に美しい野菜、外には絶景
他に何がいる?

L LOTA エルロタ1

奈良さんの畑は大宜味村の山の上にあるため、平地に比べ水の確保が大変。「山の上まで農業用水が届いていないんです。でも、この広くて豊かな自然の中に畑を持ちたくて」。リスク覚悟で始めたもののやはり雨は天任せ、自分で水をまかなければならないことも。しかしさすがに全ての野菜に十分な水をやるのは難しく、最近では放っておくこともしばしば。それでもしっかり野菜が育つのは、無農薬、化学肥料不使用というこだわりが活きているからかもしれません。さらに無農薬栽培を起動に乗せるまでの苦労も多かったと言います。「専門書で語られている無農薬栽培の方法は、ヨーロッパや本州向け。沖縄と全く気候が違うので参考になりませんでした」。頼りにならない本は捨て、目の前の野菜とひたすら向き合う日々。奈良さんは、手探りで自分なりのやり方を見つけていきました。こうして育てた約400坪もの畑では、春夏秋冬で様々な野菜がすくすくと成長しています。

L LOTA エルロタ2

奈良さんの野菜の魅力を存分に味わうなら、ぜひ『L LOTA』へ。朝、昼、夜と、地元で取れた食材を使った創作フレンチがいただけますが、中でもイチオシが「農園サラダ」。一皿に約20種類、レタスだけでも3種類もの野菜が使われています。先ほど畑で積んできたエディブルフラワーや色味の異なる人参、鮮やかな緑のモロッコインゲン、赤カブなどが彩りよく盛られ、お皿はキャンパス、野菜は絵の具のごとし。

L LOTA エルロタ3L LOTA エルロタ4

これだけたくさんの量の野菜を食べるのは大変では?と思うなかれ。生であったり、茹でられていたり、ローストされていたりと、それぞれの野菜の味付けや調理法が異なるので、一口一口を楽しみながら、あっという間に完食できます。そこに旬の野菜スープと焼き立てのパンを添えれば、完全食の出来上がり。大きな窓の外を見渡せば、眼下には古宇利大橋と海。そして目の前には美しい料理。なんと贅沢な時間なんでしょう!

住/今帰仁村古宇利466­1
  • tel0980-51-5031
  • 住/今帰仁村古宇利466­1
  • 営/11:00~14:00(ランチ)
    14:00~17:00(カフェL.O. 16:00)
    19:00~22:00(ディナー要予約)
  • 休/不定休  P/あり
ギノザファーム ラボ1ギノザファーム ラボ2ギノザファーム ラボ2

野菜天国ギノザでの
新しいチャレンジ

ここは野菜天国?道の駅ぎのざに訪れたなら、誰もがその品数の多さや安さに驚くはずです。そんな野菜好きの聖地ともいえる場所にあるのが『GINOZA FARM LAB(ギノザ ファーム ラボ)』。その名の通り、宜野座産の野菜料理が食べられたり加工品を開発したりする、いわば実験場です。実験場と聞くと仰々しい感じがしますが、見た目は完全にセンスの良いカフェ。それもそのはず、ここを作ったのは、北谷の人気店「月の器」やフードフェス「OKINAWA FOOD FLEA」を手掛けてきた石井雄一郎さんなのです。

がっつり系ナポリタンでも野菜がたっぷり

お店で使われている野菜は、ハンバーガーやサラダに加え、新作「ナポリタンプレート」のジャガイモ製の麺に至るまで、可能な限り宜野座産。ソースも宜野座産のトマトから作られています。「あえてナポリタンというB級グルメを作ったのは、宜野座の野菜にもっと親しんでほしいから。トマトソースには、市場ではB、C級品と呼ばれてしまうものを使っています。形が歪でも味は変わりませんし、用途があれば廃棄しなくてすみます」と、料理の全てが宜野座の野菜を盛り立てるために考えられています。なぜここまでするのかいうと、そもそもここに店を構えたのも、石井さん自身が宜野座の野菜に心惹かれたから。特にナポリタンの味の要となるトマトのクオリティーは高いということで、石井さんとトマト農園を訪ねてみました。

ギノザファーム3
ギノザファーム4

男性でも満足できる野菜料理を」と考えらえたのが、ギノザナポリタンプレート(1,180円)。開放感あふれる店内で、気軽に宜野座の野菜に親しんで

「ぴりなファーム」を営む林さんと石井さんの出会いは約1年前。石井さんが「トマトを買うなら林さんから」とたくさんの方から言われただけあって、林さんのトマトは栄養価と旨味のバランスが抜群。美味しいことはもちろん、抗酸化力は平均の倍以上というから驚きです。これからはお店を拠点にして、林さんのような農家さんと飲食店とをつなげていきたいと語る石井さん。「食は宜野座観光の一つになり得ると感じています。加工品もどんどん作っていきたいですね」と、夢は大きく膨らみます。

住/宜野座村漢那1646-4
  • tel098-988-5516
  • 住/宜野座村漢那1646-4
  • 営/8:00~18:00
  • 休/不定休
  • P/あり

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