古くからの交易の歴史が生み出した沖縄ならではの生活スタイル。食に、季節の祭りに、道行く人の会話に、沖縄でしか感じることができないくらしがそこに。 沖縄を訪れれば、くらしが生み出した独特の個性に出会うことができるでしょう。
中国や日本、朝鮮さらに東南アジア諸国との交易の歴史や年中温暖な亜熱帯海洋性気候によって、沖縄の人々はさまざまな恩恵と影響を受けてきました。そのような中で育まれた人々のくらしは、集落ごとに独自の個性があるといわれるほど、文化・慣習が多彩です。沖縄のくらしを一言で言い表す難しさは、そのまま沖縄の魅力といってよいかもしれません。うちなーんちゅ(=沖縄の人)同士でも、住む島が違えば言葉が通じない場合があるなど、言葉もまさに多種多様。信仰や人々の考え方にも多様性が見られ、祭りの数も驚くばかりです。ただ、それらの根底にある大らかな南国気質の県民性は共通して持っているものでしょう。諸国との交流の歴史や気候は、もちろん沖縄ならではの料理にも生きており、例えば人気の豚料理のルーツも14世紀に中国から持ち込まれた豚に始まると言われています。沖縄では、その個性の違いを肌で感じることができます。
「うちなーぐち」は沖縄方言で「沖縄の言葉」ですが、「めんそーれ=いらっしゃい」や「なんくるないさ=なんとかなるさ」のように全国区となった言葉が多いものの、地域や周辺離島個々の方言もあり、沖縄方言に統一の定義はありません。「やまとぅんちゅ=沖縄県外の人」にとっては言葉との出会いも新鮮です。
温暖な気候と琉球王国以前からの伝統が創りあげた習慣は、正に多種多様で、祭り一つとっても祖先崇拝から豊作・大漁祈願まで豊富です。また、祖先に祈る習慣などが家庭に根づいているのも特色です。世界有数の長寿地域としても有名ですが、その原因は、食文化はもちろん「助け合い」という意味の「ゆいまーる」精神の影響ともいわれます。
ゴーヤなどの島野菜や耳や足まで食す豚など、独特の食材を活かす料理は、汁物や炒め物、煮物の多さも特色です。味噌仕立ての豚汁ともいえる「イナムドゥチ」など汁物は数多く、豆腐と野菜などを炒めた「チャンプルー」、豚の角煮「ラフテー」などの全国的に有名な沖縄料理も多くあります。さらに地酒の「泡盛」や「サーターアンダギー」などのお菓子まで多彩です。
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